こんなお悩み事ありませんか?
リフォーム業者に屋根工事を勧められたんだけど、工事が必要なのかしら?
・同じ時期に建てた近隣が工事をしているけど、もしかしたら我が家もメンテナンスの時期?
・それとも屋根工事はまだ早い?
・工事の時期だけどもう少し工事を延ばせないか?
お任せください!
屋根の工事は少額ではありませんので、できることなら避けたいもの。
そのような方にもわかりやすく、殆どすべての屋根材17種類の耐用年数
・メンテナンス時期
・自分でできる劣化チェックポイント
を解説させていただきます。
屋根の耐用年数って?
屋根の役割は、家を雨、風から守ることです。
役割を果たせなくなる年数が、耐用年数になります。
簡単に言うと屋根から雨漏りしない年数です。
家を雨漏りから防いでいるものは、屋根材とその直下にあるルーフィング(防水シート)です。
屋根材が全然問題なく役割を果たしていても、ルーフィングがダメだと雨漏りします。
そして屋根材よりも、ルーフィングの寿命が短いことが殆どで、今よく使われているルーフィング材の耐用年数は20年程度です。
従って20年を超えた頃からが、葺き替え時期になってきます。
現在では、30年以上長持ちするルーフィングがあるようです。
POINT
ルーフィング(防水シート)=屋根の耐用年数です。
屋根材の耐用年数=屋根の耐用年数ではありません。
瓦屋根
瓦自体は非常に耐久性が高いですが、屋根材の直下にあるルーフィング(防水シート)が傷んでしまうためメンテナンスが必要になります。
- 素焼き瓦(モニエル瓦)、セメント瓦は10~15年サイクルで塗装が必要
- 葺き替え目安時期:20~30年程度
瓦屋根の耐久性
釉薬瓦(日本瓦)
耐用年数:60年程度
素焼き瓦(モニエル瓦)
耐用年数:40年程度
セメント瓦
耐用年数:20年程度
瓦屋根のチェックポイント
瓦のはずれ
瓦のずれ
瓦の割れ
棟瓦のゆがみ
漆喰の剥がれ
瓦のたわみ
瓦のずれが見られる場合は、瓦を固定している漆喰がダメになっているかもしれません。
屋根面にたまみがある場合は、下地(野地板)が腐っている可能性があります。
天井裏の点検口から覗いて見て、屋根に打ち付けてある板が腐っていないか、屋根裏の床に雨染みがないか確認してみましょう。
また、屋根に草やコケが生えている場合は、雨漏り原因にもなる為、早急に取り除いてください。
スレート屋根
スレート屋根の耐用年数は20~25年程度。
屋根材の直下にあるルーフィング(防水シート)の寿命のタイミング(20~30年程度)で葺き替えか、カバー工法が必要になります。
- 10年サイクルで塗装が必要
- 葺き替え目安時期:20~30年程度
スレート屋根の耐久性
スレート屋根
耐用年数:20~25年程度
波型スレート
耐用年数:25~30年程度
スレート屋根のチェックポイント
色あせ
コケや藻
割れ・欠け
棟板金の釘の抜け
反り
板金部のサビ
色あせやコケ、藻が生えていたら表面の防水機能が寿命ですので、早めに塗装を行ってください。
塗装時には、板金部のサビ・割れ・釘の抜けもしっかり直してもらいましょう。
点検時に業者が屋根を歩いたとき、体が沈む感じがしたら、屋根材の下地(野地板)が寿命です。
塗装ではなく、葺き替えかカバー工法を行うようにしてください。
金属屋根
金属屋根(亜鉛メッキ鋼板)の耐用年数は10~20年程度。
屋根材の直下にあるルーフィング(防水シート)の寿命のタイミング(20~30年程度)で葺き替えか、カバー工法が必要になります。
- トタン屋根は7~10年サイクルで塗装が必要
- ガルバリウム鋼板は15~20年程度で塗装が必要
- ステンレス屋根は15~20年の期間に美観目的で塗装してもよい
- 葺き替え目安時期:20~30年程度
金属屋根の耐久性
亜鉛メッキ(トタン)
耐用年数:10~20年程度
ガルバリウム鋼板
耐用年数:25~30年程度
ジンカリウム鋼板
耐用年数40~50年
ステンレス屋根
耐用年数50年
金属屋根のチェックポイント
色あせ
サビ
穴あき
はがれ
サビが見えたら早めに塗装をしてください。
放置して穴が開いた場合は、塗装では済まなくなります。
また、サビが広い面積になると、サビ落としが大変になります。(費用がかかります)
屋根の場合、劣化を放置して良いことは殆どありません。
点検時に業者が屋根を歩いたとき、体が沈む感じがしたら、屋根材の下地(野地板)が寿命です。
塗装ではなく、葺き替えかカバー工法を行うようにしてください。
銅板屋根
銅板屋根の耐久性
銅板屋根の耐用年数は60年以上とかなり長持ちします。
ひと昔前には銅板の屋根は一生ものと言われていましたが、銅板屋根に穴の空く事例が多数見られます。
酸性雨や施工不良が原因と言われています。
屋根材の直下にあるルーフィング(防水シート)の寿命のタイミング(20~30年程度)で葺き替えか、カバー工法が必要になります。
- 基本的にメンテナンスは不要
- 葺き替え目安時期:20~30年程度
銅板屋根
耐用年数60年以上
アスファルトシングル(グラスファイバーシングル)
アスファルトシングルの耐久性
アスファルトシングルの耐用年数は、20~30年程度です。
最近では、ガラス繊維を基板にしたグラスファイバーシングルが増加しています。
屋根材の直下にあるルーフィング(防水シート)の寿命のタイミング(20~30年程度)で葺き替えか、カバー工法が必要になります。
- アスファルトシングルは10年サイクルで塗装が必要
- グラスファイバーシングルの中には30年以上メンテナンスフリーのものがある
- 葺き替え目安時期:20~30年程度
アスファルトシングル(グラスファイバーシングル)
耐用年数20~30年
陸屋根(ウレタン防水・シート防水・FRP・アスファルト防水)
陸屋根の耐久性
近年では、陸屋根構造の建築物が増加しており、陸屋根部分を活用した屋上庭園や太陽光発電のソーラーパネルを設置した戸建住宅が多く見られるようになりました。
雨漏りを防ぐ防水工事には色々な工法があります。
概ね10年程度で点検や塗装メンテナンスを行うことによって被害や改修費用を抑えることができます。
- ウレタン防水:耐用年数10~13年程度
- シート防水(ゴム):耐用年数12~15年程度
- シート防水(塩ビ):耐用年数10~13年程度
- FRP:耐用年数10~13年程度
- アスファルト防水:耐用年数15~20年程度
陸屋根(ウレタン防水・シート防水・FRP・アスファルト防水)
屋根別メンテナンス時期のチェックリスト
まとめ
陸屋根以外は、屋根材の下にあるルーフィング(防水シート)の寿命(20年)のタイミングでプロの屋根業者さんに見てもらい、必要があれば葺き替えか・カバー工法を行うようにしてください。
20年目に雨漏りして葺き替えるケースもありますし、40年経過してもまったく問題がない屋根もあります。
定期点検や小まめなメンテナンスを行えば、屋根の寿命を延ばすことができます。
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