HOME » 屋根材の種類と特徴 » ガルバリウム鋼板屋根 » 瓦屋根からガルバリウム鋼板へ葺き替え!軽くて安心・長持ちな屋根に
屋根工事 葺き替え

最近、ご近所で屋根のリフォーム工事をしているのを見かけるなぁ」
「うちの瓦屋根、だいぶ古くなってきたけど、このままで大丈夫かな?」
「台風や地震のニュースを見ると、屋根が心配…」

長く住み慣れたお家でも、屋根のことは普段あまり気にしないかもしれません。でも、屋根は雨風や紫外線から私たちの大切な住まいを守ってくれる、とっても重要な部分なんです。

特に、昔ながらの瓦屋根にお住まいの方の中には、メンテナンスや将来のことを考えて、「葺き替え(ふきかえ)」を検討される方が増えています。葺き替えとは、今の屋根材をすべて撤去して、新しい屋根材に交換する工事のことです。

そして、その葺き替えで今とっても人気なのが、軽くて丈夫な「ガルバリウム鋼板」の屋根!

この記事では、

  • なんで瓦屋根からガルバリウム鋼板に替える人が増えているの?
  • ガルバリウム鋼板って、どんなメリット・デメリットがあるの?
  • なぜ瓦屋根は「葺き替え」が基本なの?
  • 葺き替え工事って、どんな手順で進むの?
  • 費用はどれくらいかかるの?安くする方法はある?
  • 信頼できる業者はどうやって選べばいい?
  • よくある疑問って?

といった、瓦屋根からガルバリウム鋼板への葺き替えに関するあらゆる疑問に、初心者の方にも分かりやすく、やさしくお答えしていきます。屋根の葺き替えを考え始めたあなたの、最初の「?」から具体的な「!」まで、この記事で解決できたら嬉しいです!

目次

そもそも、瓦屋根ってどんな屋根?

日本の風景によく似合う瓦屋根。重厚感があって、断熱性や耐久性にも優れていると言われています。

でも、ちょっと知っておきたい特徴もあります。

  • 重さ
    瓦の一番の特徴は、その「重さ」。日本瓦だと、1㎡あたり約40kg~60kgにもなります。屋根全体だと、なんと軽自動車数台分もの重さが乗っている計算に!
  • 固定方法
    棟(屋根のてっぺん)や軒先(屋根の端)以外は、下の木材(桟木)に引っ掛けてあるだけのことが多く、一枚一枚が固定されていない場合があります。(※防災瓦など、しっかり固定されているタイプもあります)
  • 災害時のリスク
    その重さゆえに、地震の時には家全体が大きく揺すられやすくなります。また、強い台風や突風で瓦がズレたり、飛ばされたりする危険性も指摘されています。

「瓦がズレるくらいなら…」と思うかもしれませんが、瓦がなくなると下地がむき出しになり、雨漏りの原因になります。大きな災害時には、修理業者さんがすぐに対応できず、何ヶ月も不安な状態で過ごさなければならない…なんてことも。

今、人気のガルバリウム鋼板ってどんなもの?

屋根工事 屋根修理

そこで注目されているのが「ガルバリウム鋼板」です。どんな特徴があるのでしょうか?

  • 軽さ
    とにかく軽い!瓦屋根の約1/8~1/10という軽さです。屋根が軽くなることで、お家への負担がぐっと減り、地震の時の揺れも小さく抑える効果が期待できます。
  • 耐久性
    特殊なメッキ(アルミニウム、亜鉛、シリコン)で覆われていて、サビに強いのが特徴です。以前よく使われていたトタン(亜鉛メッキ鋼板)と比べると、約4倍もサビにくいと言われています。
  • デザイン性
    スッキリとしたモダンな見た目が人気です。色も豊富なので、和風・洋風問わず、お家の外観に合わせやすいのも魅力。瓦のような風合いのデザインもありますよ。
  • 最近の進化
    さらに耐久性を高めた「SGL(エスジーエル)鋼板」や、断熱材と一体になっていて夏の暑さや冬の寒さ、雨音を和らげる効果があるタイプも出てきています。

瓦とガルバリウム鋼板の重さ比較(目安)

屋根材の種類1㎡あたりの重さ屋根面積100㎡の場合の総重量
日本瓦約40kg~60kg約4,000kg~6,000kg
ガルバリウム鋼板約5kg~6kg約500kg~600kg

※あくまで目安です。瓦の種類や工法によって異なります。

▼ ガルバリウム屋根の詳しい内容はこちらの記事をご覧ください

瓦からガルバリウム鋼板へ!葺き替えのメリットは?

瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根に葺き替えることで、たくさんの嬉しいメリットがあります。

【重要!】耐震性のアップ!

屋根が軽くなることで、地震の揺れに対して建物の負担が大幅に軽減されます。特に、1981年以前の古い耐震基準で建てられたお家には、軽い屋根への葺き替えが強く推奨されています。大切な家族と住まいを守るための、大きな安心につながりますね。

台風にも強く!耐風性の向上

ガルバリウム鋼板は、一枚一枚がビスなどでしっかりと固定されます。瓦のようにズレたり飛んでいったりするリスクが低くなり、強い風に対しても安心感が増します。

長持ち&お手入れ楽々!

サビに強く耐久性が高いので、長期間にわたって屋根の性能を維持できます。塗装などのメンテナンス頻度も、他の屋根材に比べて少なく済む傾向があります。

お家のイメージチェンジも!

スッキリとしたデザインで、お家全体がモダンでスタイリッシュな印象に生まれ変わります。「和風の家には合わないんじゃ…?」という心配もご無用!黒や茶、緑といった落ち着いた色を選べば、和風住宅にもしっくり馴染みます。思い切って色を変えて、イメージチェンジを楽しむのもいいですね。

もしかしたらお得?長期的なコスト

葺き替え工事の初期費用は安くありませんが、耐久性が高くメンテナンスの手間や費用が抑えられることを考えると、長い目で見れば経済的と言えるかもしれません。

下地の状態も確認・補修できる!

古い屋根材をすべて撤去するため、普段は見ることのできない屋根の下地(野地板や防水シート)の状態を直接確認し、必要であれば補修・交換することができます。これにより、雨漏りの根本的な原因解決や、屋根全体の健康状態の回復につながります。

いいことばかりじゃない?デメリットも知っておこう

もちろん、ガルバリウム鋼板への葺き替えにも、事前に知っておきたい点はあります。

初期費用がかかる

既存の瓦をすべて撤去し、新しい屋根材を設置するため、屋根カバー工法(次のセクションで解説します)などに比べると、費用は高くなる傾向があります。特に、瓦の下に土が敷かれている「土葺き(つちぶき)」の場合は、土の撤去費用や下地の調整費用が別途かかるため、さらに高額になります。

工事期間が少し長め

瓦の撤去や下地の状態によっては、工事期間が1週間~2週間以上かかることもあります。こちらも土葺きの場合は、さらに日数がかかる可能性があります。

雨音が気になるかも?

金属製の屋根なので、瓦に比べると雨音が響きやすいという性質があります。ただし、最近は裏面に断熱材が一体化された製品が多く、遮音性が向上しています。気になる方は、断熱材一体型を選ぶのがおすすめです。

アスベスト処理が必要な場合がある

古い瓦や下地材には、アスベストが含まれている可能性があります。その場合、法律に基づいた特別な撤去・処分が必要となり、追加の費用と時間がかかることがあります。

参考:国土交通省アスベスト対策Q&A

▼ アスベストについての詳しい内容はこちらの記事をご覧ください

なぜ瓦屋根は「葺き替え」が基本?カバー工法が難しい理由

屋根 葺き替え

屋根のリフォーム方法には、既存の屋根材の上から新しい屋根材を重ねる「カバー工法(重ね葺き)」という選択肢もあります。「費用が安く、工期も短い」といったメリットを聞いたことがあるかもしれません。

しかし、瓦屋根からガルバリウム鋼板へリフォームする場合、このカバー工法は基本的に適用できません。 その主な理由は以下の通りです。

  1. 瓦自体の重さ
    非常に重い瓦の上に、さらに新しい屋根材を重ねると、建物全体への負担が大きくなりすぎてしまいます。耐震性の観点からも推奨されません。
  2. 瓦の形状
    瓦は凹凸があるため、その上に平らなガルバリウム鋼板を安定して設置するのが困難です。
  3. 下地の劣化確認ができない
    カバー工法では既存の屋根材を撤去しないため、その下にある防水シートや野地板の状態を確認できません。瓦屋根は築年数が経過していることが多く、下地が傷んでいる可能性が高いため、下地のチェックと補修が不可欠です。これを怠ると、せっかく屋根を新しくしても雨漏りなどのトラブルが再発する可能性があります。

葺き替えとカバー工法の簡単な違い

工法特徴瓦屋根への適用
葺き替え既存の屋根材をすべて撤去し、新しく設置◎(基本)
カバー工法既存の屋根材の上から重ねて設置×(困難)

💡 結論として、瓦屋根の持つ特性や、築年数が経過していることによる下地の劣化リスクを考慮すると、既存の瓦と下地をすべて撤去し、状態を確認・補修した上で新しいガルバリウム鋼板を設置する「葺き替え」が、最も安全で確実な方法と言えます。

葺き替えのベストタイミングはいつ?

「うちはいつ葺き替えを考えたらいいんだろう?」と悩みますよね。目安となるタイミングはこちらです。

雨漏りが発生している

これは待ったなし!すぐに専門業者に相談しましょう。放置すると、屋根の下地だけでなく、柱や梁など建物の構造部分まで傷んでしまう可能性があります。

築20~30年を経過している

特に目に見えるトラブルがなくても、瓦の下にある防水シート(ルーフィング)や下地の木材は確実に劣化しています。大きな問題が起こる前に、一度専門家による点検を受けるのがおすすめです。

瓦にズレ、割れ、大きな欠けが多数ある

部分的な修理で済む場合もありますが、劣化が進んでいるサインかもしれません。全体的な点検を兼ねて相談してみましょう。

古い耐震基準(1981年以前)の建物

耐震性向上のため、軽いガルバリウム鋼板への葺き替えを積極的に検討する価値があります。

台風や地震への備えを強化したい

近年の自然災害の増加を受け、予防的な観点から葺き替えを選択する方も増えています。

どうやって工事するの?瓦からガルバリウム鋼板への葺き替え手順

ガルバリウム葺き替え

実際の工事がどんな風に進むのか、基本的な流れを見てみましょう。(※現場の状況によって手順は前後することがあります)

1. 【準備】足場の組み立て

安全に作業するための足場を設置します。近隣への配慮も忘れずに行います。

2. 【撤去】既存の瓦の撤去

屋根のてっぺんにある棟瓦から順番に撤去します。漆喰(しっくい)や土が使われている場合は、それもきれいに取り除きます。

平らな部分の瓦も一枚一枚、丁寧に剥がしていきます。瓦は重いので、荷揚げ機(リフト)やクレーンを使って慎重に地上に下ろします。

土葺きの場合は、瓦の下の土もすべて撤去します。これがかなりの量と重さになります。

古い瓦や下地材にアスベストが含まれていないか確認します。含まれている場合は、法律に従って飛散しないよう慎重に、適切に処分します。

3. 【清掃】屋根の清掃

瓦や土を撤去した後のホコリやゴミをきれいに掃除します。下地の状態をしっかり確認するためにも重要な工程です。

4. 【下地①】野地板(のじいた)の設置・補修

屋根材を支えるための下地となる板(野地板)の状態をチェックします。

腐食や劣化が見られる場合は、部分的に補修するか、全体を新しい野地板に張り替えます。既存の野地板の上に新しい板を重ねて張る「増し張り」で強度を高めることもあります。

5. 【下地②】ルーフィング(防水シート)の設置

野地板の上に、雨水の侵入を防ぐための防水シート(ルーフィング)を敷き詰めます。これが雨漏りを防ぐ最終防衛ラインとなる重要な部分です。

雨水が下に入り込まないように、軒先(下側)から棟(上側)に向かって、シートの重なり部分に注意しながら隙間なく張っていきます。

6. 【仕上げ①】ガルバリウム鋼板の設置

いよいよ新しいガルバリウム鋼板を張っていきます。製品の仕様に従って、ズレや隙間がないように、専用のビスなどでしっかりと固定しながら丁寧に施工します。

7. 【仕上げ②】棟板金(むねばんきん)などの設置

屋根のてっぺん(棟)や端の部分(ケラバ、軒先)に、雨水の浸入を防ぎ、見た目を整えるための板金(役物)を取り付けます。ここも雨漏りが起きやすい箇所なので、丁寧な施工が求められます。

8. 【完了】清掃・確認・足場の解体

周辺をきれいに清掃し、最終チェックを行った後、足場を解体して工事完了です!

【注意!】DIYは絶対にNG!

瓦は非常に重く、高所での作業は大きな危険が伴います。また、下地処理や防水処理には専門的な知識と技術が必要です。アスベスト処理が必要な場合もあります。屋根工事は必ず、経験豊富な専門のプロにお任せしましょう。

一番気になる!費用はどれくらいかかるの?

屋根工事 見積もり

屋根の葺き替えは大きな工事なので、費用も気になりますよね。

瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根への葺き替え費用は、一般的な戸建て住宅(屋根面積80㎡~120㎡程度)で、おおよそ150万円~250万円くらいが相場と言われています。

ただし、以下の要因によって費用は大きく変動します。

  • 屋根の面積と形状
    当然ながら、面積が広ければ費用は高くなります。また、寄棟(よせむね)や入母屋(いりもや)など、複雑な形状の屋根は手間がかかるため、割高になる傾向があります。
  • 既存の瓦の種類と工法
    • 乾式(かんしき): 桟木に引っ掛けるタイプ。比較的撤去費用は抑えられます。
    • 土葺き(湿式): 土を使っているタイプ。土の撤去・処分費用と、土の重みで歪んだ下地の調整費用が追加でかかるため、乾式より数十万円単位で高くなります
  • 下地の状態
    瓦を剥がした後の野地板や垂木(たるき:屋根の骨組み)の傷みが激しい場合は、補修や交換が必要になり、追加費用が発生します。
  • 使用するガルバリウム鋼板の種類
    スタンダードなものか、断熱材一体型か、SGL鋼板かなど、製品のグレードによって価格が変わります。
  • アスベストの有無
    アスベスト含有瓦や下地材の処分には、特別な処理費用(飛散防止対策、専門業者への委託費用など)がかかります。
  • 足場の設置費用
    ほとんどの場合、足場の設置が必要です。(約15~25万円程度)
  • その他
    換気棟の設置、雪止め金具の設置など、追加の工事があれば費用が加算されます。

費用内訳のイメージ(あくまで一例です)

項目内容費用目安(例:80㎡)備考
足場設置・解体安全な作業スペースの確保15万円~25万円必須となることが多い
既存瓦・土の撤去・処分費瓦、土、古い下地材などの撤去と処分20万円~70万円土葺きの場合は高額になる、アスベスト有無で変動
下地調整・野地板設置傷んだ下地の補修、新しい野地板の設置15万円~30万円下地の状態による
ルーフィング(防水シート)防水シートの設置5万円~10万円材料費+施工費
ガルバリウム鋼板 本体屋根材本体の費用40万円~80万円製品グレードによる
役物・板金工事棟板金、軒先、ケラバなどの加工・取り付け15万円~30万円屋根の形状による
諸経費運搬費、現場管理費など工事費の5~10%程度
合計(目安)115万円~255万円上記に消費税等が加わります

【重要!】

これはあくまでも一般的な目安です。正確な費用を知るためには、必ず複数の専門業者に現地調査をしてもらい、詳細な見積もりを取ることが大切です。「思っていたより高かった!」とならないためにも、しっかりと比較検討しましょう。

少しでもお得に!費用を抑えるコツはある?補助金や火災保険の活用

葺き替え費用は決して安くありません。少しでも負担を減らす方法はないのでしょうか?

  1. 【基本】相見積もりを取る!
    必ず3社程度から見積もりを取り、内容と金額を比較検討しましょう。単に安いだけでなく、工事内容、使用する材料、保証内容などをしっかり確認することが重要です。なぜその金額なのか、詳細を質問してみましょう。
  2. 工事時期を検討する
    梅雨時期や台風シーズン、冬場の降雪地域などを避けた、比較的気候が安定している時期(春や秋)は工事がスムーズに進みやすいですが、繁忙期でもあります。業者によっては、閑散期に依頼すると多少費用を抑えられる可能性もゼロではありませんが、品質を優先することが大切です。
  3. 補助金制度を調べる
    お住まいの自治体によっては、耐震改修や省エネリフォーム(断熱性の高い屋根材を使用する場合など)に対して補助金制度を設けている場合があります。「〇〇市 屋根リフォーム 補助金」などで検索したり、自治体の窓口に問い合わせてみましょう。ただし、条件や期間が限定されていることが多いので、早めの情報収集が必要です。
  4. 火災保険の適用を確認する
    台風、強風、雪、雹(ひょう)、落雷などの自然災害によって屋根が破損した場合、加入している火災保険が適用され、修理費用(葺き替え費用の一部または全部)が補償される可能性があります。
    • ポイント
      • 「経年劣化」による葺き替えは対象外です。
      • 災害による破損であることを証明する必要があります(写真、罹災証明書など)。
      • 保険会社や契約内容によって補償範囲は異なります。
      • 「保険金が使える」と勧誘してくる業者には注意が必要です。まずはご自身で保険会社に相談しましょう。

補助金や保険の活用は、必ずしも適用されるとは限りませんが、知っておいて損はありません。まずは情報収集から始めてみましょう。

後悔しないために!信頼できる業者選びのポイント

屋根 業者

屋根葺き替え工事の成功は、良い業者さんとの出会いにかかっていると言っても過言ではありません。以下のポイントを参考に、信頼できるパートナーを見つけましょう。

  1. 建設業許可や資格を持っているか?
    • 屋根工事に関する建設業許可(板金工事業など)を持っているか確認しましょう。
    • 「建築板金技能士」などの国家資格を持つ職人さんがいると、技術力の目安になります。
  2. 施工実績は豊富か?
    • 特に、瓦屋根からガルバリウム鋼板への葺き替え実績が豊富かどうかを確認しましょう。ウェブサイトの施工事例を見たり、直接聞いてみるのがおすすめです。
  3. 現地調査と説明は丁寧か?
    • 契約前に必ず現地調査を行い、屋根の状態をしっかり確認してくれるか。
    • 専門用語ばかりでなく、素人にも分かりやすく、工事内容や費用、メリット・デメリットを丁寧に説明してくれるか。こちらの質問にも誠実に答えてくれるかを見極めましょう。
  4. 見積書は詳細で分かりやすいか?
    • 「工事一式」のような大雑把な見積もりではなく、「〇〇工事:〇〇円」「材料費(製品名・数量):〇〇円」のように、項目ごとに単価や数量が明記されているか確認しましょう。不明な点は必ず質問し、納得できるまで説明を求めましょう。
  5. 保証内容はしっかりしているか?
    • 工事後の保証(施工保証)があるか、保証期間や保証内容を確認しましょう。製品自体のメーカー保証と、工事に対する業者独自の保証の両方があると安心です。書面で保証書を発行してもらえるか確認しましょう。
  6. 地域に根差した業者か?
    • 地元の業者は、その地域の気候や特性をよく理解している場合が多く、何かあった時にすぐ駆けつけてくれるフットワークの軽さも期待できます。ただし、大手のリフォーム会社にもメリットはありますので、総合的に判断しましょう。
  7. コミュニケーションはスムーズか?
    • 担当者との相性や、連絡がスムーズに取れるかも意外と重要です。工事期間中、不安なく任せられる相手かどうかも判断基準にしましょう。

焦って契約せず、複数の業者を比較検討し、納得できる業者を選ぶことが、満足のいくリフォームにつながります。

これってどうなの?瓦からガルバリウム鋼板への葺き替え よくある質問(FAQ)

最後に、瓦屋根からガルバリウム鋼板への葺き替えに関して、よく寄せられる質問にお答えします。

工事中の雨漏りは大丈夫?

経験豊富な業者は、天候を考慮しながら工事を進めます。瓦を撤去した後、ルーフィング(防水シート)を張るまでの間は、一時的にブルーシートなどで養生を行い、雨漏りを防ぎます。ただし、悪天候が予想される場合は工事を中断することもあります。工事前に、雨天時の対応について確認しておくと安心です。

工事中の騒音やホコリはどれくらい?

瓦の撤去時や板金の加工時など、どうしても騒音や振動、ホコリが発生します。業者は近隣への挨拶や、養生などで配慮しますが、ある程度の発生は避けられません。

工事前に、業者から近隣への挨拶をしてもらえるか確認しましょう。ご自身でも事前に一言伝えておくと、トラブル防止になります。

工事中、家にいても大丈夫?留守にしてもいい?

基本的に屋根の上での作業なので、工事期間中も普段通り家の中で生活できます。留守にしていても問題ありません。ただし、貴重品の管理などはしっかり行いましょう。心配な点があれば、事前に業者に確認してください。

ガルバリウム鋼板って、本当にサビないの?

まったくサビないわけではありませんが、非常にサビにくい素材です。

ただし、傷がついた箇所や、塩害を受けやすい沿岸地域、常に湿気が多い場所などでは、サビが発生する可能性が高まります。定期的な点検や、必要に応じたメンテナンス(軽い水洗いなど)で、長持ちさせることができます。

断熱材一体型って、どれくらい効果があるの? 夏涼しく、冬暖かくなる?

断熱材一体型のガルバリウム鋼板は、断熱効果が期待できます。夏の強い日差しによる屋根表面の温度上昇を抑え、室内の温度上昇を緩和する効果があります。

冬は、室内の暖気が屋根から逃げるのを防ぐ効果も期待できます。また、雨音を軽減する遮音効果も高いのが特徴です。効果の度合いは製品や建物の構造によりますが、快適性向上に貢献します。

保証期間はどれくらい?

保証には、屋根材メーカーによる「製品保証(穴あき、変色など)」と、施工業者による「施工保証(雨漏りなど)」の2種類があります。

製品保証はメーカーや製品によりますが、10年~25年程度のものが多いです。施工保証は業者によって異なり、一般的には5年~10年程度です。契約前に、両方の保証内容と期間を書面でしっかり確認しましょう。

アスベストが含まれていたら、費用はどれくらい上がるの?

アスベスト含有建材の撤去・処分には、専門的な知識と設備、法的な手続きが必要です。通常の解体・処分費用に加え、飛散防止対策、特別な梱包、許可を持つ処分場への運搬費用などがかかるため、数十万円単位で費用が上乗せされる可能性があります。

費用はアスベストの種類や量、建物の状況によって大きく異なりますので、必ず事前に業者に確認し、見積もりに含めてもらいましょう。

▼ アスベストについての詳しい内容はこちらをご覧ください

まとめ:安心で快適な住まいのために、屋根の葺き替えを考えてみませんか?

瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根への葺き替えは、

  • 地震や台風に強い、安心な住まい を実現し、
  • 長持ちでお手入れも比較的楽 になり、
  • 見た目もスタイリッシュに 生まれ変わる、

といった、たくさんのメリットがある、非常に有効なリフォーム方法です。

もちろん、費用や工事期間、業者選びなど、考えるべき点はいくつかありますが、この記事でご紹介したポイントを押さえておけば、きっと納得のいくリフォームができるはずです。

特に、

  • お家の築年数が20年以上経っている
  • 瓦のズレや割れが気になる
  • 雨漏りの心配がある
  • 地震や台風への備えを強化したい

と感じている方は、一度、屋根の健康状態をチェックしてみることを強くおすすめします。

「うちの屋根、そろそろ考え時かな?」と思ったら、まずは信頼できる屋根の専門業者に相談して、無料点検をお願いしてみましょう。プロの目でしっかりチェックしてもらい、あなたの家に最適な提案を受けてみてください。

早めの点検と適切なメンテナンスが、あなたの大切な住まいを長く、安全に守ることにつながります。この記事が、あなたの屋根リフォーム検討の第一歩となれば幸いです。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

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屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。

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「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

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