屋根の修理やメンテナンス方法には、いくつかのパターンがあります。建物が古くなって、屋根の塗り替えや葺き替え工事を実施しても、屋根はいつかは劣化し、また修理や交換作業が必要になります。そこで屋根の修理やメンテナンス方法別にみた耐用年数について解説します。
屋根の種類ごとの耐用年数
屋根材そのものにも寿命があり、目安となる耐用年数が公表されています。使用する屋根材ごとに目安となる耐用年数やメンテナンス方法、交換方法について解説していきます。
・スレート瓦
スレート屋根の耐用年数は、20~25年です。途中、屋根塗装メンテナンスを行います。寿命経過後の交換方法は、葺き替えやカバー工法です。一般に使用されているのは、スレート瓦で、セメントと合成繊維が混ぜ合わされ、表面が塗装されています。軽量で値段も安いのでこれまで普及してきた屋根材です。
・日本瓦
耐用年数は、50~60年以上です。瓦そのものは、100年以上使える場合があります。メンテナンスでは、葺き直しが行われ、耐用年数が過ぎる前に建物の躯体や部材が劣化し使えなくなっていくので、葺き替えや建物の建て直しが行われます。古くから日本で使われているので、日本の気候に適しています。塗装メンテナンスが不要です。重量が重いのがデメリットです。
・セメント瓦
寿命は、30~40年です。セメント瓦は同じ瓦でも、陶器製の日本瓦と異なり塗装メンテナンスが必要です。寿命が過ぎると葺き替え工事が行われます。セメント瓦は、砂とセメントで作られた瓦です。経年劣化により、色あせや苔の発生が見られます。
・トタン屋根
トタンは、錆びやすく耐用年数が短い(15~20年)というデメリットがあります。途中で塗装メンテナンスが必要ですし、耐用年数が過ぎる頃には、重ね葺きや葺き替え工事が必要となります。金属製の屋根材であるため、塗装・錆び止めのメンテナンスをしていないと、錆びやすいというデメリットがあります。
・ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、40~50年の耐用年数があります。ガルバリウム鋼板は、金属製の屋根材ですが、アルミニウムと亜鉛、シリコンなどを定められた割合で配合した合金メッキ鋼板です。トタンに比べると錆びにくく、軽量です。
金属製の屋根材では、ガルバリウム鋼板を選ぶ方が増えており、手頃な価格で長寿命、軽量で耐震性の高い金属屋根を設置することができます。塗装は必要ないとされていますが、専用の塗料で塗装メンテナンスを行うことがあります。寿命が過ぎると、重ね葺き・カバー工法や葺き替え工事が行われます。
屋根の種類ごとのメンテナンス法とその耐用年数
・スレート屋根
塗装面の劣化による防水性の低下を防ぐため、10年に一度の塗装メンテナンスを行います。耐用年数である、20~25年程度でカバー工法により、ガルバリウム鋼板に葺き替えるパターンが多いようです。
・日本瓦
瓦の耐用年数は、50年以上あります。しかし、屋根の下のルーフィングなどの下地材が傷むため、20~30年で修理・交換が必要です。そのため、瓦の葺き直しを行い、ルーフィングなどの下地材を交換します。耐用年数が過ぎると、軽量のガルバリウム鋼板による葺き替え工事が行われ、同時に耐震性を向上させます。
・セメント瓦
耐用年数は、30~40年ですが、表面の塗装面は劣化しますので、10年を目安に塗装メンテナンスを行います。耐用年数が過ぎると、耐震性向上を兼ねてガルバリウム鋼板への葺き替えが行われます。
・トタン
トタンの耐用年数は、屋根材の中でも最も短く15~20年です。金属製の屋根ですので、5~8年程度で劣化する前に塗装メンテナンスを行います。耐用年数が過ぎると、カバー工法によるガルバリウム鋼板屋根への葺き替え工事が行われます。
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