「最近、庭に見慣れないカケラが落ちてる…」
「訪問業者に『屋根が割れてますよ』って言われたけど、本当かな?」
「うちの屋根、築15年くらいだけど、そろそろメンテナンス必要?」
マイホームの屋根について、こんな心配事を抱えていませんか?
もしご自宅が2001年~2008年頃に建てられた、または屋根をリフォームした場合、「コロニアルNEO(ネオ)」という、ちょっと注意が必要な屋根材が使われているかもしれません。
この記事では、
- コロニアルNEOって何?なぜ注意が必要なの?
- 【簡単チェック】 もしかして我が家も?見分けるヒントと危険なサイン
- 【絶対NG!】 なぜコロニアルNEOに塗装はダメ? 失敗談も紹介
- 【これが正解!】 本当にやるべきメンテナンス方法 成功例も!
- 【業者選び】 後悔しないための鉄則とは?
といった疑問に、屋根の専門家がズバリお答えします!
「知らなかった…」と後悔する前に、大切なマイホームを守る知識を身につけましょう。
1. コロニアルNEOって何?注意が必要な理由と、実は他にもいる「兄弟」たち
「コロニアルNEO」とは、大手建材メーカーのクボタ(現在のケイミュー株式会社)が2001年頃から約7年間販売していた、スレートという種類の屋根材です。
【なぜ注意が必要?】
理由は、コロニアルNEOが「ノンアスベスト(アスベスト不使用)初期」の製品だから。
かつて建材の強度を高めるために使われていたアスベストが、健康問題で使用禁止に。その直後、技術が確立される前に登場したのがコロニアルNEOなどの「第二世代」スレートです。
残念ながら、アスベストの代わりになる十分な強度を持たせることが難しく、素材自体が非常に脆(もろ)く、割れたり欠けたりしやすいという弱点を抱えているのです。
コロニアルNEOだけじゃない!同時期に注意したい「兄弟」屋根材
実は、コロニアルNEOと同じ時期に、他のメーカーからも同様のノンアスベスト初期のスレート屋根材が販売されていました。もしご自宅の屋根が以下に当てはまる場合も、注意が必要かもしれません。
- ニチハ:「パミール」 (表面がミルフィーユのように剥がれるのが特徴)
- セキスイ:「かわらU」 (塗装の剥がれや割れが報告されている)
- 松下電工(現パナソニック):レサス、シルバス (割れや欠けが見られることがある)
- クボタ(現ケイミュー)の「~NEO」シリーズ: セイバリーNEO、グリシェイドNEOなど
これらの屋根材も、コロニアルNEOと同様に塗装が適さず、カバー工法や葺き替えが必要になるケースが多いです。
2. 我が家は大丈夫?コロニアルNEO・かんたんセルフチェック&劣化サイン
「もしかして、うちの屋根もコロニアルNEOかも…?」
完全に特定するには専門家の診断が必要ですが、以下のチェックリストで可能性を探ってみましょう。
【やってみよう!】コロニアルNEO・かんたんセルフチェックリスト
(※屋根に登るのは絶対にやめましょう!)
- □ 築年数: 2001年~2008年頃に建てた、または屋根工事をした (築15年~20年以上)
- □ 図面の確認: 新築時の図面に「コロニアルNEO」や「~NEO」と付く商品名の記載がある
- □ 庭や家の周り: 黒っぽい屋根材の小さなカケラが落ちていることがある
- □ 屋根の色: 全体的に均一ではなく、まだら模様のように色あせている部分がある (双眼鏡などで遠くから見てみましょう)
- □ 訪問業者: 最近、「屋根が割れている」と指摘されたことがある
いくつ当てはまりましたか? 1つでも当てはまる、または不安な点があれば、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
要注意!コロニアルNEOによく見られる劣化症状
- ひび割れ(クラック): 釘周りだけでなく、真ん中や端から不規則にピシッと線が入る。
- 欠け: ひび割れが進み、角や端がポロっと欠ける。時には大きく割れることも。
- 色あせ・変色: 1枚1枚、色の濃淡が違うように見える。
- 反り: 屋根材の先が浮き上がり、隙間ができている。
【放置するリスク】
脆くなったコロニアルNEOを放置すると、雨漏りはもちろん、台風などの強風で屋根材が割れて落下・飛散し、隣家や通行人に被害を与えてしまう重大な事故につながる可能性があります!
3. 【絶対ダメ!】コロニアルNEOに「塗装」がNGな理由と、よくある失敗談
「割れてるなら、塗装でコーティングすればいいんじゃない?」
そう思われるかもしれませんが、コロニアルNEOに塗装は基本的にNGです!
【塗装がNGな3つの理由】
- 根本解決にならない: 問題は表面ではなく**「素材自体の脆さ」**。塗装しても内部の劣化は止まりません。
- 逆にダメージを与える: 高圧洗浄の圧力や職人さんの体重で、さらに割れやヒビを広げてしまう可能性があります。
- 結局、無駄金になる: 塗装して一時的にキレイになっても、数年でまたボロボロに…。「安物買いの銭失い」になる可能性大です。
【体験談から学ぶ】「塗装しちゃって大後悔…」Aさんの失敗談
「築12年くらいの時、訪問販売の人に『屋根が色あせてますね。塗装すればまだまだ持ちますよ!』って言われて。費用も安かったし、お願いしちゃったんです。最初はキレイになったけど、3年後の台風で、塗装したはずの屋根材がいくつか割れて庭に落ちてきて…。結局、別の業者さんに診てもらったら『これはコロニアルNEOだから塗装じゃダメだったんですよ』って。あの時の塗装費用、本当に無駄でした…。」(千葉県 Aさん・談)
安易な塗装は、問題を先送りするどころか、悪化させてしまうこともあるのです。
4. これが正解!コロニアルNEOの正しいメンテナンス方法
では、どうすればいいのでしょうか? コロニアルNEOの正しいメンテナンスは、基本的に以下の2択です。
選択肢1:屋根カバー工法
既存のコロニアルNEOの上に、新しい軽い屋根材(ガルバリウム鋼板などが主流)を重ねて葺く方法です。
- メリット: 撤去費用不要でコストを抑えられる、工期が短い、断熱・遮音性UP
- デメリット: 下地の状態によっては不可、屋根重量が少し増える
- おすすめな家: 下地が比較的良好、費用を抑えたい、断熱性も高めたい
▼ カバー工法についての詳しい内容はこちらの記事をご覧ください
選択肢2:屋根葺き替え工事
既存のコロニアルNEOをすべて撤去し、新しい屋根材を葺く方法です。
- メリット: 下地からしっかり直せる、根本解決で長期的な安心、屋根を軽量化できる
- デメリット: カバー工法より費用が高い、工期が長い
- おすすめな家: 雨漏りしている、下地の劣化が心配、根本的に解決したい
【カバー工法 vs 葺き替え 比較表】
項目 | 屋根カバー工法 | 屋根葺き替え工事 |
費用 | 比較的安価 | 高価 |
工期 | 短い | 長い |
下地補修 | 基本的に不可 | ◎可能 |
廃材処理費 | △少ない | 〇多い(NEOはアスベスト無) |
断熱性・遮音性 | ◎向上 | 〇新しい屋根材次第 |
根本解決度 | △ | ◎ |
おすすめ | 下地が健全、費用重視 | 雨漏り/下地劣化懸念、根本解決重視 |
【未来を見据えて】リフォームで暮らしをアップデート!
屋根リフォームは、単に問題を解決するだけでなく、暮らしをより快適にするチャンスでもあります!
- 選べる屋根材: 最近の金属屋根材は、軽くて丈夫なだけでなく、デザインも豊富。お家のイメージチェンジも可能です。
- 快適&省エネ: 遮熱・断熱性能の高い屋根材を選べば、夏の暑さや冬の寒さを和らげ、光熱費の節約にも繋がります。
せっかくリフォームするなら、将来の快適さや省エネ効果も考えて屋根材を選んでみませんか?
【体験談から学ぶ】「早めの決断で安心!」Bさんの成功談
「うちは築16年でコロニアルNEOだと分かりました。まだ雨漏りはなかったけど、台風が来るたびにヒヤヒヤするのも嫌で、思い切ってカバー工法をお願いしました。遮熱タイプの金属屋根にしたんですが、その年の夏は2階の暑さが全然違って驚きました!工事費はかかったけど、これで安心して暮らせるし、光熱費も少し安くなったので、やって本当に良かったです。」(神奈川県 Bさん・談)
5. 後悔しない!信頼できる業者選びの鉄則
コロニアルNEOのメンテナンスは、業者選びが成功のカギを握ります。以下の鉄則を守って、信頼できるパートナーを見つけましょう。
- 鉄則1:コロニアルNEOの知識と実績を確認!
- リスクや正しい工法を熟知しているか?施工事例はあるか?
- 鉄則2:安易に「塗装」を勧めないか見極める!
- コロニアルNEOと分かっているのに塗装を強く勧める業者はNG!
- 鉄則3:提案内容と見積もりが具体的で明確か?
- どんな材料(屋根材、防水シートの種類は?)で、どんな手順か?
- 「一式」ではなく、項目ごとに費用が記載されているか?
- 鉄則4:保証内容をしっかり確認!
- 工事保証(何年?内容は?)と製品保証はあるか?書面でもらうこと。
- 鉄則5:必ず相見積もりを取る!
- 最低2~3社から見積もりを取り、価格だけでなく、提案内容、担当者の対応、保証を総合的に比較しましょう。
【体験談から学ぶ】「業者選びで明暗が…」体験談から見る注意点
「最初の業者は『塗装で大丈夫』の一点張り。でも不安で他の業者にも見てもらったら、すぐに『これはコロニアルNEOだからカバー工法か葺き替えですね』と。説明も丁寧で、使う材料のメリット・デメリットも教えてくれたので、そちらにお願いしました。あのまま塗装していたら…と思うとゾッとします。やっぱり複数の業者に話を聞くのは大事ですね。」(埼玉県 Cさん・談)
焦らず、しっかり比較検討することが、後悔しないための最大の防御策です。
6. まとめ:大切な我が家を守るために、今できること
今回は、注意が必要な屋根材「コロニアルNEO」について、そのリスクと正しいメンテナンス方法を詳しく解説しました。
- コロニアルNEO(やその兄弟たち)は脆く、割れやすいノンアスベスト初期の屋根材。
- ひび割れ、欠け、落下・飛散、雨漏りのリスクがあるため、放置は危険!
- 塗装はNG! 根本解決にならず、むしろ悪化させる可能性も。
- 正しいメンテナンスは「カバー工法」か「葺き替え工事」。
- リフォームは快適性・省エネ性UPのチャンスでもある。
- 信頼できる業者選びには知識の確認と相見積もりが不可欠。
「もしかしてうちも?」と思ったら、まずは信頼できる屋根の専門業者に点検を依頼しましょう。早めの行動が、皆さまの大切なマイホームと、そこに住む家族の安全・安心を守ることに繋がります。
この記事が、その第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
クイック屋根工事
私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。
【累計6,000件以上の施工実績】
屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。
【専門資格を持つ職人が対応】
弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。
【お客様の声】
「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)
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