HOME » 屋根修理を依頼する前に » 【戸建て屋根メンテナンス完全ガイド】何年ごと?費用は?サインと賢い節約術も徹底解説!
屋根工事 時期

うちの屋根、もう何年もそのままだな…」「屋根のメンテナンスって、一体何年ごとにすればいいの?」
大切なお住まいの屋根について、こんな疑問や不安を感じていませんか?

屋根は、雨風や紫外線から私たちの暮らしを守ってくれる非常に重要な部分です。しかし、普段なかなか目の届かない場所だけに、劣化が進んでいても気づきにくいもの。放置してしまうと、雨漏りや建物の寿命を縮める原因にもなりかねません。

この記事では、戸建て住宅の屋根メンテナンスについて、

  • なぜ定期的なメンテナンスが必要なの?
  • メンテナンスのサインってどんなもの?
  • 屋根材ごとにメンテナンス時期(何年ごと)は違うの?
  • どんなメンテナンス方法があって、費用はどれくらい?
  • 賢く費用を抑える方法はあるの?
  • よくある失敗談と、その対策は?
  • 信頼できる業者はどうやって選ぶの?
  • 効果的なメンテナンススケジュールって?

といった疑問に、初心者の方にも分かりやすくお答えします。

この記事を読めば、あなたのご自宅の屋根に必要なメンテナンスのタイミングや内容が具体的にわかり、安心して長く快適に暮らすための第一歩を踏み出せるはずです。

1. いきなり工事は不要!でも、なぜ戸建ての屋根メンテナンスは必要なの?

「屋根工事なんて、まだ先の話でしょ?」と思われるかもしれません。確かに、すぐに大きな工事が必要なわけではないかもしれません。しかし、お住まいを守るためには、まず定期的な点検が何よりも大切です。

屋根は24時間365日、厳しい自然環境にさらされています。

  • 紫外線による色あせや劣化
  • 雨風による浸食や物理的なダメージ
  • 温度変化による伸縮
  • の重みや凍結・融解の繰り返し(凍害)

これらの影響で、どんな屋根材も徐々に劣化が進行します。

もしメンテナンスを怠ると…?

  • 雨漏りの発生: 屋根材のひび割れやズレ、防水シートの劣化などから雨水が浸入し、天井のシミやカビの原因に。
  • 構造材の腐食: 雨漏りが進行すると、柱や梁といった建物の骨組みが腐食し、家の強度が低下。
  • シロアリ被害: 湿った木材はシロアリの大好物。繁殖を招き、さらなる被害拡大の恐れも。
  • 家の寿命短縮: 建物全体の老朽化が早まり、住める年数が短くなってしまいます。
  • 修理費用の増大: 初期段階で対処すれば小さな補修で済んだものが、放置することで大規模な工事が必要になり、結果的に費用が高くつくことも。
  • 美観の低下: 色あせや汚れ、カビ・苔の発生は見た目も悪くします。

定期的な点検と適切な時期のメンテナンスは、こうしたリスクを未然に防ぎ、以下のようなメリットをもたらします。

  • 安心・安全な暮らしの維持
  • 住宅の長寿命化
  • 住宅の資産価値維持
  • トータルコストの削減(大きなトラブルを未然に防ぐため)

まずはご自宅の屋根の状態を知ることから始めましょう。

2. 屋根メンテナンスのサインを見逃さないで!自分でできるチェックポイント

「屋根の専門家じゃないし、劣化なんて分からない…」という方もご安心ください。ご自身で確認できる範囲でも、屋根が発しているSOSのサインはいくつかあります。

【共通の劣化サイン】

劣化のサイン詳細
色あせ・変色新築時と比べて明らかに色が薄くなったり、まだら模様になったりしている。塗膜の防水効果が低下している可能性。
カビ・苔(こけ)・藻の発生屋根材の表面が緑色や黒っぽくなっている。屋根材が水分を含みやすくなっている証拠。
ひび割れ・欠け・剥がれ屋根材自体に割れや欠け、表面の剥がれが見られる。雨水の浸入口になる。
金属部分のサビ棟板金(屋根の頂上部分の金属板)や谷樋などにサビが発生している。放置すると穴が開くことも。
雨樋の詰まり・破損落ち葉や土砂で雨樋が詰まっていたり、割れていたりする。屋根からの雨水を適切に排水できない。
屋根材の浮き・ズレ特に瓦屋根で、瓦が浮いていたり、ズレていたりする。強風で飛ばされたり、雨漏りの原因に。
室内の雨漏り・シミ天井や壁にシミがある、雨音が異常に大きく聞こえる場合は、すでに雨漏りが進行している可能性が高い。

【屋根材別の特有な劣化サイン(一部)】

  • スレート屋根: 釘のゆるみ・抜け、層間剥離(薄い板状に剥がれる)がないか。
  • 瓦屋根: 漆喰(しっくい:瓦の隙間を埋める白い部分)が崩れたり、剥がれたりしていないか。
  • 金属屋根(トタン・ガルバリウム鋼板など): サビによる穴あきがないか、塗膜が膨れていないか。
  • アスファルトシングル: 表面の石粒が広範囲に剥がれていないか、シートがめくれたり浮いたりしていないか。

これらのサインが見られたら、屋根のメンテナンスを検討する時期かもしれません。

セルフチェックの限界と専門家による点検の重要性

ご自身でのチェックはあくまで初期判断の目安です。屋根全体の状態や、目に見えない下地の劣化(防水シートや野地板など)までは確認が困難です。
「見た目はキレイだから大丈夫!」と思っていても、実は内部で問題が進行しているケースも少なくありません。

そのため、定期的な専門家による点検が非常に重要です。専門家は、

  • 屋根にのぼって直接状態を確認(必要に応じて)
  • ドローンを使った安全な点検(屋根に負荷をかけない)
  • 経験と知識に基づいた的確な劣化診断
  • 隠れた問題点の発見
    など、一般の方では難しい詳細なチェックを行います。多くの業者では、見積もり依頼に伴う点検は無料で行っている場合が多いです。
屋根修理 ポイント

屋根のメンテナンス時期や耐用年数(寿命)は、使用されている屋根材の種類によって大きく異なります。また、屋根材だけでなく、その下にある防水シート(ルーフィング)や野地板(下地材)の寿命も考慮する必要があります。一般的に防水シートの耐用年数は20年~30年程度と言われており、屋根材が無事でも防水シートの劣化から雨漏りに繋がることもあります。

ここでは、代表的な屋根材ごとの耐用年数とメンテナンス時期の目安を見ていきましょう。

屋根材の種類耐用年数(寿命)主なメンテナンス時期・内容塗装メンテナンスカバー工法/葺き替え目安
スレート屋根15~30年7~10年ごと:点検、部分補修(ひび割れ、釘の浮きなど)。
10~15年ごと:棟板金交換。
7~15年ごと20~30年
ガルバリウム鋼板20~40年10~15年ごと:点検、部分補修(サビ、傷など)。
15~20年ごと:棟板金交換。※沿岸部など環境により短縮。
15~25年ごと30~40年
日本瓦(釉薬瓦)50~100年以上15~20年ごと:点検、漆喰補修、棟瓦の積み直し、瓦のズレ補修。
※瓦自体は長寿命だが、防水シートや下地のメンテナンスのため30~40年で葺き直しや葺き替えを検討する場合も。
原則不要30~50年(下地ごと)
セメント瓦30~40年10~15年ごと:点検、漆喰補修、棟瓦の積み直し。
※スレート同様、定期的な塗装が必要。
10~15年ごと30~40年
アスファルトシングル20~40年5~10年ごと:点検、剥がれ・浮きの補修、表面の石粒の再接着。
10~15年ごと:棟板金交換。
10~15年ごと20~30年
トタン屋根10~20年7~10年ごと:点検、サビ止め塗装。
※サビの進行が早いため、こまめなメンテナンスが重要。
7~10年ごと15~20年

※注意点

  • 上記の年数はあくまで目安であり、立地条件(日当たり、風雨の強さ、塩害の有無など)や施工品質、メンテナンス状況によって変動します。
  • 特にスレート屋根は、製造年代によってアスベスト含有の有無や耐久性が大きく異なります。アスベストを含まない初期のノンアスベストスレートは、10~15年程度で劣化が目立つものもあるため注意が必要です。
  • 「メンテナンス時期」は、屋根材自体の寿命よりも早めに設定されています。これは、大きなトラブルに発展する前に予防的に対処するためです。
  • 屋根の下にある防水シート(ルーフィング)や野地板も、20~30年に一度は状態を確認し、必要に応じてメンテナンス(葺き替え時に交換など)を行うことが推奨されます。

ご自宅の屋根材が分からない場合は、新築時の資料を確認するか、専門業者に点検を依頼して確認しましょう。

4. 屋根のメンテナンス方法と費用相場

瓦工事 見積もり

屋根の劣化状況や屋根材の種類によって、行うべきメンテナンス工事は異なります。主な工事内容と費用相場を見ていきましょう。

工事内容主な作業内容メリットデメリット費用相場(一般的な30坪の戸建て)
屋根塗装高圧洗浄、下地処理(サビ落とし、補修)、下塗り、中塗り、上塗り。美観回復、防水性向上。比較的安価。屋根材を保護し寿命を延ばす。屋根材自体の劣化が激しい場合は効果が薄い。瓦屋根には基本的に不要。40~80万円
部分補修瓦の差し替え、漆喰の詰め直し、棟板金の交換、雨樋の修理など、問題箇所のみを修繕。必要な箇所だけなので費用を抑えられる。応急処置としても有効。全体的な劣化が進んでいる場合は根本解決にならないことも。5~30万円(範囲による)
屋根カバー工法(重ね葺き)既存の屋根材の上に新しい軽量な屋根材(主に金属屋根)を被せる。葺き替えより安価で工期が短い。廃材が少ない。断熱性・遮音性が向上することも。屋根の重量が増す。下地の劣化が激しい場合は不可。屋根形状に制約あり。80~150万円
屋根葺き替え工事既存の屋根材と下地(防水シート、場合によっては野地板)を全て撤去し、新しいものに交換する。屋根全体が新しくなり最も耐久性が高い。下地の状態も確認・補修できる。費用が高く、工期も長い。廃材処理費用がかかる。100~200万円以上

※費用についての注意点

  • 上記費用はあくまで目安です。屋根の面積、形状、勾配、使用する材料のグレード、足場の有無、劣化状況などによって大きく変動します。
  • 必ず複数の業者から詳細な見積もりを取り、内容を比較検討しましょう。
  • 火災保険が適用できるケースもあります(風災・雪災・雹災など自然災害による破損の場合)。契約内容を確認し、業者にも相談してみましょう。

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

5. 賢く費用を抑える!屋根メンテナンスのコストダウン術

屋根 業者

屋根メンテナンスにはある程度の費用がかかりますが、いくつかのポイントを押さえることで、賢くコストを抑えることが可能です。

  1. 早めの点検・早期発見・早期対処
    最も効果的なコストダウンは、大きなトラブルになる前に問題を解決することです。定期的な点検で小さな劣化を見つけ、軽微な補修で済ませれば、大規模な工事や雨漏りによる二次被害を防ぎ、結果的に総費用を抑えられます。
  2. 複数の業者から相見積もりを取る
    必ず2~3社以上の業者から見積もりを取り、工事内容と費用を比較検討しましょう。これにより、適正価格を把握でき、不当に高い請求を避けることができます。ただし、安さだけで選ぶのは危険です。工事の質や保証内容もしっかり比較しましょう。
  3. 火災保険の活用を検討する
    台風、強風、大雪、雹(ひょう)などの自然災害によって屋根に損害が生じた場合、火災保険が適用される可能性があります。経年劣化は対象外ですが、災害が原因の場合は積極的に活用しましょう。保険申請には専門知識が必要な場合もあるため、業者に相談してみるのも良いでしょう。
  4. 自治体の助成金・補助金制度を確認する
    お住まいの自治体によっては、住宅リフォームに関する助成金や補助金制度が用意されている場合があります。省エネ改修(遮熱塗装など)や耐震改修に伴う屋根工事などが対象になることも。自治体のホームページなどで確認してみましょう。
  5. 外壁塗装など他のリフォームと同時に行う
    屋根工事には多くの場合、足場の設置が必要です。足場代は工事費用の中でも大きな割合を占めるため、外壁塗装など他の足場が必要なリフォームと同時に行うことで、足場代を一度で済ませ、トータルコストを抑えることができます。
  6. 自分でできる範囲のメンテナンスを行う
    専門的な修理はプロに任せるべきですが、例えば「雨樋の清掃」などは、安全に注意すれば自分で行える場合もあります。雨樋の詰まりを放置すると屋根に悪影響を及ぼすため、定期的な清掃は劣化予防に繋がります。ただし、高所作業は危険ですので無理は禁物です。
  7. 適切な時期に、適切な工事を選ぶ
    まだ塗装で対応できる状態なのに、いきなり高額な葺き替えを勧められるケースもあります。屋根の状態を正確に診断してもらい、本当に必要な工事を見極めることが重要です。

これらのポイントを意識して、賢く費用をコントロールしながら、効果的な屋根メンテナンスを行いましょう。

6. こんなはずじゃなかった…屋根メンテナンスでやりがちな失敗談と対策

良かれと思って行ったメンテナンスでも、知識不足や判断ミスから思わぬ失敗に繋がることがあります。よくある失敗談とその対策を知っておきましょう。

失敗談原因・背景対策
1. 「まだ大丈夫」とメンテナンスを先延ばしにした結果、雨漏り発生&高額修理に小さな劣化サインを見過ごしたり、費用を気にして先延ばしにしてしまう。定期的な点検を習慣化し、劣化サインを見つけたら早めに専門家に相談する。「小さなうちに治す」が鉄則。
2. DIYで修理を試みたら、逆に悪化させてしまった専門知識や技術がないまま、見よう見まねで修理。不適切な材料の使用や施工ミス。屋根修理は専門性が高い作業。高所作業は危険も伴うため、基本的にはプロに任せる。簡単な清掃程度に留め、修理は専門業者に依頼する。
3. 安さだけで業者を選んだら、手抜き工事で数年後に再発価格の安さだけを重視し、業者の実績や評判、提案内容を十分に比較検討しなかった。価格だけでなく、業者の実績、口コミ、保証内容、担当者の対応などを総合的に判断する。詳細な見積もりと契約書の内容をしっかり確認する。
4. 訪問販売の業者に不安を煽られ、その場で高額契約してしまった「今すぐ工事しないと大変なことになる」などと不安を煽り、冷静な判断をさせない手口。即決は絶対に避ける。複数の業者から話を聞き、冷静に比較検討する時間を持つ。契約内容に疑問があれば、消費者センターなどに相談する。クーリングオフ制度も理解しておく。
5. 火災保険が使えると言われたのに、実際は適用されなかった業者の知識不足や、適用条件を誤解していた。経年劣化を災害と偽って申請しようとする悪質なケースも。保険の契約内容を自身でしっかり確認する。信頼できる業者に相談し、保険会社にも直接確認を取る。不正請求には加担しない。
6. 見積もりにない追加費用を後から請求された見積もりの内訳が「一式」などで不明瞭だった。追加工事の可能性について事前に説明がなかった。詳細な見積もりを提出してもらい、工事範囲や追加費用が発生する可能性について事前にしっかり確認する。口約束ではなく、書面で残す。
7. 選んだ塗料や屋根材が、思ったような効果を発揮しなかった業者の説明不足や、自身の知識不足で、地域の気候や屋根材との相性を考慮せずに選んでしまった。塗料や屋根材の機能(耐久性、遮熱性、防汚性など)について業者に詳しく説明を求め、サンプルなどで色や質感も確認する。地域の気候特性も考慮する。

これらの失敗談を参考に、慎重に計画を進めることが大切です。

7. 失敗しない!賢い屋根メンテナンス業者の選び方

屋根メンテナンスは専門的な知識と技術が必要なため、信頼できる業者選びが非常に重要です。後悔しないためのポイントを押さえておきましょう。

  1. いきなり契約しない、まずは相談から
    訪問販売などで不安を煽られても、その場で契約するのは避けましょう。まずは冷静に情報収集を。
  2. 複数の業者から見積もりを取る(相見積もり)
    最低でも2~3社から見積もりを取り、工事内容や費用を比較検討します。見積書の内訳が詳細で分かりやすいかどうかもチェックポイントです。
  3. 点検内容と提案の丁寧さ
    しっかりと現地調査を行い、屋根の状態を写真などで分かりやすく説明してくれるか。なぜその工事が必要なのか、根拠のある提案をしてくれるかを確認しましょう。
  4. 施工実績と専門資格の有無
    ホームページなどで過去の施工事例を確認したり、建設業許可や屋根工事関連の資格(かわらぶき技能士、建築板金技能士など)を持っているか確認するのも有効です。
  5. 保証制度の確認
    工事後の保証内容(保証期間、保証範囲など)を書面で明確に提示してくれるか確認しましょう。
  6. 地域密着型の業者も検討
    地元の業者は、その地域の気候や特性をよく理解しており、何かあった際にも迅速に対応してくれる可能性があります。また、材料の仕入れや運搬コストを抑えられる場合もあります。
  7. コミュニケーションの取りやすさ
    疑問や不安に対して、親身に相談に乗ってくれるか、担当者との相性も大切です。

「倉庫を所有し、自社で職人を抱えている専門工事業者」は、中間マージンが少なく、技術力も期待できる場合があります。仲介業者だけでなく、実際に工事を行う会社にも目を向けてみましょう。

8. 屋根メンテナンスに関するQ&A(よくある質問)

屋根の点検だけでも費用はかかりますか?

多くの業者では、屋根リフォームを前提とした見積もりに伴う点検は無料で行っています。ただし、「点検のみ」を依頼する場合は、2万円~5万円程度の費用がかかることもあります。事前に確認しましょう。

屋根修理に火災保険は使えますか?

台風、強風、雪、雹(ひょう)などの自然災害によって屋根が破損した場合は、火災保険が適用される可能性があります。ただし、経年劣化によるものは対象外となるのが一般的です。まずはご加入の保険内容を確認し、業者にも相談してみましょう。申請手続きのサポートをしてくれる業者もいます。

屋根のメンテナンスはDIYでもできますか?

簡単な清掃程度であれば可能かもしれませんが、屋根の上は高所で危険が伴い、専門知識も必要です。不適切な作業はかえって屋根を傷めたり、雨漏りを悪化させたりする可能性もあります。安全面や確実性を考えると、専門業者に依頼することを強くおすすめします。

メンテナンスを先延ばしにするデメリットは?

「まだ大丈夫だろう」と先延ばしにすると、雨漏りが進行し、気づいた時には下地や構造材まで腐食が進んでしまうことがあります。そうなると、本来なら塗装や部分補修で済んだはずが、葺き替えなどの大規模な工事が必要になり、結果的に費用も時間も余計にかかってしまいます。また、大規模な自然災害が発生すると、修理業者が混み合い、すぐに対応してもらえない「修理難民」になるリスクもあります。

9. 長期的な視点で!効果的な屋根メンテナンススケジュールの立て方

場当たり的な対応ではなく、計画的なメンテナンスが家を長持ちさせる秘訣です。効果的なメンテナンススケジュールを立て、実行していきましょう。

1. 年間メンテナンス計画の基本

  • 春・秋の定期点検(推奨)
     季節の変わり目は、気候が比較的安定しており、点検に適しています。可能であれば年に1~2回、専門業者による点検を依頼し、状況に応じて軽微な補修を行います。
    • 春の点検ポイント: 冬の間に雪や凍結で受けたダメージがないか、雨樋が雪解け水や落ち葉で詰まっていないかなどを確認。
    • 秋の点検ポイント: 夏の台風やゲリラ豪雨による影響がないか、冬に備えて雨樋の清掃などを行う。
  • 自然災害後の臨時点検
    台風、大雪、地震などの大きな自然災害があった後は、必ず屋根の状態を確認しましょう。目視で異常がなくても、専門家に見てもらうと安心です。
  • 屋根材ごとの推奨メンテナンス時期の把握
    本記事の「3. 【屋根材別】メンテナンス時期(何年ごと?)と耐用年数の目安」を参考に、ご自宅の屋根材に合わせた塗装や葺き替えのタイミングを大まかに把握しておきましょう。

2. 10年~15年ごとの計画的なメンテナンス

  • 多くの屋根材(特にスレート屋根や金属屋根)では、10年~15年程度で塗装メンテナンスが必要になります。
  • 瓦屋根の場合でも、漆喰の補修や棟瓦の点検・積み直しなどがこの時期に検討されます。
  • 防水シート(ルーフィング)の寿命も考慮し、築20年~30年を目安に葺き替えやカバー工法を検討し始めると良いでしょう。

3. メンテナンス記録の重要性

屋根工事 見積もり
  • いつ、どんな業者に、どんなメンテナンス(点検、修理、塗装、葺き替えなど)をしてもらったかを記録しておきましょう。
  • 使用した塗料の種類や色、屋根材のメーカーや製品名なども控えておくと、次回のメンテナンス時に役立ちます。
  • 見積書、契約書、保証書などの書類は大切に保管しましょう。
  • メンテナンス記録は、将来家を売却する際にも、建物の維持管理状態を示す資料として有利に働くことがあります。
  • 火災保険を申請する際や、保証期間内に不具合が生じた場合などにも、記録が役立つことがあります。

簡単なノートやファイルにまとめておくだけでも構いません。計画的なメンテナンスと記録の習慣が、屋根と家全体の健康寿命を延ばします。

まとめ:定期的な点検と適切なメンテナンスで、安心で快適な住まいを

戸建ての屋根メンテナンスは、「何年ごと」という画一的な基準だけでなく、ご自宅の屋根材の種類、築年数、そして何よりも現在の状態を正しく把握することから始まります。

この記事でご紹介した

一見きれいに見える屋根でも、専門家に見てもらうと思わぬ劣化が見つかることもあります。大きなトラブルに見舞われる前に、定期的な点検と、必要に応じた早めのメンテナンス、そして計画的な維持管理を心がけることが、結果的に費用を抑え、大切なお住まいの寿命を延ばし、家族みんなが安心して暮らせる環境を守ることに繋がります。

いいかも?」と感じたら、ぜひ一度、信頼できる専門業者に相談してみましょう。

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