「屋根貸し」とは、発電事業者が複数の屋根を借りて太陽光発電設備を設置し、発電した電気を売買するビジネスです。
公共施設などで増加している「屋根貸し」による太陽光発電は、屋根や屋上の面積の広い学校や公民館などの建物の有効活用法の一つとなっています。
一般住宅や工場、倉庫にも設置する事例が増えており、最終的には太陽光パネルが自分のものになり、その後は売電収入が得られるようになっています。
屋根貸しによる太陽光発電の仕組み
屋根貸しによる太陽光発電の仕組みはとてもシンプルです。
契約者は施設の屋根を貸すだけです。金属屋根は無料で塗装、スレート屋根も無料でカバー工法によるリフォームを施した後、設置業者の負担で太陽光発電システムを設置します。
屋根貸しによる費用負担
契約者は、原則負担する費用がゼロです。
太陽光発電システムが稼働した後は、電気料金の削減効果や屋根貸しによる賃料収入が期待できます。
倉庫などの大きな施設の面積の広い屋根を有効活用すれば、収益を生み出すものに変わっていきます。
導入のメリットが多い屋根貸しによる太陽光発電
屋根貸しによる太陽光発電システムの設置に関する費用は、全て設置業者が負担します。
システムの保守や定期点検も業者負担です。屋根を貸して賃料を得る、手堅い投資として捉えることができます。
屋根に太陽光パネルを設置した後は、電力が供給されます。
余った電力は、「固定価格買取制度」により、20年間は売電収入が得られるようになっています。売電による収入で契約者にリース料を支払う仕組みです。不動産収入と同様に長期的に安定した収入となります。
他にも屋上の経年劣化を防ぎ、太陽光パネルが屋根を覆うことによる遮熱効果が電気代の節約にもなります。災害時の停電にも強く、太陽光発電により災害時も安定した電力を供給できます。
何よりも初期コストも追加費用もかかりません。太陽光発電システムの保守点検修理に関する手間も費用も不要です。そのうえで、屋根貸しによる太陽光発電は、長期的な賃料収入が約束されています。
条件を満たす必要があります!
屋根貸しによる太陽光発電は、一定の条件を満たした屋根にのみ設置することができます。
1981年6月以降に建てられ、所有者本人の名義で登記した屋根を含めた建物であることです。
日射条件が良好で、将来的にも太陽光を遮るような高い建物が建つことがないかどうかも重要です。20年間以上屋根を貸すことができるかどうかもポイントとなります。5階建て以下の建物でなければなりません。
他にも太陽光発電設置業者により、設置条件が細かく異なりますので、気になった方は信頼できる業者に相談することをおすすめします。
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