「最近、雹(ひょう)が降ってきて、うちのトタン屋根が心配…」
「トタン屋根って、雹に弱いのかな?」
「もし雹でトタン屋根がへこんだり、穴が開いたりしたらどうすればいいの?」
昔ながらの家屋や小屋、物置などでよく見かける「トタン屋根」。軽量で比較的安価なため、広く普及してきましたが、近年の異常気象による雹(ひょう)被害に対しては、どのような影響を受けるのでしょうか?
「トタン屋根に雹が当たると、どんなことになるの?」
「小さなへこみくらいなら、放っておいても大丈夫?」
「雹でトタン屋根が傷んだら、火災保険は使えるの?」
この記事では、そんなトタン屋根の雹被害に関する疑問や不安を解消するため、
「トタン屋根が雹被害を受けた場合の具体的な症状とは?」
「雹で傷んだトタン屋根を放置する危険性」
「被害に遭った場合の適切な対処法と修理のポイント」
「火災保険の活用方法と注意点」
「雹被害に備えるためのトタン屋根の予防策」
について、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します!
トタン屋根とは?~その特徴と雹への耐性~
まず、トタン屋根の基本的な特徴と、雹に対する一般的な耐性について理解しておきましょう。
トタン屋根とは、亜鉛でめっき処理された薄い鋼板(トタン板)を屋根材として使用したものです。軽量で加工しやすく、比較的安価であるため、古くから住宅や小屋、工場、倉庫などに広く用いられてきました。
【トタン屋根の主な特徴】
- 軽量: 建物への負荷が少ない。
- 比較的安価: 材料費・施工費を抑えやすい。
- 加工しやすい: 様々な形状の屋根に対応可能。
- 雨漏りしにくい(施工直後): 板金で覆うため、適切に施工されていれば水密性が高い。
- サビやすい: 亜鉛めっきが劣化すると、鋼板本体が錆びて穴が開くことがある。
- 熱を伝えやすい: 断熱性が低く、夏は暑く、冬は寒くなりやすい。
- 雨音が響きやすい: 防音性が低い。
トタン屋根の雹(ひょう)への耐性は?
一般的に、トタンは薄い鋼板であるため、大きな雹や硬い雹が直撃すると、他の屋根材に比べて損傷を受けやすい傾向にあります。
- へこみやすい: 雹の衝撃で表面がへこみやすいです。
- 場合によっては穴が開くことも: 非常に大きな雹や、トタン自体が錆などで劣化している場合は、雹が貫通して穴が開いてしまう可能性もあります。
- 塗装の剥がれ: 雹の衝撃で表面の塗装が剥がれ、そこからサビが発生しやすくなることがあります。
ガルバリウム鋼板などの新しい金属屋根材と比較すると、トタンはめっき層の耐久性や鋼板自体の強度で劣る場合があり、雹害のリスクは相対的に高いと言えるかもしれません。
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トタン屋根が雹(ひょう)被害を受けた場合の具体的な症状
実際にトタン屋根が雹の被害に遭うと、どのような症状が現れるのでしょうか?
- 屋根表面の多数のへこみ
- 大小さまざまな雹が当たることで、屋根の表面に多数のクレーターのようなへこみが生じます。
- 特に大きな雹が当たった箇所は、目立つへこみとなることがあります。
- 塗装の剥がれ・傷
- 雹の衝撃で、トタン表面の塗装が剥がれたり、深い傷がついたりします。
- 塗装が剥がれた部分は、鋼板が露出し、サビの発生原因となります。
- 穴あき・亀裂(まれに)
- 非常に大きな雹(ゴルフボール大以上など)が直撃した場合や、トタン自体が著しく劣化(錆びて薄くなっているなど)している場合には、雹がトタンを貫通して穴が開いたり、亀裂が入ったりすることがあります。これは即座に雨漏りに繋がります。
- 固定金具(釘やビス)の緩み・浮き
- 雹の衝撃や、それに伴う屋根全体の振動によって、トタンを固定している釘やビスが緩んだり、浮き上がったりすることがあります。
- 固定が緩むと、強風でトタンが剥がれたり、隙間から雨水が浸入したりする原因になります。
- 雨樋(あまどい)の破損
- 屋根だけでなく、トタン製の雨樋や、屋根に隣接する雨樋も雹の被害を受けやすく、へこみや割れ、変形などが生じることがあります。
これらの症状は、雹の大きさ、降雹時間、トタン屋根の築年数や劣化状態によって大きく異なります。
雹で傷んだトタン屋根を放置する危険性:小さなへこみが大きな問題に!
「少しくらいへこんだだけだから、大丈夫だろう」と、雹で傷んだトタン屋根を放置してしまうと、後々深刻な問題に発展する可能性があります。
- サビの発生と進行
- 雹で塗装が剥がれたり、傷がついたりした部分は、鋼板がむき出しになり、雨水や空気に触れることで急速にサビが発生します。
- サビは徐々に広がり、トタン板を腐食させて薄くし、最終的には穴が開いてしまいます。
- 雨漏りの発生
- サビによる穴あきや亀裂、固定金具の緩みによる隙間などから雨水が浸入し、雨漏りを引き起こします。
- 雨漏りは、天井や壁のシミ、カビの発生だけでなく、建物の柱や梁といった構造材を腐食させ、住宅の耐久性を著しく低下させる原因となります。
- 断熱材の劣化・カビの発生
- 屋根裏に雨水が浸入すると、断熱材が濡れて断熱性能が低下したり、カビが発生して健康被害を引き起こしたりする可能性があります。
- 修理費用の増大
- 初期の小さな損傷であれば、部分的な補修や塗装で済む場合もあります。しかし、放置して雨漏りや構造材の腐食にまで被害が拡大すると、屋根全体の葺き替えや大規模な修繕が必要となり、修理費用が何倍にも膨れ上がってしまうことがあります。
- 強風による屋根材の飛散
- 固定金具が緩んだ状態で放置すると、台風などの強風時にトタン板が剥がれたり、飛散したりする危険性があります。飛散した屋根材が近隣の家屋や通行人に被害を与える可能性も否定できません。
このように、トタン屋根の雹被害は、見た目以上に深刻なダメージを内部に与えている可能性があり、放置することは非常に危険です。
より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。
フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)
トタン屋根が雹(ひょう)被害に遭ったら?適切な対処法と修理のポイント
もし、ご自宅のトタン屋根が雹の被害を受けたと感じたら、慌てずに以下の手順で対処しましょう。
- 安全の確保と状況確認(無理のない範囲で)
- まずはご自身の安全を確保してください。雹が降っている最中や、強風が吹いている状況での屋外確認は危険です。
- 天候が回復してから、地上から見える範囲で屋根や雨樋の状態を確認します。絶対に自分で屋根に登ってはいけません。 トタン屋根は滑りやすく、また劣化している場合は踏み抜く危険性もあります。
- 可能であれば、被害状況を写真や動画で記録しておきましょう(後の火災保険申請に役立ちます)。
- 専門業者に点検・調査を依頼する
- 早急に、屋根修理の専門業者(板金業者など)に連絡し、詳細な点検と調査を依頼します。
- 業者は、屋根に登って被害状況を正確に把握し、必要な修理方法と見積もりを提示してくれます。
- 応急処置(必要な場合)
- もし雨漏りが発生している場合は、業者が到着するまでの応急処置として、ブルーシートで屋根を覆うなどの対策が必要になることがあります。ただし、これも高所作業となるため、無理せず業者に依頼するのが賢明です。
- 火災保険の確認と申請手続き
- 雹による被害は、火災保険の「雹災(ひょうさい)」補償の対象となる可能性が高いです。ご加入の火災保険の契約内容を確認し、保険会社または代理店に速やかに連絡しましょう。
- 保険申請には、被害状況の写真、修理業者の見積書、罹災証明書(必要な場合)などが必要になります。業者が保険申請のサポートをしてくれる場合も多いので、相談してみましょう。
- 注意点:
- 保険金が支払われるかどうか、またその金額は、保険契約の内容や被害の状況、免責金額などによって異なります。必ずしも全額が補償されるとは限りません。
- 経年劣化と判断された場合は、保険適用外となることがあります。
- 保険金の請求期限は、被害発生から3年以内と定められています。
トタン屋根の雹被害の主な修理方法
- 部分的な補修・塗装
- 軽微なへこみや塗装の剥がれ、小さなサビの場合。
- サビを落とし、錆止め塗装を施し、上塗り塗装で仕上げます。
- 小さな穴や亀裂は、コーキング材や防水テープ、当て板などで補修することもありますが、あくまで応急処置的な意味合いが強いです。
- 部分的な張り替え
- 損傷が特定の範囲に限られている場合、その部分のトタン板だけを新しいものに張り替えます。
- 全面的な葺き替え
- 被害が広範囲に及んでいる場合、トタン全体の劣化が進んでいる場合、または雨漏りが深刻な場合は、屋根全体の葺き替え(新しい屋根材への交換)が必要になります。
- この機会に、より耐久性や断熱性に優れたガルバリウム鋼板などの新しい金属屋根材に葺き替えることを検討するのも良いでしょう。ガルバリウム鋼板はトタンよりも錆びにくく、雹によるへこみにも比較的強いとされています。
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修理業者選びのポイント
- 板金工事の実績が豊富な業者を選びましょう。
- 火災保険を利用した修理の経験が豊富な業者だと、申請手続きのサポートも期待できます。
- 複数の業者から見積もりを取り、工事内容と費用を比較検討しましょう。
- 「火災保険を使えば無料で修理できる」などと安易に契約を迫る業者には注意が必要です。
雹(ひょう)被害に備える!トタン屋根の予防策とメンテナンス
雹の被害を完全に防ぐことは難しいですが、日頃からの備えやメンテナンスによって、被害を最小限に抑えることは可能です。
- 定期的な点検とメンテナンス
- トタン屋根はサビやすいため、定期的な点検(専門業者によるものが望ましい)と、必要に応じたメンテナンス(塗装など)が非常に重要です。
- 塗装が劣化して剥がれてくる前に塗り替えることで、鋼板をサビから守り、耐久性を維持できます。一般的に、トタン屋根の塗装は5~10年ごとが目安とされています。
- 耐久性の高い屋根材への葺き替え検討
- トタン屋根が著しく老朽化している場合や、雹害のリスクが高い地域にお住まいの場合は、将来的な被害に備えて、より耐久性の高いガルバリウム鋼板などの金属屋根材への葺き替えを検討することも有効な予防策です。
- カーポートやテラス屋根の素材にも注意
- 雹は屋根だけでなく、カーポートやテラスの屋根(ポリカーボネート製など)にも被害を与えることがあります。これらの屋根材も経年劣化で割れやすくなるため、10~15年程度での張り替えを検討しましょう。
まとめ:トタン屋根の雹被害、早期発見と適切な対応で大切な住まいを守ろう!
トタン屋根は、その特性上、雹(ひょう)による被害を受けやすい屋根材の一つです。小さなへこみや傷でも、放置するとサビや雨漏りといった深刻な問題に発展し、修理費用も高額になってしまう可能性があります。
トタン屋根の雹被害で後悔しないための重要ポイント
- トタン屋根は雹でへこみや塗装剥がれ、場合によっては穴が開くこともあると理解する。
- 小さな損傷でも放置せず、サビや雨漏りのリスクを認識する。
- 被害に遭ったら、自分で屋根に登らず、速やかに専門業者に点検を依頼する。
- 火災保険の「雹災補償」が適用できる可能性があるので、保険会社に連絡する。
- 修理は、被害状況に応じて部分補修、部分張り替え、または全面葺き替えを検討する。
- 日頃から定期的な点検と塗装メンテナンスを心がけ、屋根の耐久性を維持する。
万が一、雹被害に遭ってしまった場合は、慌てずに専門家のアドバイスを受けながら、適切な手順で対応することが大切です。この記事が、あなたのトタン屋根を守るための一助となれば幸いです。
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