屋根工事や塗装工事などの高所作業には足場が不可欠です。高いところで職人が各種工事をするときの安全性や作業の効率性を考えると足場は重要な工事項目です。
足場専門の業者になると、足場組立等作業主任者も在籍しています。足場代は、無料になることはなく、必ずコストがかかる重要な作業であることを知ってください。
無料にはできない足場
足場は、屋根工事や塗装工事において重要な工事項目です。
見積書でお得に見せたい、安く見せたいときに、強引に無料にしてしまう営業マンや担当者がいます。しかし、足場は無料になることはありません。組み立てと解体の作業があり、足場を運搬するのも大変な作業です。
一般的な足場の工事単価
屋根や塗装工事に使用される足場は、主に単管足場、単管ブラケット足場、ビケ足場(クサビ足場)の3種類です。
単管足場
単管足場は、足を乗せる場所がパイプ2本しかないので転落事故が発生しやすく、現在はあまり使用されていません。
単管ブラケット足場は、単管パイプにブラケットという金属製の金物を敷いていますので、安定した板の上で立って作業ができます。ボルトを一つ一つ留めるのに時間がかかり、足場の設置・解体時の作業時間が増えます。
ビケ足場
ビケ足場は、最も安定した足場で、組み立てや解体にかけるスピードが大幅に向上しています。
揺れが少なく、足を乗せる板が広いので安定しています。足場専門業者が使う足場です。一般的な住宅の足場代は、30坪で15~20万円かかると言われています。1平米あたりでは、700~1000円です。
同時に養生シートを設置する必要がありますので丈夫な足場が必要です。
総工事費の2~3割を占める足場の架設・解体作業は、それだけの労働力がかかる重要な工程であることがよくわかります。
簡単に計算できる外壁面積
足場代の相場単価がわかった後は、「足場架面積」を算出する方法を知ってください。
足場費用は、足場架面積×足場平米単価で計算できます。
足場架面積は、(住宅の外周+8メートル)×高さ。で計算できます。
足場平米単価に飛散防止ネットの平米単価をプラスすると、より正確な足場の費用が計算できます。
こうした簡易計算をすると足場代の比較も簡単で、30~40坪の一般的な戸建て住宅なら、15~20万円が足場代の相場の目安です。
自社施工ではない場合、足場の架設・解体を外注することもありますので、費用が高めに出ることがあります。無料や相場よりも安すぎる場合は、何らかの問題がありますので、見積り項目で気になることがあれば、しっかりと確認するべきでしょう。
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