「そろそろ屋根のリフォーム時期かな…」
「最近よく聞くガルバリウム鋼板ってどうなんだろう?」
「縦葺きと横葺きって何が違うの?費用は?メンテナンスは?うちにはどっちがいいの?」
屋根のリフォームを考え始めると、次から次へと疑問が浮かんできますよね。特に、近年人気が高まっているガルバリウム鋼板。軽くて丈夫、しかもスタイリッシュ!ということで注目されていますが、いざ選ぶとなると「縦葺き」と「横葺き」という選択肢があって、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
「見た目がおしゃれな横葺きがいいけど、雨漏りは心配…」
「費用を抑えたいから縦葺きがいいかな?でも断熱性は大丈夫?」
見た目の印象はもちろん、費用、メンテナンス性、お家の状況によって最適な選択は変わってきます。間違った選び方をしてしまうと、「思っていたより高かった…」「すぐに汚れが目立って後悔…」なんてことにもなりかねません。
この記事では、ガルバリウム鋼板屋根の基本から、「縦葺き」と「横葺き」それぞれのメリット・デメリット、気になる費用やメンテナンス、色選びのコツ、そしてよくある質問まで、あなたの疑問をまるっと解決できるよう、分かりやすく徹底解説していきます!ぜひ、後悔しない屋根リフォームの参考にしてくださいね。
そもそも、ガルバリウム鋼板ってどんな屋根材?人気のヒミツは?
まず、「ガルバリウム鋼板って何?」というところからおさらいしましょう。
ガルバリウム鋼板は、簡単に言うと特殊なメッキで加工された、サビに強い金属板のことです。昔ながらのトタン屋根も金属ですが、ガルバリウム鋼板はそれよりもずっとサビにくく、長持ちするのが大きな特徴です。
人気のヒミツをご説明します。
サビに強く長持ち!
従来のトタン屋根と比べて、3〜6倍もサビにくいと言われています。適切なメンテナンスをすれば、30年~40年と長く使える可能性も!これは一般的なスレート屋根(約20年)よりも長寿命です。
とっても軽い!
なんと、瓦屋根の約1/10、スレート屋根の約1/3~1/4という軽さ!屋根が軽いと、建物全体への負担が減り、特に地震の揺れに対して有利になります。大切なマイホームの耐震性アップにも繋がるのは嬉しいポイントですね。
デザインがおしゃれ
金属ならではのシャープな質感で、モダンでスタイリッシュな外観に仕上がります。カラーバリエーションも豊富です。(色選びについては後ほど詳しく!)
メンテナンスが比較的ラク
スレート屋根が10年程度で再塗装が必要になるのに対し、ガルバリウム鋼板は15年~20年が目安。メンテナンスの手間やコストを抑えられます。(メンテナンスの詳細は後ほど!)
カバー工法にも最適
今ある屋根の上から新しい屋根材を被せる「カバー工法」は、撤去費用や手間を抑えられる人気の工法ですが、屋根が重くなるのが難点。軽いガルバリウム鋼板なら、カバー工法にもピッタリなんです。
このように、たくさんのメリットがあるガルバリウム鋼板。屋根リフォームの有力候補になるのも納得ですよね!
▼ カバー工法についての詳しい内容はこちらの記事をご覧ください
本題!「縦葺き」と「横葺き」は何が違うの?
さて、いよいよ本題の「縦葺き」と「横葺き」の違いについて見ていきましょう。これは、ガルバリウム鋼板の張り方(葺き方)の違いです。
縦葺き(たてぶき)とは?
屋根のてっぺん(棟)から軒先(雨樋がある方)に向かって、縦方向に長い板金を張っていく方法です。皆さんが「トタン屋根」と聞いてイメージする、縦にスーッと線が入った屋根がこれにあたります。スッキリとしたシャープな印象になります。
- 代表的な種類
- 立平葺き(たてひらぶき)
金属板を折り曲げて繋ぎ合わせる方法。心木(しんぎ:中の木材)を使わないため腐食の心配がなく、最近の主流です。「縦ハゼ葺き」や「嵌合式(かんごうしき)」といった種類があります。 - 瓦棒葺き(かわらぼうぶき)
昔ながらのトタン屋根でよく見られた、凸部分に心木が入っているタイプ。(ガルバリウム鋼板でも使われることはあります)
- 立平葺き(たてひらぶき)
横葺き(よこぶき)とは?
地面と平行になるように、軒先から棟に向かって横方向に板金を重ねて張っていく方法です。スレート屋根や一般的な瓦屋根のような、横に段々としたラインが見える仕上がりになります。デザイン性が高く、温かみのある印象を与えることもできます。
- 代表的な種類
- 長尺横葺き: 1枚の長さが3mを超えるような、比較的長い板金を使うタイプ。断熱材が裏打ちされたものが人気です。
- 段葺き(だんぶき): 段差をつけて立体感を出す葺き方。
- 平葺き(ひらぶき): 段差があまりなくフラットな仕上がりになる葺き方。
- 長尺横葺き: 1枚の長さが3mを超えるような、比較的長い板金を使うタイプ。断熱材が裏打ちされたものが人気です。
メリット・デメリットを比較!あなたのお家にはどっちが合う?
見た目や張り方が違う「縦葺き」と「横葺き」。それぞれに得意なこと、苦手なことがあります。どちらがお家に合いそうか、比較表でチェックしてみましょう!
比較項目 | 縦葺き(立平葺きなど) | 横葺き |
見た目 | シャープ、シンプル、モダン | デザイン豊富、意匠性が高い、横ライン |
雨水の流れ | ◎ スムーズ (縦方向に流れるため) | △ 流れにくい場合あり (横の繋ぎ目で滞留の可能性) |
雨漏りリスク | ◎ 低い (特に緩い勾配でも対応可) | △ 勾配が緩いとリスクあり |
対応できる勾配 | ◎ 緩い勾配OK (0.5寸~ ※製品による) | △ 急な勾配が必要 (2.5~3寸以上推奨) |
施工のしやすさ | ◎ シンプルな形状なら早い | △ 複雑な形状にも対応しやすいが、手間がかかる |
工事費用目安 | 〇 比較的安価 | △ 比較的高価になりやすい |
工期目安 | 〇 短め (シンプルな形状の場合) | △ 長めになる傾向 |
断熱性・防音性 | △ 標準では低い (断熱材付きオプションあり) | 〇 断熱材一体型が豊富 |
デザイン性 | △ 種類が少なめ | ◎ 豊富 (色・形状のバリエーション多い) |
複雑な屋根形状 | △ 不向きな場合あり | ◎ 対応しやすい |
太陽光パネル設置 | ○ 比較的自由度が高い | △ 設置場所に制約が出る場合あり |
ポイント解説
- 雨漏りが心配なら「縦葺き」
縦葺きは雨水が上から下へスムーズに流れる構造なので、雨漏りのリスクが低いです。特に、屋根の傾斜(勾配)が緩いお家(見た目があまり傾いていない屋根)には縦葺きが断然おすすめです。 - デザインにこだわりたいなら「横葺き」
横葺きは、色や形の種類が豊富で、洋風・和風問わず様々なデザインに対応できます。「金属っぽくないおしゃれな屋根にしたい!」「個性的な外観にしたい!」という方には横葺きが人気です。ただし、雨漏りを防ぐためにはある程度の屋根の傾斜が必要になります。 - コストや工期を抑えたいなら「縦葺き」
一般的に、縦葺きの方がシンプルな構造で施工しやすく、材料費も抑えられる傾向があるため、費用や工期を短縮しやすいです。 - 断熱性や防音性を重視するなら「横葺き」
横葺きには、裏側に断熱材が一体になった高機能な製品が多くあります。夏の暑さや冬の寒さ、気になる雨音を軽減したい場合に有利です。(縦葺きにも断熱材付きのオプションはあります) - 複雑な形の屋根なら「横葺き」
入り組んだ形や多面体の屋根の場合、縦葺きでは施工が難しいことがあります。横葺きの方が柔軟に対応しやすいです。
「うちの屋根の勾配ってどれくらい?」
勾配は、専門家でないと正確な判断は難しい部分です。リフォーム業者にしっかり現地調査してもらい、「この勾配ならどちらの葺き方が適していますか?」と確認することが非常に重要です。
結局、費用はどれくらい違うの?縦葺き vs 横葺き コスト比較
屋根リフォームで一番気になるのは、やっぱり費用ですよね!縦葺きと横葺きで、どれくらい費用が変わってくるのでしょうか?
費用目安(80㎡程度の屋根の場合・足場代等込みの概算)
- 縦葺き(立平葺き・断熱材なし): 約65万円~100万円
- 横葺き(断熱材なし): 約70万円~110万円
- 横葺き(断熱材一体型): 約80万円~130万円
⚠️ 注意点
- 上記はあくまで目安です。屋根の形状、大きさ、劣化状況、使用する材料のグレード、地域、業者によって費用は大きく変動します。
- カバー工法か**葺き替え(古い屋根を撤去する)**かによっても費用は変わります。葺き替えの場合は、撤去費用や下地補修費用が別途かかることがあります。
- 足場代は、屋根工事にはほぼ必須で、15万円~25万円程度かかるのが一般的です。
- この他に、諸経費(運搬費、廃材処理費など)がかかります。
費用に影響する主な要素
- 葺き方: 縦葺き < 横葺き(断熱材なし) < 横葺き(断熱材あり)の順に高くなる傾向。
- 材料のグレード: 高性能なものほど高価になります。
- 屋根の形状と面積: 複雑な形状や広い面積ほど高くなります。
- 工事方法: カバー工法の方が葺き替えより安価な場合が多いですが、下地の状態によっては葺き替えが必要なことも。
- 業者: 業者によって価格設定は異なります。
少しでも安く抑えるコツ
- 相見積もりを取る
必ず複数の業者(できれば3社以上)から見積もりを取り、内容と金額を比較検討しましょう。単に安いだけでなく、工事内容や保証内容もしっかり確認することが大切です。 - 補助金・助成金を確認する
お住まいの自治体によっては、省エネリフォーム(断熱性の高い屋根材の使用など)に対する補助金制度がある場合があります。業者に相談したり、自治体のホームページを確認してみましょう。 - 火災保険が使えるか確認する
台風や雪などの自然災害で屋根が破損した場合、火災保険が適用できる可能性があります。心当たりがある場合は、保険会社や業者に相談してみましょう。
費用は大きなポイントですが、安さだけで決めず、長期的な視点で耐久性やメンテナンス性も考慮して選ぶことが大切です。
ガルバリウム屋根のメンテナンスって大変?長持ちさせる秘訣
「ガルバリウム鋼板は長持ちするって聞くけど、何もしなくていいの?」
そんなことはありません!いくら耐久性が高いガルバリウム鋼板でも、適切なメンテナンスを行うことで、さらに美しく長持ちさせることができます。
基本的なメンテナンス
定期的な清掃(年に1~2回程度)
・内容
ホコリ、砂、落ち葉、鳥のフンなどを水で洗い流します。特に、雨がかかりにくい軒下などは汚れが溜まりやすいので注意が必要です。柔らかいブラシやスポンジを使うのがおすすめです。高圧洗浄機は水圧が強すぎると傷つける可能性があるので、使う場合は距離や水圧に注意しましょう。
・ポイント
海岸近くや工場地帯など、塩分や汚染物質が多い地域では、もう少し頻繁に清掃するとより効果的です。
定期的な点検(5年~10年に1回程度)
・内容
専門業者に依頼し、屋根全体のチェックをしてもらいましょう。キズや凹み、サビの発生、色あせ、コーキング(繋ぎ目のゴム材)の劣化、棟板金(屋根のてっぺんの板金)の浮きなどを確認します。
・ポイント
自分では見えない部分や、劣化の初期症状を見つけてもらうことができます。早めに異常を発見できれば、簡単な補修で済む場合も多いです。
必要に応じた再塗装(15年~20年程度が目安)
・内容
表面の塗膜が劣化してくると、色あせやチョーキング(手で触ると白い粉がつく現象)が見られます。これは再塗装のサインです。放置するとサビの原因にもなるため、適切な時期に再塗装を行いましょう。
・ポイント
再塗装することで、見た目が美しくなるだけでなく、防水性や耐久性を回復させることができます。
縦葺き vs 横葺き メンテナンスの違いは?
- 縦葺き: 雨水が流れやすい構造なので、比較的ゴミは溜まりにくい傾向があります。
- 横葺き: 屋根材の重なり部分(段差)に、落ち葉やホコリが溜まりやすいことがあります。清掃の際は、この部分を意識すると良いでしょう。
プロに点検を依頼するメリット
屋根の上は危険が伴いますし、専門家でないと見つけられない劣化もあります。定期的な点検は、信頼できる屋根業者に依頼するのが安全かつ確実です。「まだ大丈夫だろう」と思わずに、定期的なチェックを心がけましょう。
▼ ガルバリウム屋根のメンテナンスについて詳しい内容はこちらの記事をご覧ください
色選びで失敗しない!人気のカラーと注意点
ガルバリウム鋼板の魅力の一つが、豊富なカラーバリエーション!でも、選択肢が多いと逆に迷ってしまいますよね。色選びで後悔しないためのポイントをご紹介します。
色選びの重要性
- 家の印象を大きく左右する
屋根の色は、外観全体のイメージを決定づける重要な要素です。 - 機能性にも影響
色によって太陽光の反射率が異なり、室内の温度に影響を与えることがあります(一般的に、淡い色の方が熱を反射しやすく、濃い色の方が吸収しやすい)。 - 汚れの目立ちやすさが違う
色によっては、砂埃や雨だれの跡などが目立ちやすい場合があります。
人気のカラー
- ブラック系: モダンで引き締まった印象。どんな外壁にも合わせやすいですが、熱を吸収しやすく、汚れが目立ちやすい面も。
- シルバー・グレー系: スタイリッシュでクールな印象。汚れが比較的目立ちにくく、無難にまとまります。
- ブラウン系: 落ち着きがあり、温かみのある印象。和風・洋風どちらにも合わせやすく、汚れも比較的目立ちにくいです。
- グリーン系: 自然と調和し、個性を出しやすい色。深みのあるグリーンが人気です。
- ブルー系: 爽やかで清潔感のある印象。個性を出したい場合に。
色選びのポイント
- 外壁との相性を考える
屋根だけ浮いてしまわないよう、外壁の色や素材とのバランスを考えましょう。同系色でまとめる、アクセントカラーにするなど、全体の調和を意識します。 - 汚れの目立ちにくさを考慮する
一般的に、真っ白や真っ黒は汚れが目立ちやすいと言われます。グレーやブラウン、アイボリーなどの中間色が、比較的汚れが目立ちにくい傾向があります。ツヤ消しタイプを選ぶと、光の反射が抑えられ、汚れが目立ちにくくなることも。 - 熱の反射・吸収を考える
夏の暑さが気になる場合は、シルバーや白系の淡い色を選ぶと、屋根表面の温度上昇を抑える効果が期待できます(遮熱塗料を使用した製品も有効です)。 - 周囲の景観との調和も忘れずに
ご近所の家とのバランスや、街並みに馴染む色を選ぶことも大切です。景観条例がある地域もあるので確認しましょう。 - 必ず大きなサンプルで確認する
カタログの小さな色見本と、実際に屋根に葺いた時の印象は大きく異なることがあります。できるだけ大きなサンプルを取り寄せてもらい、太陽光の下で見て確認するのがおすすめです。
縦葺きと横葺きで見え方は違う?
同じ色でも、縦葺きのシャープなラインと、横葺きの段差のある陰影では、光の当たり方などで少し印象が変わることがあります。施工事例の写真なども参考にイメージを膨らませましょう。
色選びは、家の印象を左右する重要なポイント。じっくり時間をかけて、納得のいく色を選んでくださいね。
▼ ガルバリウム屋根の色選びに迷ったら…こちらの記事をご覧ください
ガルバリウム屋根を選ぶ際の注意点!失敗しないために
魅力的なガルバリウム鋼板屋根ですが、いくつか注意しておきたい点があります。これを知っておくだけで、失敗のリスクをぐっと減らせます!
【最重要】屋根の勾配(傾き)は必ず確認!
これが一番重要です!特に、デザイン重視で横葺きを選びたい場合、お家の屋根に必要な勾配があるか必ず確認しましょう。メーカーが推奨する最低勾配を守らないと、雨水がうまく流れず、雨漏りや屋根材の早期劣化を招く重大な原因になります。
横葺き: 一般的に2.5寸~3寸以上の勾配が必要(製品によって異なります)。
縦葺き: 0.5寸程度の緩い勾配から対応可能な製品が多いです。
「前の屋根は大丈夫だったから」という思い込みは危険!必ずプロに正確な勾配を測定してもらい、適切な葺き方を選びましょう。
▼ 勾配についての詳しい記事はこちらをご覧ください
縦葺きから横葺きへの変更は特に慎重に!
もともと縦葺き(特に昔ながらの瓦棒葺きなど)だった屋根は、勾配が緩いケースが多いです。リフォームで見た目を変えたいからと安易に横葺きに変更すると、雨漏りリスクが格段に高まる可能性があります。「デザイン的にどうしても横葺きにしたい」場合は、防水対策を強化するなど、業者としっかり相談することが不可欠です。
信頼できる業者を選ぶこと!これに尽きる!
どんなに良い屋根材を選んでも、施工がいい加減だと全く意味がありません。特にガルバリウム鋼板は、板金の加工や雨仕舞(あまじまい:雨水の侵入を防ぐ処理)の精度が、屋根の寿命を大きく左右します。
実績は豊富か?
ガルバリウム鋼板屋根、特に希望する葺き方(縦葺き/横葺き)の施工実績が多いか確認しましょう。施工事例を見せてもらうのも良い方法です。
説明は丁寧か?
現地調査をしっかり行い、屋根の現状、問題点、なぜその工事方法が必要なのかを、専門用語ばかり使わずに分かりやすく説明してくれるかを見極めましょう。メリットだけでなく、デメリットもきちんと伝えてくれる業者は信頼できます。
見積もりは明確か?
「〇〇工事一式」だけでなく、どのような材料をどれくらい使うのか、単価はいくらかなど、詳細な見積もりを出してくれるか確認しましょう。不明な点は遠慮なく質問しましょう。
保証はあるか?
製品保証(メーカー保証)だけでなく、工事保証(施工業者の保証)があるかも確認しましょう。保証期間や内容もしっかりチェック!
屋根のリフォームは、決して安い買い物ではありません。焦らず、複数の業者を比較検討し、「この業者になら任せられる!」と思える、信頼できるパートナーを見つけることが、成功への一番の近道です!
人気のガルバリウム鋼板屋根材(縦葺き)
ここで、縦葺きのおすすめ屋根材を少しご紹介します。(もちろん、これ以外にもたくさんの優れた製品があります!)
- 稲垣商事 スタンビーシリーズ
嵌合式の立平葺きで、0.5寸という非常に緩い勾配にも対応可能。断熱材付きのオプションもあり、雨音対策や断熱性向上も期待できます。
参考:稲垣商事 スタンビーシリーズ - 月星商事 タフビーム
吊子一体型で施工性が良く、留め金具が表面に出ないためサビにくいのが特徴。シンプルなフラットタイプと、意匠性のあるさざ波タイプがあり、曲げ加工にも対応できるため、デザインの自由度も高いです。
参考:月星商事 タフビーム
※横葺きにも、アイジー工業の「スーパーガルテクト」やニチハの「横暖ルーフ」など、断熱材一体型で高機能な人気製品がたくさんあります。業者さんに希望を伝え、最適な製品を提案してもらいましょう。
▼ ガルバリウムメーカーについての詳しい内容はこちらの記事をご覧ください
よくある質問 Q&Aコーナー
ガルバリウム鋼板屋根について、皆さんが疑問に思いやすい点をまとめました!
金属屋根って、雨音がうるさいイメージがあるけど…?
確かに、昔のトタン屋根などは雨音が響きやすいものもありました。しかし、現在のガルバリウム鋼板屋根は進化しています!
- 断熱材一体型
横葺きに多い断熱材一体型の製品は、断熱材が音を吸収してくれるため、雨音はかなり軽減されます。 - 縦葺きのオプション
縦葺きでも、裏打ち材(ペフなど)が付いているものや、断熱材付きのオプションを選べば、雨音を抑える効果が期待できます。 - 施工方法
屋根下地の構造(野地板の上に遮音シートを敷くなど)によっても防音性は変わります。気になる場合は、業者に相談して対策を検討してもらいましょう。
- 断熱材一体型
ガルバリウム鋼板は本当にサビないの?
「全くサビない」わけではありませんが、非常にサビにくい素材です。ただし、以下のような状況ではサビが発生しやすくなるので注意が必要です。
- キズ
施工時や物が飛んできた際に表面のメッキ層に深いキズがつくと、そこからサビが発生することがあります。 - もらいサビ
金属製の釘やアンテナの破片などが屋根の上に落ちていると、その金属がサビてガルバリウム鋼板に移ってしまう「もらいサビ」が発生することがあります。定期的な清掃で異物を取り除くことが大切です。 - 塩害・酸性雨
海岸近く(塩害)や工場地帯(酸性雨)など、環境によってはサビのリスクが高まります。このような地域では、よりこまめな清掃や、耐食性の高い製品を選ぶなどの対策が有効です。
- キズ
太陽光パネルは設置できますか?
はい、設置可能です。ガルバリウム鋼板屋根は軽量なので、太陽光パネルの重さを加えても建物への負担が比較的少ないというメリットもあります。
- 縦葺き
パネルを固定する金具を取り付けやすい形状が多く、設置の自由度が高い傾向があります。 - 横葺き
製品によっては、専用の取り付け金具が必要だったり、設置場所に制約が出たりする場合があります。
太陽光パネルの設置を検討している場合は、屋根リフォームの際に業者に相談し、対応可能な屋根材や設置方法を確認しておきましょう。
- 縦葺き
DIYでガルバリウム屋根の工事はできますか?
絶対にやめましょう。
ガルバリウム鋼板屋根の施工には、専門的な知識と技術、専用の道具が必要です。特に、板金の加工や雨仕舞の処理は非常に重要で、素人が行うと雨漏りの原因を確実に作ってしまいます。また、高所での作業は大変危険です。屋根工事は必ずプロの業者に依頼してください。簡単な清掃程度にとどめましょう。
保証はついていますか?
はい、通常は「メーカー保証」と「工事保証」の2種類があります。
- メーカー保証
屋根材そのものに対する保証です。穴あきや赤サビなど、製品自体の不具合に対して、メーカーが定めた期間(10年、15年など)保証されます。ただし、自然災害や施工不良によるものは対象外となることが多いです。 - 工事保証(自社保証)
施工業者が、自社の工事内容に対してつける保証です。施工不良による雨漏りなどを、一定期間(5年、10年など)保証します。保証内容や期間は業者によって異なるので、契約前に必ず確認しましょう。信頼できる業者の証しでもあります。
- メーカー保証
まとめ:あなたのお家に最適なガルバリウム屋根を選ぼう!
今回は、ガルバリウム鋼板屋根の「縦葺き」と「横葺き」について、違いやメリット・デメリット、費用、メンテナンス、色選び、そしてよくある質問まで、詳しく解説してきました。
- ガルバリウム鋼板: 軽くて丈夫、サビに強く長持ち、デザイン性も高い、今注目の屋根材!
- 縦葺き: 雨仕舞いが良く、緩い勾配にも強い味方。コストパフォーマンスも魅力。シャープでモダンな外観に。
- 横葺き: デザインの自由度が高く、おしゃれな外観を実現。断熱性・防音性に優れた製品も豊富。ただし、適切な勾配が必要。
結局どっちがいいの?
その答えは、あなたのお家の屋根の形状や勾配(傾き)、そしてあなたが何を一番大切にしたいか(デザイン性? 雨漏り対策? 費用? 断熱性?)によって変わってきます。
この記事を読んで、それぞれの特徴が少しでもクリアになったでしょうか?
一番大切なのは、「なんとなく」で決めずに、それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解し、ご自宅の状況と希望に合わせて最適な選択をすることです。
そして、それを実現するためには、あなたの疑問や不安にしっかり向き合ってくれる、信頼できる屋根業者さんを見つけることが何よりも重要です。
屋根は、雨や風、紫外線から、私たちの大切な家と暮らしを毎日守ってくれている、とても重要な部分です。見た目のおしゃれさだけでなく、機能性や将来のメンテナンス性もしっかり考えて、満足のいく、そして安心して長く住める屋根リフォームを実現してくださいね。
「うちの屋根はどっちがいいんだろう?」
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クイック屋根工事
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