トタン屋根を今も使用している住宅は意外に多く、設置コストも安く、最低限のメンテナンスをしていれば、10年以上も普通の屋根として使用できます。トタンも古くなると、金属ですので錆びが発生し、雨漏りトラブルが増えていきます。ここでは、トタンの雨漏り被害について、自分でできる応急処置や修理方法について解説していきます。
トタン屋根の雨漏り原因
設置コストが安く、軽量で、施工しやすいことから、トタン屋根を選ぶケースが多かったようですが、耐久年数が短いことや錆びに弱いという特徴から、最近では性能が高い別の金属屋根を選ぶケースが増えています。
トタンは、金属屋根ですが、錆びに弱いというデメリットがあります。表面に施されたメッキに傷がつくと、すぐに錆びが広がっていきます。建物や屋根が古くなればなるほど、落下物による傷、釘穴からの錆びの広がりなども増えていきますので、経年劣化による錆びの広がりは避けられません。
トタンは、塗装や錆び止めなどのメンテナンスを行っていたとしても、耐久年数は15年程度でしょう。トタン屋根の上に水たまりができていたり、錆びが複数の箇所に発生していたり、錆びによる穴あきが見られたりした場合は、下地材の交換を含めた屋根の葺き替え工事を行う必要があるでしょう。
雨漏りを自分で直す方法
目視で発見できる小さな表面の錆びは、DIYでも直すことができます。錆びの広がりを防ぐには、すぐに対処することがとても重要です。カンタンにできるテープ補修は、テープを貼る前に貼る箇所の塗装を紙やすりで削って剥がしておく必要があります。
次に削りカスや汚れをしっかりと雑巾などで拭き取り、最後は仕上げの拭き取りを行います。防水のアルミテープなどを使って、気泡が入らないように丁寧に貼り付けていきます。
マスキングテープ、コーキング材、コーキングガン、ヘラなどを揃えることができれば、DIYでコーキング補修が可能です。トタン屋根のDIY補修は、屋根の上での作業になります。必ずヘルメットを着用し、梯子・脚立などを使うときには安全に十分に注意しながら補修作業を行ってください。
雨漏り補修を業者に依頼するときの注意点や費用について
DIY補修は、あくまでも応急処置です。雨漏りの再発で何度も補修が必要な場合は、雨漏り修理専門業者に修理を依頼するようにしましょう。DIYでやったような部分補修工事もプロがやると、完璧です。費用も2～3万円程度で済みますので、お時間のない方や高所作業が不安な方は、信頼できる専門業者に修理を依頼してください。
トタン屋根の劣化が激しく、下地材も傷んでいて交換が必要なら屋根の葺き替え工事（80～100万円）が必要です。既存のトタン屋根を残した屋根の重ね葺き（カバー工法）を行う場合は、70～90万円程度の費用がかかります。
葺き替えかカバー工法かで悩むことがありますが、屋根や下地材の劣化症状がひどい場合は、葺き替えを選んだほうがいいとされています。
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