屋根の張替えは、専門用語でいえば、葺き替えと言い換えてもいいでしょう。
古い屋根材を撤去し、新しい屋根材に入れ替えることです。
屋根にも耐久年数があり、古くなったり、雨漏りがひどくなったりすると、部分的な修理では対応できず、結果として屋根の張替えしか修理方法がなくなってしまいます。
屋根の葺き替えのメリット
今現在使用している屋根材が劣化していたら、できる限り早期に屋根の葺き替えを行いましょう。
また、各素材により、耐久年数が異なります。
目安となる耐久年数を超えていれば、雨漏りがなくても、そろそろ屋根の葺き替えを検討すべきでしょう。
特にトタンやスレートであれば、耐久年数が短いので、葺き替えのタイミングも早まります。
葺き替え時期になれば、自主点検や業者による点検などを行い、屋根が劣化していたら、葺き替えを検討してください。
屋根の葺き替えにより、大幅に建物の寿命が延びます。
新しい屋根材は、10~20年前と比べても、性能もアップしており、軽量化も進んでいます。
屋根が軽くなり、地震にも強くなることがわかっています。
見た目も美しくなるだけではなく、雨漏りの根本的な修理にもなり、その後の屋根トラブルも当分の間心配することはありません。
地震に強い屋根にしたい
建物は最初は新しくて、地震にも強いはずです。
しかし、次第に劣化し、何度も大地震を経験すると、不安定になってしまいます。
屋根が重いと、重心が高くなり、揺れが大きくなってしまいます。
大きな揺れが来るとそれだけ揺れが増幅されてしまいます。
例えば、瓦屋根と金属屋根を比べてみると、重さに関していえば、10倍近い開きがあります。
瓦屋根も軽量化が進んでいますが、耐震性を考えるなら、金属屋根に変更するだけで、地震に強い建物になります。
屋根の葺き替えですので、将来的に建て替えの時期を考えるなら、あえて耐久年数の短い屋根材を使用し、コストを抑えた屋根の葺き替え工事が行われることがあります。
新しい屋根に葺き替える際のポイント
日本の環境に適した日本瓦からの葺き替えでは、瓦の他、スレートやガルバリウム鋼板が多いようです。
スレートからの葺き替えでは、スレートよりもガルバリウム鋼板が多くなります。
トタンからの葺き替えでもガルバリウム鋼板を選ぶことが多くなっています。
金属屋根は錆びやすく耐久年数も短いデメリットがありましたが、ガルバリウム鋼板はそのデメリットを解消した金属屋根です。
現在、屋根の軽量化を考えるなら、選ばれることが多い屋根材となっています。
瓦の撤去や瓦の葺き替えは最も費用が高くなりますが、スレートやガルバリウム鋼板は、比較的安い費用で施工することができます。
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