HOME » 外装関連工事・リフォーム » 屋上防水工事 » 【陸屋根の雨漏り】5大原因を徹底解明!あなたの家の屋上は大丈夫?早期発見と対策のポイント
屋上陸屋根 防水

うちのマンション(ビル)、陸屋根だけど最近雨漏りが心配…」
「平らな屋根って、どうして雨漏りしやすいの?」
「雨漏りの原因が分からないと、どう対策していいか分からない…」

スタイリッシュな外観や屋上スペースの有効活用が魅力の「陸屋根(りくやね・ろくやね)」。しかし、その平らな形状ゆえに、勾配のある屋根(三角屋根など)と比較して雨水が滞留しやすく、雨漏りのリスクが高いと言われています。

「雨漏りかもしれないけど、どこから水が入ってきているんだろう?」
「原因が分かれば、効果的な修理や予防ができるはず!」

この記事では、そんな陸屋根の雨漏りに関する不安を解消するため、
「なぜ陸屋根は雨漏りしやすいの?その構造的な理由とは?」
「陸屋根で雨漏りを引き起こす代表的な5つの原因とは?」
「それぞれの原因が、どのように雨漏りに繋がるの?」
「雨漏りのサインを見つけるためのチェックポイントは?」
といった疑問に、初心者の方にも分かりやすく、原因のメカニズムから徹底的に解説します!

なぜ陸屋根は雨漏りしやすい?~構造的な宿命~

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まず、なぜ陸屋根が他の形状の屋根に比べて雨漏りしやすいと言われるのか、その構造的な理由を理解しておきましょう。

  1. 雨水が滞留しやすい「平らな形状」
    • 陸屋根の最大の特性は、その「平らな形状」です。もちろん、排水のためにわずかな勾配(水勾配)は設けられていますが、雨水を自然に流し落とす三角屋根などと比べると、どうしても屋根面に雨水が溜まりやすくなります。
    • 水が長時間滞留するということは、防水層が常に水にさらされる時間が長くなり、それだけ劣化や小さな欠陥からの浸水リスクが高まることを意味します。
  2. 防水層への直接的な負荷
    • 勾配屋根の多くは、瓦やスレートといった「屋根材」が一次防水として雨を受け止め、その下に敷かれた防水紙(ルーフィング)が二次防水として機能します。
    • 一方、陸屋根の表面は「防水層」そのものが直接、雨風や紫外線、温度変化にさらされます。この防水層が劣化・破損すると、即座に雨漏りに繋がる可能性が高くなります。
  3. 複雑な取り合い部分の存在
    • 陸屋根には、排水口(ルーフドレン)、パラペット(周囲の立ち上がり壁)、笠木(パラペットの上部)、塔屋(屋上の突起物)など、様々な部材や構造物が存在し、それらが防水層と接合(取り合い)する部分が多くあります。
    • これらの異素材が接する「取り合い部分」は、構造的に隙間が生じやすく、シーリング材の劣化なども相まって雨水の浸入経路となりやすいのです。

これらの構造的な特性が、陸屋根を雨漏りのリスクに晒しやすくしている主な理由です。

陸屋根で雨漏りを引き起こす5つの主な原因とそのメカニズム

では、具体的にどのような原因で陸屋根の雨漏りは発生するのでしょうか?代表的な5つの原因とそのメカニズムを詳しく見ていきましょう。

原因1:防水層の経年劣化・損傷

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  • メカニズム
    • 陸屋根の防水層(ウレタン防水、シート防水、FRP防水、アスファルト防水など)は、紫外線、熱、雨風、建物の揺れなどにより、時間とともに劣化・損傷します。
    • 塗膜防水(ウレタン・FRP): 表面のひび割れ、亀裂、膨れ、剥がれなどが発生し、そこから雨水が浸入します。
    • シート防水(塩ビ・ゴム) シートの硬化によるひび割れ、破れ、シート同士のジョイント部分(継ぎ目)の剥がれや口開き、めくれなどから雨水が浸入します。
    • アスファルト防水: アスファルト層のひび割れ、ルーフィングシートの破れ、膨れなどが発生し、防水機能が低下します。
    • また、飛来物による物理的な損傷(穴あきなど)も雨漏りの原因となります。
  • チェックポイント
    • 防水層表面にひび割れ、亀裂、膨れ、剥がれ、破れはないか?
    • シート防水の場合、継ぎ目に隙間や剥がれはないか?
    • トップコート(保護塗装)の色褪せやチョーキング(粉っぽさ)は、防水層自体の劣化が進行しているサインの可能性も。

原因2:排水口(ルーフドレン)の詰まり・不具合

  • メカニズム
    • 陸屋根に降った雨水を集めて排水するための排水口(ルーフドレン)が、落ち葉、土砂、ゴミ、鳥の巣などで詰まってしまうと、屋上に水が溜まり「プール状態」になります。
    • この状態が続くと、防水層が長時間水に浸かり、通常では問題ないようなわずかな劣化箇所からも水が浸入しやすくなります。
    • また、ドレン本体やドレンと防水層の接合部分が劣化・破損していると、そこから直接雨水が漏れ出すこともあります。
  • チェックポイント
    • 排水口やその周辺に落ち葉やゴミが溜まっていないか?
    • 雨が降った後、屋上に水たまりができていないか?水はけは良いか?
    • ドレン本体に破損やサビはないか?ドレンまわりの防水層に異常はないか?

原因3:パラペット・笠木の劣化・損傷

  • メカニズム
    • パラペット(屋上の周囲の立ち上がり壁): パラペット自体のコンクリートや塗装が劣化してひび割れが生じると、そこから雨水が壁内部に浸入します。また、パラペットと屋上防水層との「取り合い部分(入隅)」の防水処理が不十分だったり、シーリング材が劣化したりすると、雨漏りの原因となります。
    • 笠木(パラペットの天端を覆う部材): 金属製やコンクリート製の笠木は、それ自体が雨水の浸入を防ぐ役割を担っています。しかし、笠木のジョイント部分のシーリング材の劣化、笠木本体のひび割れや破損、固定用ビス穴からの浸水などが発生すると、雨水がパラペット内部や壁内部に侵入し、最終的に室内の雨漏りに繋がります。
  • チェックポイント
    • パラペットの壁面にひび割れや塗装の剥がれはないか?
    • パラペットと屋上防水層の取り合い部分のシーリングに切れや剥がれはないか?
    • 笠木にズレや浮き、破損はないか?ジョイント部分のシーリングは大丈夫か?
    • 笠木を固定しているビスが錆びていたり、緩んでいたりしないか?

原因4:屋上の構造物や設備の取り合い部分の不具合

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  • メカニズム
    • 陸屋根には、塔屋(階段室やエレベーター機械室など)、アンテナ基礎、室外機置場、手すりの支柱、太陽光パネルの架台など、様々な構造物や設備が設置されていることがあります。
    • これらの構造物や設備と屋上防水層との「取り合い部分」は、形状が複雑になりやすく、防水処理の施工が難しいため、雨漏りのリスクが高い箇所です。
    • シーリング材の劣化、防水層の立ち上がり不足、固定用アンカーボルトからの浸水などが主な原因となります。
  • チェックポイント
    • 塔屋の壁と屋上防水層の取り合い部分に異常はないか?
    • アンテナ基礎や室外機置場のまわりの防水処理は適切か?
    • 手すりの支柱の根元から雨水が浸入している形跡はないか?

原因5:施工不良・設計ミス

  • メカニズム
    • 新築時や前回の防水工事の際に、そもそも施工が不適切だった場合、早期に雨漏りが発生することがあります。
    • 防水層の施工不良: 塗膜の厚み不足、シートの接着不良、ジョイント処理の甘さ、プライマー処理の不備など。
    • 下地処理の不備: 清掃不足、乾燥不足、凹凸の未処理など。
    • 雨仕舞の知識不足: 水切り金具の設置不良、防水紙の納まりの悪さなど。
    • 設計上の問題: 水勾配が不十分で水が溜まりやすい設計、排水ドレンの数や位置が不適切など。
  • チェックポイント(判断が難しい場合が多い)
    • 新築後や防水工事後、比較的早い段階で雨漏りが発生した。
    • 防水層に明らかな施工ムラ(厚みが均一でない、気泡が多いなど)が見られる。
    • 同じ箇所から繰り返し雨漏りが発生する。
    • (可能であれば)複数の専門業者に点検を依頼し、意見を聞いてみる。

【表】陸屋根の雨漏り5大原因とチェックポイント

雨漏りの主な原因メカニズムのポイント主なチェックポイント
1. 防水層の劣化・損傷経年劣化、紫外線、物理的ダメージによるひび割れ、剥がれ、破れなど防水層表面のひび割れ、亀裂、膨れ、剥がれ、破れ、シートの継ぎ目の状態
2. 排水口の詰まり・不具合ゴミや落ち葉による詰まりで屋上に水が溜まる。ドレン本体や接合部の劣化。排水口の詰まり具合、雨後の水たまり、ドレン本体の破損・サビ、ドレンまわりの防水層の状態
3. パラペット・笠木の劣化・損傷パラペット壁面のひび割れ、取り合い部のシーリング劣化、笠木のジョイントや固定部からの浸水。パラペット壁面の状態、取り合い部のシーリング、笠木のズレ・浮き・破損、笠木ジョイントのシーリング
4. 屋上構造物との取り合い不良塔屋、アンテナ基礎、室外機置場などと防水層の接合部からの浸水。シーリング劣化、防水層立ち上がり不足など。各構造物と防水層の取り合い部分のシーリング、防水層の状態、固定用アンカーボルトの状態
5. 施工不良・設計ミス防水層の施工不備、下地処理不足、雨仕舞の知識不足、排水計画の不備など。新築・工事後早期の雨漏り、明らかな施工ムラ、繰り返す雨漏り(専門家による判断が必要な場合が多い)

より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。

フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)

雨漏りを防ぐために~原因を知ることから始まる効果的な対策~

陸屋根の雨漏りは、放置すると建物全体に深刻なダメージを与えかねません。しかし、その原因を正しく理解し、適切な時期に適切なメンテナンスを行うことで、雨漏りのリスクを大幅に減らすことができます。

日常的な心がけ

  • 定期的な清掃: 特に排水口まわりは、落ち葉やゴミが溜まらないようにこまめに清掃しましょう。
  • 屋上の状態観察: 雨が降った後などに、水たまりができていないか、防水層に異常がないかなど、無理のない範囲で観察する習慣をつけましょう。

専門業者によるメンテナンス

  • 定期点検の実施: 5年~10年ごとを目安に、専門業者による詳細な点検を受け、防水層の状態を正確に把握しましょう。
  • トップコートの塗り替え: 防水層を保護するトップコートは、5年~10年ごとを目安に塗り替えることで、防水層本体の寿命を延ばすことができます。
  • 計画的な防水工事: 各防水工事の耐用年数を考慮し、雨漏りが発生する前に計画的に防水層の改修工事(重ね塗りや全面改修)を行うことが最も重要です。

まとめ:陸屋根の雨漏り原因を理解し、早期発見・早期対策で大切な建物を守ろう!

陸屋根は、その構造的な特性から雨漏りのリスクを抱えやすい屋根形状です。しかし、雨漏りを引き起こす主な原因を理解し、それぞれの原因に応じたチェックポイントを意識することで、劣化のサインを早期に発見することが可能です。

陸屋根の雨漏りを防ぐための鍵

  • 防水層の劣化、排水口の詰まり、パラペット・笠木の不具合、構造物との取り合い、施工不良といった5大原因を把握する。
  • 日常的な清掃と状態観察を心がける。
  • 専門業者による定期的な点検と、計画的なメンテナンス(トップコート塗り替え、防水工事)を怠らない。
  • 雨漏りの兆候を見つけたら、放置せずに速やかに専門業者に相談する。

大切な建物を雨漏りから守り、長く快適に利用するためには、陸屋根の特性を理解し、適切な維持管理を行っていくことが何よりも重要です。この記事が、あなたの陸屋根の雨漏り対策の一助となれば幸いです。

クイック屋根工事

私たちクイック屋根工事は、日本全国で建物の屋根を中心に、あらゆるリフォーム工事を手がけています。

【累計6,000件以上の施工実績】

屋根葺き替えや屋根カバー工事、屋根塗装、防水工事から、雨樋の修理、内装工事まで幅広い工事に対応。独自の全国派遣ネットワークにより、迅速な対応が可能です。各地で培った経験をもとに、地域の気候や建築様式に適した最適な修理方法をご提案いたします。

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【お客様の声】

「兵庫県姫路市で屋根修理をお願いしましたが、親切な対応と確かな技術で大満足です!」(50代・女性)
「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)

屋根やお家のリフォームのことなら、お気軽にご相談ください。

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