日本古来からある和瓦は見た目も美しく高級感があります。
重さにより耐震性が損なわれるなどのデメリットがありますが、伝統の和瓦も日々改良され、地震や台風にも強く長寿命の「防災瓦」が誕生しています。
地震や台風にも強い防災瓦とは?
大地震で倒壊した家屋や散乱した瓦を見るたびに、瓦屋根は地震に弱いのではないか?
と思う方が増えており、メディアでも取り上げられることがあります。
しかし、倒壊した家屋は、旧耐震基準による日本家屋であったり、古い施工方法によるものが多く、瓦が直接的な原因とは考えにくくなっています。
同じような大地震でも新耐震基準で建てられた家屋なら全く影響もなく、地震後もしっかりと建っているためそのまま居住することができます。
地震や台風に対する災害に対応した「防災瓦」は、軽量で施工時に瓦同士がかみ合う構造を持ち、地震や台風などの自然災害に強い固定力を持っています。
耐震性以外にも、サビや色落ちもしない釉薬を施し、高温で焼き上げた粘土瓦ですので、これまでの和瓦と同様の耐久性を持っています。
スレート屋根や金属屋根に比べても、圧倒的なローコストメンテナンスが可能です。
通気性や断熱性を兼ね備え、瓦下の空気層が、室内を快適に保ってくれます。
防災瓦のメリット
防災瓦にはたくさんのメリットがあります。
瓦同士をかみ合わせ、瓦と瓦はがっちりと固定されています。
震度7クラスの大地震でも脱落しないことが実験により証明されています。
そのため、瓦がズレたり、飛散したりすることもありません。
防災瓦は、土葺きの屋根瓦に比べると、土を使うのではなく、固定の際に釘を使うため軽量です。
また、日本瓦と同じように、サビや色落ちもありません。
屋根のメンテナンスでは再塗装の必要がなく、トータルメンテナンスコストも大幅に軽減でき、30年以上の長寿命が期待できます。
防災瓦では、従来の施工法を改良した、最新の「ガイドライン工法」による瓦屋根の施工が行われます。
耐震性だけではなく、耐風性も強化されています。
防水機能にも力を入れ、防災瓦を施工した屋根は、自然災害に対して大変強い仕様になっています。
防災瓦のデメリット
最新の防災瓦は、瓦そのものが高価であるだけではなく、施工方法にも特徴があり、施工できる職人も少ないため設置に関する初期コストが上がってしまいます。
スレート屋根や金属屋根に比べると、和瓦と同じぐらいの重量がありますので、重いということには変わりありません。
防災瓦は、大地震でもズレや脱落の心配はありませんが、陶器と同じ素材ですので、衝撃により割れることがあり注意が必要です。
しかし、トータルコストでは、防災瓦のほうが安くなる見込みですし、施工方法も従来の瓦屋根の施工法ではなく、最新の施工法を施し、土を使わないので、瓦の重量は同じでも、屋根重量そのものは最大で60%近くの軽量化に成功しています。
防災瓦は、従来の瓦屋根に比べても、他の屋根材による屋根に比べても、デメリットよりもメリットの多い屋根材であることがよくわかります。
耐震性能以外の耐風・防水性能にも注目!
耐震性以外にも注目したい点は、耐風性能や防水性能です。
耐風性能を見ると、アームとロックががっちりとはめ込まれて固定されているため、地震だけではなく、台風時の強風にも対応した製品が登場しています。
ガイドライン工法と呼ばれる工法では、パッキン付ステンレスねじで棟部をしっかりと固定し、地震による棟の崩壊を防いでいます。
さらに防水性能の高い防災瓦も開発されています。
優れた吸水率、滑らかで流れ落ちのよい陶器質の表面と瓦形状により、防水性能を高めています。
厳しい防水試験にもクリアした防災瓦が登場しています。
和風住宅はもちろんですが、シンプルモダンや洋風にも合うデザインと豊富な色を取り揃えた製品も登場しているため、新築住宅だけではなく、屋根の葺き替えを検討している方にも防災瓦はおすすめです。
合わせて読みたい「屋根のコラム」
より詳しく知りたい方は
下記よりお問い合わせください。
フリーダイヤル 0120-905-454 (平日・土曜 9:00~18:00)
まずは概算金額を知りたい方へ
クイック屋根工事では、【屋根工事価格シミュレーション】をご用意しています。
個人情報の記載は一切不要で、屋根の種類や平米数から概算費用を算出できます。
ぜひご活用ください。
まずは相談したい方へ
クイック屋根工事の電話、メール対応は工事のプロが行います。
「対応をメールのみにしてほしい」などのご要望にも臨機応変に対応いたします。
お気軽にご連絡ください。