「ガルバリウム鋼板の屋根にしたから、もう雨漏りの心配はない!」
そう思っていませんか?
確かにガルバリウム鋼板は、軽くて丈夫、錆びにくくてスタイリッシュ!人気の屋根材ですよね。でも、残念ながらガルバリウム鋼板の屋根でも雨漏りすることがあるんです。
「えっ、そうなの?うちの屋根、大丈夫かな…」
「数年前に工事したばかりなのに、雨漏りしたらどうしよう…」
そんな不安を感じているあなたへ。
この記事では、ガルバリウム鋼板屋根の雨漏りについて、初心者の方にもわかりやすく、その原因から対策、修理方法、そして信頼できる業者選びのポイントまで、まるっと解説します!
この記事を読めば、ガルバリウム鋼板屋根の雨漏りに関する不安が解消され、いざという時に落ち着いて対応できるようになりますよ。
まずは基本!ガルバリウム鋼板屋根の構造を知ろう
雨漏りの原因を知る前に、まずはガルバリウム鋼板屋根がどうやって雨からお家を守っているのか、その仕組みを簡単に見てみましょう。
ガルバリウム鋼板屋根は、大きく分けて3つの層でできています。
- ガルバリウム鋼板(一番外側)
- 私たちが普段目にしている屋根材です。雨や風、紫外線からお家を守る最初の砦!デザイン性も高いのが特徴です。
- ルーフィング(防水シート)(真ん中)
- ガルバリウム鋼板の下に敷かれている、とても重要なシートです。万が一、ガルバリウム鋼板の隙間から雨水が入ってきても、このルーフィングが最終防衛ラインとなって、建物内部への侵入を防ぎ、雨水を軒先へと排水してくれます。ガルバリウム屋根の防水において、非常に重要な役割を担っています。
- 野地板(下地)(一番内側)
- ルーフィングの下にある、屋根の土台となる板です。屋根全体の形を作り、上のガルバリウム鋼板やルーフィングを支えています。
つまり、雨漏りを防ぐには、ガルバリウム鋼板だけでなく、ルーフィング(防水シート)の働きが非常に重要なんです!
【重要】ガルバリウム鋼板屋根で雨漏りが起こる5つの主な原因
「じゃあ、どうして雨漏りしちゃうの?」
そのガルバリウム屋根の雨漏り原因は、主に以下の5つが考えられます。
【ガルバリウム鋼板屋根 雨漏りの主な原因】
原因 | どんな状態? | なぜ雨漏りにつながるの? |
---|---|---|
1. 施工不良 | 特に棟(屋根のてっぺん)部分の施工方法が間違っている、メーカーの施工基準を守っていない。 | 間違った方法だと、横から雨水が入り込みやすく、下地(野地板や棟板金の下地)が腐ってしまう。棟板金を固定する釘が効かなくなり、台風などで飛ばされることも。ガルバリウム鋼板特有の正しい施工(棟の立ち上げ加工など)が必要。 |
2. ルーフィングの劣化 | 経年劣化や施工時の傷などで、防水シートに穴が開いたり、縮んだりしている。 | 雨漏りの最終防衛ラインであるルーフィングが破れると、そこから雨水が野地板へ侵入してしまう。耐用年数は15年~20年程度ですが、それより早く劣化することも。ガルバリウム屋根のメンテナンスで見落としがちな部分。 |
3. 棟板金のトラブル | 屋根のてっぺんにある棟板金が、浮いたり、変形したり、釘が抜けたりしている。 | 棟板金の隙間から雨水が侵入しやすくなる。釘穴からも雨水が入り、下地を腐らせる原因に。風の影響を受けやすい部分なので、定期的な屋根点検が必要。 |
4. 錆びや穴あき | ガルバリウム鋼板自体や、固定している釘・ビス周りが錆びて、ひどくなると穴が開く。 | 錆びはガルバリウム鋼板の防水性能を低下させる。特に鉄製の釘やビスが使われている場合、そこから錆びが広がりやすく(もらい錆び)、穴が開くと直接雨水が侵入する。対策として、錆びにくいステンレス製のビスで固定することが重要。 |
5. ガルバリウム鋼板の破損 | 台風による飛来物などで、ガルバリウム鋼板自体が割れたり、へこんだりしている。 | ガルバリウム鋼板は薄い金属板なので、強い衝撃には弱い面も。破損箇所から雨水が侵入し、ルーフィングの劣化を早める原因になる。ガルバリウム屋根の修理が必要。 |
特に注意したいのが「1. 施工不良」です。
ガルバリウム鋼板の正しい施工方法(メーカーの基準)を守っていない業者が意外と多く、「全体の1割以下しかいない」という指摘もあります。
例えば、棟部分の施工で、本来必要な「立ち上げ加工」をせず、コロニアル(スレート屋根)と同じ方法で施工してしまうと、雨水が内部に入り込みやすくなり、数年で雨漏りや棟板金の飛散につながる可能性が高まります。
また「4. 錆びや穴あき」も要注意。
「ガルバリウムは錆びにくい」と言われますが、固定に使われる釘やビスが鉄製だと、そこが錆びてしまい、結果的にガルバリウム鋼板にもらい錆びや穴あきを引き起こすケースが増えています。
築20年以上経過した物件で、この問題が顕在化してきているようです。対策としては、錆びにくいステンレス製のビスで固定することが、屋根を長持ちさせる上で非常に重要になります。
もしかして雨漏り?見逃したくないサイン
「うちの屋根、大丈夫かな…」と心配になったら、以下のサインがないかチェックしてみましょう。これらはガルバリウム屋根の雨漏りのサインかもしれません。
- 天井にシミができている
- 壁紙が剥がれたり、浮いたりしている
- 押入れや天井裏がカビ臭い
- 雨が降ると、ポタポタと音がする
- (外から見て)屋根の色が変わっている部分がある、錆びている
- (外から見て)棟板金が浮いている、釘が抜けている
これらのサインは、雨漏りがすでに始まっているか、その一歩手前の可能性があります。早めに気づくことが、被害を最小限に抑えるカギです!
雨漏り発見!まず何をすべき?(応急処置とDIYリスク)
もし雨漏りのサインを見つけたら、慌てずに以下の対応をしましょう。
【応急処置】
- 雨水が落ちてくる場所にバケツや雑巾を置く
家具や床が濡れるのを防ぎます。 - 可能であれば、天井裏などを確認し、どこから漏れているか把握する
業者さんに伝える際に役立ちます。 - 被害状況を写真や動画で記録しておく
後々の説明や、火災保険申請(自然災害が原因の場合)に役立ちます。
⚠️【絶対にやってはいけないこと】
- 自分で屋根に登る
転落事故の危険性が非常に高いです!絶対にやめましょう。 - 原因がわからないまま、むやみにコーキング(シーリング)材を塗る
一時的に止まったように見えても、水の出口を塞いでしまい、別の場所から漏れたり、内部の腐食を悪化させたりする可能性があります。
雨漏りの根本的な原因特定と適切な修理は専門知識が必要です。安易なDIYはリスクが高いため避けましょう。(詳しくは後述の「ユーザー疑問解消コーナー」で解説します)
応急処置をしたら、できるだけ早く信頼できる屋根専門業者に連絡して点検・修理を依頼しましょう。ガルバリウム屋根の雨漏り修理は、原因に応じた適切な対応が必要です。
ガルバリウム鋼板屋根の雨漏り修理、どんな方法がある?【原因と状態で選ぶ】
雨漏りの原因や屋根全体の劣化状態によって、ガルバリウム屋根の雨漏り修理方法は変わってきます。主な修理方法は以下の通りです。
【主な雨漏り修理方法】
修理方法 | どんな工事? | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
部分修理 | 雨漏りの原因箇所(釘の浮き、小さな穴、棟板金の隙間など)をピンポイントで直す。 | 費用が比較的安い、工期が短い | 原因箇所が特定できない場合や、劣化範囲が広い場合は不可。 |
棟板金交換 | 浮いたり錆びたりした棟板金と、その下の貫板(下地木材)を新しいものに交換する。 | 棟からの雨漏りを根本的に解決できる。 | 費用が部分修理よりかかる。 |
カバー工法 | 今ある屋根材の上から、新しいガルバリウム鋼板を被せる。(※重ね葺きとも言う) | 廃材が少ない、工期が比較的短い、断熱性が向上することも。 | 屋根が重くなる、下地の状態によっては施工できない。 |
葺き替え | 今ある屋根材とルーフィング、場合によっては野地板も撤去し、すべて新しくする。 | 屋根全体が新しくなり、根本的な解決ができる。下地の状態も確認・補修できる。 | 費用が最も高い、工期が長い、廃材が多く出る。 |
どの修理方法が最適かは、専門業者にしっかりと屋根点検してもらった上で判断することが重要です。
特に、ガルバリウム特有の施工不良が原因で雨漏りしている場合は、部分的な修理では根本解決にならず、再発する可能性が高いため、カバー工法や葺き替えといった、より広範囲な修理が必要になるケースが多いです。
▼ カバー工法について詳しい内容はこちらの記事をご覧ください
【ユーザー疑問解消コーナー】ガルバリウム屋根の雨漏り修理、気になるアレコレ
ガルバリウム屋根の雨漏りに関して、多くの方が疑問に思う点をまとめました。
雨漏り修理の費用相場はどれくらい?
修理範囲や方法、屋根の形状、足場の有無などで大きく変動しますが、あくまで一般的な目安として参考にしてください。正確な費用は必ず業者に見積もりを依頼しましょう。
修理方法 費用相場の目安(足場代別途の場合あり) 備考 部分修理 数万円~20万円程度 釘の打ち直し、コーキング補修、小さな穴の補修など 棟板金交換 15万円~50万円程度 長さや形状による。下地木材(貫板)も交換する場合が多い。 カバー工法 80万円~200万円程度 屋根面積や使用するガルバリウム鋼板の種類による。葺き替えより安価な傾向。 葺き替え 100万円~250万円程度 屋根面積、下地の状態、廃材処理費などによる。最も高額になることが多い。 ※上記はあくまで目安です。必ず複数の業者から詳細な見積もりを取り、内容を比較検討してください。
雨漏りに火災保険は使えるの?
台風、強風、雪、雹(ひょう)などの「自然災害」が原因で屋根が破損し、雨漏りが発生した場合は、ご加入の火災保険が適用される可能性があります。
ただし、経年劣化による雨漏りや、施工不良が原因の場合は対象外となることが一般的です。
保険が適用されるかどうか、また申請方法については、ご加入の保険会社や代理店に確認してみましょう。修理業者に相談すれば、保険申請のサポートをしてくれる場合もあります。
自分で修理(DIY)するのは危険?
ガルバリウム屋根の雨漏り修理をDIYで行うことは、非常におすすめできません。 理由は以下の通りです。
- 転落のリスク
高所での作業は常に危険が伴います。プロでも細心の注意を払う作業です。 - 原因特定が困難
雨漏りの原因箇所を正確に特定するのは専門家でも難しい場合があります。見当違いの場所を修理しても意味がありません。 - かえって悪化させる可能性
不適切な修理は、水の流れを変えてしまったり、内部の腐食を進めたりするリスクがあります。 - 専門的な技術・知識が必要
ガルバリウム鋼板の扱いや正しい施工方法には専門知識が必要です。
安全かつ確実に修理するためにも、必ず専門業者に依頼しましょう。
- 転落のリスク
定期的な屋根点検は必要?頻度は?
はい、定期的な屋根点検は非常に重要です。ガルバリウム鋼板自体は長持ちしますが、棟板金の釘の浮きや緩み、シーリングの劣化、予期せぬ飛来物による傷など、早期発見・早期対応が望ましい劣化は起こりえます。
- 推奨頻度: 新築や葺き替え後、5年~10年に一度は専門業者による屋根点検を受けるのがおすすめです。
- セルフチェック: ご自身で地上からや窓から見える範囲で、年に1~2回程度、以下のような点を確認するのも良いでしょう。
- 目立つ錆びや色あせはないか?
- 棟板金が浮いたり、変形したりしていないか?
- 大きな傷やへこみはないか?
何か気になる点があれば、専門業者に相談しましょう。早期のメンテナンスが、結果的に大きな修理費用を防ぐことにつながります。
▼ ガルバリウム屋根のメンテナンスについて詳しい内容はこちらの記事をご覧ください
雨漏りしているかどうかの点検だけでも依頼できる?
はい、多くの専門業者で屋根点検のみの依頼も可能です。費用は業者によって異なり、無料点検を行っているところもあります。まずは気軽に相談してみましょう。
後悔しない!信頼できる屋根業者選びの3つのポイント
雨漏り修理は、決して安くない工事です。だからこそ、業者選びは慎重に行いたいですよね。以下のポイントを参考に、信頼できる業者を見つけましょう。
1. 「専門性」をしっかり確認する!
「屋根専門!」と大きく謳っていても、実は経験が浅かったり、ガルバリウム鋼板特有の正しい施工知識(棟の立ち上げ加工、ステンレスビスの使用など)がなかったりする業者もいるようです。
金属屋根(板金)の工事経験が豊富か、資格(建築板金技能士など)を持っているかなどを確認しましょう。
メーカーの施工基準を遵守しているか、なぜその施工方法が良いのかを具体的に説明できるか、最新の知識(例:錆びにくいステンレスビスの採用)に基づいた提案をしてくれるかもチェックポイントです。ホームページの施工事例写真で、棟部分などが正しく施工されているか確認するのも有効です。
2.「安さ」だけで選ばない!
「相見積もりがお得!」という言葉に惑わされないようにしましょう。安さだけを追求する業者は、必要な工程を省いたり(手抜き工事)、質の低い材料を使ったりしてコストを下げている可能性があります。
適正な価格で、しっかりとした工事をしてくれる業者を選びましょう。見積もりの内訳が詳細で、「一式」などの曖昧な表現が少なく、なぜその工事と費用が必要なのか、丁寧に説明してくれる業者は信頼できる可能性が高いです。「ガルバリウムの雨漏り修理」で検索して出てくる業者すべてが優良とは限りません。
3. 説明の丁寧さ、実績、保証を確認する!
雨漏りの原因や修理方法について、専門用語ばかりでなく、素人にもわかりやすく丁寧に説明してくれるかは重要なポイントです。こちらの質問にも真摯に答えてくれるか確認しましょう。
過去の施工実績(特にガルバリウム鋼板の雨漏り修理や、カバー工法、葺き替えの実績)を確認しましょう。
工事後の保証がしっかりしているかも確認しておくと安心です。保証期間だけでなく、保証内容(どんな場合に保証されるのか)も確認しましょう。
焦って契約せず、できれば2~3社から話を聞き、見積もり内容や担当者の対応を比較検討することをおすすめします。
【まとめ】ガルバリウム屋根も油断禁物!早めの点検と信頼できる業者選びを
ガルバリウム鋼板は優れた屋根材ですが、施工不良や経年劣化、固定方法(釘・ビス)などによって雨漏りを引き起こす可能性があります。
- 定期的な点検を心がけ、雨漏りのサインを見逃さないようにしましょう。
- 雨漏りを発見したら、慌てず応急処置をし、絶対に自分で屋根に登らないでください。DIY修理は危険です。
- 修理は信頼できる専門業者に依頼し、原因と対策、費用をしっかり説明してもらいましょう。
- 業者選びでは、専門性、施工内容、価格の適正さ、説明の丁寧さ、保証などをチェックすることが大切です。特にガルバリウム屋根の施工実績や、ステンレスビスの使用などを確認しましょう。
この記事が、あなたのガルバリウム鋼板屋根に関する不安を少しでも解消し、大切なマイホームを守るための一助となれば幸いです。雨漏りの心配がある場合は、ぜひ一度、信頼できる専門業者に無料点検などを相談してみてくださいね。
クイック屋根工事
私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。
【累計6,000件以上の施工実績】
屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。
【専門資格を持つ職人が対応】
弊社では、厳しい加盟条件を満たした専門修理業者をご紹介します。すべての業者が「一級建築士」「屋根工事技士」などの資格を持つ専門家による監修のもと、豊富な経験を活かした施工を行います。
【お客様の声】
「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)
屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。