「屋根のリフォーム、どの屋根材にしようかな…」
「最近よく聞く『横暖ルーフ』って、実際のところどうなんだろう?」
屋根のリフォームは大きな買い物。絶対に失敗したくないですよね!
数ある屋根材の中でも、近年人気を集めているのがニチハ株式会社の「横暖ルーフ(センタールーフ)」です。
この記事では、そんな横暖ルーフの魅力を、どこよりも分かりやすく解説!
「あなたにぴったりの横暖ルーフが分かる簡単診断」も交えながら、メリット・デメリットから価格、選び方まで徹底的にご紹介します。
屋根のプロの視点も踏まえ、あなたの屋根材選びを全力でサポートします!
そもそも「横暖ルーフ」ってどんな屋根材?
横暖ルーフは、住宅建材の大手メーカー「ニチハ株式会社」が製造・販売している「断熱材一体型の金属屋根材」です。
簡単に言うと、
- 表面: 丈夫でサビに強い金属(ガルバリウム鋼板や、さらに進化したSGL鋼板)
- 裏面: 断熱効果のある素材(硬質ウレタンフォーム)
この2つがくっついて一体になった、ハイブリッドな屋根材なんです。
見た目は、日本の多くの家で使われているスレート屋根に似た、横縞模様の「横葺き」スタイル。でも、継ぎ目が目立ちにくく、よりスッキリと、そして重厚感のあるモダンな印象を与えてくれます。
実はこの横暖ルーフ、断熱材一体型の金属屋根としては25年以上も前から販売されているロングセラー商品。 長い歴史の中で改良が重ねられ、多くのご家庭で採用されてきた実績と信頼があるんです。
▼ SGL鋼板についての詳しい内容はこちらの記事をご覧ください
【まずはココから!】3分でわかる!あなたにぴったり横暖ルーフ診断チャート
「横暖ルーフ、種類が多くてよく分からない…」「そもそもウチには合ってるの?」
そんなあなたのために、簡単な診断チャートをご用意しました! 質問に答えていくだけで、おすすめのタイプが見えてきますよ。
診断スタート!
Q1. 屋根のリフォームで一番譲れないポイントは?
A. とにかく長持ちさせたい!耐久性重視 → Q2へ
B. 夏の暑さ対策!断熱性重視 → Q3へ
C. 初期費用をなるべく抑えたい!コスパ重視 → Q4へ
D. 見た目にこだわりたい!デザイン性重視 → Q5へ
Q2. 海が近い地域にお住まいですか? または、色あせをとにかく防ぎたいですか?
はい → 診断結果【A】へ!
いいえ → 診断結果【B】へ!
Q3. 屋根の見た目に、重厚感や立体感もほしいですか?
はい → 診断結果【C】へ!
いいえ → 診断結果【D】へ!
Q4. コスパは大事だけど、断熱性やデザイン性もある程度はほしいですか?
はい → 診断結果【E】へ!
いいえ → 診断結果【F】へ!
Q5. どんなデザインがお好みですか?
A. 立体感があってドッシリした感じ → 診断結果【G】へ!
B. スッキリとしてフラットな感じ → 診断結果【H】へ!
C. 南欧風など、ちょっと個性的な色合い → 診断結果【I】へ!
診断結果
- 【A】のあなたへ
「横暖ルーフ αプレミアムS」がイチオシ!最高級のSGL鋼板&フッ素塗装で、サビにも色あせにも強い最強モデルです!断熱性もデザイン性も◎。 - 【B】のあなたへ
「横暖ルーフ プレミアムS」がおすすめ!SGL鋼板で耐久性はバッチリ。αプレミアムSより少し費用を抑えつつ、長持ちさせたい方に。 - 【C】のあなたへ
「横暖ルーフ αS」または「横暖ルーフ αプレミアムS」がぴったり!厚さ17mmの断熱材と立体的なデザインで、性能も見た目も満足度が高いはず! - 【D】のあなたへ
「横暖ルーフ S」または「横暖ルーフ プレミアムS」が候補。断熱材は標準装備なのでご安心を。フラットなデザインがお好みならこちら。 - 【E】のあなたへ
「横暖ルーフ αS」はまさにうってつけ!価格と性能(厚い断熱材・立体デザイン)のバランスが良く、人気のモデルです! - 【F】のあなたへ
「横暖ルーフ S」が最もベーシックな選択肢。まずはこれを基準に、他のモデルと比較検討してみましょう。 - 【G】のあなたへ
名前に「α」がつくシリーズ(αS, αプレミアムS, αS窯変, αSちぢみ)をチェック!段差がしっかりあり、重厚感があります。 - 【H】のあなたへ
「S」または「プレミアムS」が該当します。スッキリとしたモダンな印象に仕上がります。 - 【I】のあなたへ
「横暖ルーフ αS 窯変」や「横暖ルーフ αS ちぢみ」をぜひ見てみてください!独特の色合いや質感で、個性的な屋根を演出できます。
いかがでしたか? あくまで目安ですが、ご自身の希望に合った横暖ルーフを選ぶ参考にしてくださいね!
横暖ルーフのすごいところ!メリットを徹底チェック
診断で候補が見えてきたところで、改めて横暖ルーフ全体のすごいメリットを見ていきましょう!
1. とにかく軽い!地震に強い! (耐震性)
横暖ルーフの最大のメリットの一つが、その軽さです。
屋根材の種類 | 1㎡あたりの重さ(目安) |
粘土瓦 | 約50kg~63kg |
化粧スレート | 約20kg~31kg |
横暖ルーフ | 約5kg |
アスファルトシングル | 約12kg |
石粒付き金属屋根 | 約7kg |
なんと、瓦屋根の約1/10、スレート屋根の約1/4という驚きの軽さ!
屋根が軽いと、建物全体の重心が低くなり、地震の揺れによる負担を大幅に減らすことができます。特に古いお家(2000年以前)の耐震性アップに効果的です。 カバー工法(今の屋根の上に重ねて葺く方法)にも最適ですね。
2. 夏は涼しく、冬は暖かい! (断熱性・遮熱性)
横暖ルーフの名前の「暖」はダテじゃありません!
表面の金属には、太陽の熱を反射する「遮熱(しゃねつ)塗装」が施され、裏面の「断熱材」が熱の伝わりをブロック!このダブル効果で、一年を通して快適な室温を保ちやすくなります。
ニチハの実験データによると、真夏の屋根裏の表面温度は、一般的なスレート屋根が約58℃なのに対し、横暖ルーフ(αS)は約37℃と、約20℃も低い結果に!
これにより、2階の部屋のモワッとした暑さが軽減され、エアコンの効きも良くなるので、省エネ効果も期待できます。
※ただし、お部屋の暑さの原因は窓からの日差しも大きいので、屋根だけで劇的に変わるわけではない点は覚えておきましょう。
3. 雨漏りに強い!安心の防水性 (防水性)
屋根で一番心配なのは雨漏りですよね。横暖ルーフは、屋根材同士のつなぎ目部分に独自の「4重防水構造」を採用。
さらに、万が一雨水が入り込んでも、ちゃんと外に排出される「水抜き穴」も備わっています。
メーカーの試験では、台風クラスの猛烈な雨風(降水量230mm/h、風速30m/s)でも漏水しなかったという結果も出ており、高い防水性能が証明されています。
屋根材自体の防水性が高いので、万が一、下に敷いてある防水シート(ルーフィング)が劣化しても、雨漏りのリスクを低く抑えてくれます。
4. 長持ちでキレイが続く! (耐久性・耐候性)
横暖ルーフに使われているガルバリウム鋼板やSGL鋼板は、従来のトタンなどに比べて非常にサビに強く、耐久性が高いのが特徴です。 SGL鋼板はガルバリウム鋼板の約3倍もサビに強いと言われています。
さらに、「プレミアムS」シリーズでは、紫外線に強い「フッ素樹脂塗料」を焼き付けて塗装。 これにより、色あせや色落ちがしにくく、長期間にわたって美しい外観を保つことができます。期待耐用年数はなんと30年以上!
5. 金属なのに雨音が静か! (遮音性)
「金属屋根って、雨の日うるさいんじゃない?」と心配される方もいるかもしれません。
でも、横暖ルーフは大丈夫!裏側の断熱材が音を吸収してくれるので、雨音をかなり軽減してくれます。
実験では、豪雨時の屋根の雨音(約68dB:騒々しい街頭レベル)が、横暖ルーフを使った室内では約33dB(ささやき声レベル)まで静かになったというデータもあります。 これなら雨の日も快適に過ごせそうですね。
6. 保証が手厚くて安心! (長期保証)
メーカー保証が充実しているのも横暖ルーフの魅力です。多くの屋根材が一括りで「〇年保証」としているのに対し、横暖ルーフは劣化症状ごとに細かく保証期間を設定しています。
【横暖ルーフ プレミアムSシリーズの保証例】
- 変色・褪色: 最長20年
- 塗膜のヒビ・割れ・剥がれ: 20年
- 赤錆: 20年
- 穴あき: 25年
(※保証適用には条件があります)
これは、製品の品質に対するメーカーの自信の表れと言えるでしょう。
7. どんな家にも合わせやすい! (デザイン性)
シンプルで飽きのこない横葺きデザインは、和風・洋風どちらの住宅にも自然にマッチします。 カラーバリエーションも落ち着いたものが多く、高級感のある仕上がりが期待できます。
特に「α」がつくシリーズは、屋根材の段差がはっきりしていて、より立体的で風格のある印象になります。
8. リフォームに最適! (カバー工法適性)
軽量で建物への負担が少ない横暖ルーフは、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる「カバー工法」にうってつけです。
カバー工法は、古い屋根材の撤去費用や手間がかからず、工期も短縮できるメリットがあります。
▼ カバー工法についての詳しい内容はこちらの記事をご覧ください
その他にも…
- 沿岸地域でも保証あり: 塩害が心配な海岸から500m以上離れていれば、穴あき25年保証の対象となります。
- 全国で施工可能: 厳しい気候の北海道でも施工が認められています。
- 防火性能もクリア: 建築基準法の防火・準防火地域でも使用可能です。
- 信頼の実績: 25年以上の歴史があり、常に改良が続けられています。
ここは注意!横暖ルーフのデメリット
1. ちょっとお高め? (価格)
高機能なだけあって、他の屋根材(特に安価なスレートなど)と比べると、初期費用は高くなる傾向があります。
ただし、耐久性が高く、塗り替えなどのメンテナンス頻度も抑えられる可能性を考えると、長期的な視点(ライフサイクルコスト)で見れば、むしろお得になる場合もあります。
2. デリケートな一面も (傷・凹み)
表面は塗装された薄い金属板なので、硬いものを落としたり、強くこすったりすると、傷や凹みがつきやすいです。
特に施工中は細心の注意が必要。万が一、小さな傷がついても補修材(タッチアップ)で目立たなくすることは可能ですが、つけないに越したことはありません。
3. どんな屋根でもOKではない (施工可能勾配)
横暖ルーフは、屋根の傾斜がある程度ないと施工できません。具体的には「2.5寸勾配」(角度で約14度)以上の傾きが必要です。
緩すぎる勾配の屋根だと、雨水が流れにくく、水が溜まってしまい雨漏りのリスクが高まるためです。ご自宅の屋根の勾配が分からない場合は、業者さんにしっかり確認してもらいましょう。
4. 職人さんの腕が超重要! (施工技術)
横暖ルーフの性能を最大限に引き出すには、経験と技術を持った職人による丁寧な施工が不可欠です。
業者選びは慎重に行いましょう。
5. 沖縄・離島は保証対象外
残念ながら、沖縄県および離島はメーカー保証の対象外地域となっています。
我が家にはどれ?横暖ルーフの選び方
診断チャートの結果や、メリット・デメリットを踏まえて、どのシリーズにするか考えてみましょう。
【横暖ルーフ 主なラインナップと特徴 まとめ】
商品名 | 鋼板の種類 | 表面塗装 | 断熱材厚み | デザイン | 特徴・おすすめポイント |
横暖ルーフ S | ガルバリウム鋼板 | ポリエステル系 | 最大12mm | フラット | ベーシックモデル。価格を抑えたい方向け。 |
横暖ルーフ αS | ガルバリウム鋼板 | ポリエステル系 | 最大17mm | 段差あり | コスパ重視ならコレ!厚い断熱材と立体的なデザインが魅力。 |
横暖ルーフ プレミアムS | SGL鋼板 | フッ素系 | 最大12mm | フラット | よりサビに強く、色あせしにくい。耐久性重視でフラットなデザインが好みの方に。 |
横暖ルーフ αプレミアムS | SGL鋼板 | フッ素系 | 最大17mm | 段差あり | 最高グレード! 耐久性・断熱性・デザイン性すべてにこだわりたい方に。 |
横暖ルーフ αS 窯変 | SGL鋼板 | ポリエステル系 | 最大17mm | 段差あり | 南欧風などのグラデーションカラー。デザインにこだわりたい方に。 |
横暖ルーフ αS ちぢみ | ガルバリウム鋼板 | ポリエステル系 | 最大17mm | 段差あり | 独特の「ちぢみ塗装」で高級感を演出。αSのバリエーション。 |
※2025年1月時点の情報を含む。最新情報はメーカーにご確認ください。
選び方のポイント
- 価格と性能のバランス重視なら → 横暖ルーフ αS
- とにかく長持ちさせたい、色あせも防ぎたいなら → 横暖ルーフ αプレミアムS
- 屋根の見た目(立体感)も重要なら → 「α」がつくシリーズ
- 費用をできるだけ抑えたいなら → 横暖ルーフ S
ご自身の予算や、何を一番重視するか(耐久性、断熱性、デザイン、価格など)を考えて選ぶのがおすすめです。迷ったら、信頼できる業者さんに相談してみましょう。候補をいくつか挙げて、それぞれのメリット・デメリットを詳しく聞くのも良い方法です。
まとめ:横暖ルーフは頼れる高性能屋根材!でも成功の鍵は「業者選び」にあり!
横暖ルーフは、
- 軽い(地震に強い)
- 断熱性・遮熱性が高い(夏涼しく冬暖かい)
- 防水性が高い(雨漏りに強い)
- 耐久性・耐候性が高い(長持ちでサビにくい)
- 遮音性が高い(雨音が静か)
- 保証が充実している
- デザインが良い
- リフォーム(カバー工法)に最適
など、たくさんのメリットを持つ、非常に優れた金属屋根材です。
一方で、
- 価格が高め
- 傷がつきやすい
- 施工できる屋根の勾配に制限がある
- 施工には高い技術と丁寧さが必要
といった側面も理解しておく必要があります。
そして、どんなに素晴らしい屋根材を選んでも、施工する職人さんの腕が悪ければ意味がありません。 横暖ルーフを選ぶ際は、その施工実績が豊富で、技術力があり、信頼できる専門業者に依頼することが、リフォーム成功の絶対条件と言えるでしょう。
この記事が、あなたの屋根リフォームの参考になれば幸いです。診断チャートや職人さんの声をヒントに、じっくり検討して、後悔のない、快適で安心な屋根を手に入れてくださいね!
クイック屋根工事
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