もし、雨樋がなかったらどうなるでしょうか?
屋根に振った雨水が軒先から流れ、外壁や基礎を汚していきます。
外壁のクラック(ひび割れ)から水が浸入し、内部を腐食させます。
また雨だれによって地面が掘られ庭が汚くなり、地面からの跳ね返りで基礎部分にダメージを与えていきます。
あまり目立たない雨樋ですが、お住まいを長持ちさせるための大切な部分です。
その雨樋修理についてご紹介してきます。
雨樋の施工費用は?
一般的によく使用されている丸樋ですと¥3,000/m前後というのが相場です。
雨樋の工事は、高所作業になるため足場の設置が必要になることがあります。
一部分の修理であれば雨樋修理の費用より、足場費用の方が高額といったことも考えられます。
そのため、雨樋修理は、屋根工事や外壁塗装の際に設置する足場を利用して同時に施工するのが最も費用のかからない方法です。
雨樋は定期的に点検・修理を
雨樋は、屋根全体に受けた雨水を外壁などに触れさせないようにするための大切な部位です。
破損した状態で放置しておくと、建物全体の耐久性にも影響してきます。
外壁や屋根と同様に定期的にチェックして不具合を見つけたら早めに修理をおこないましょう。
特に落ち葉が落ちる時期や台風の季節は注意してください。
落ち葉や土埃で雨樋が詰まると水の流れが悪くなり、雨水が溜まった状態になってしまいます。
水の重さで支持金具が下がっていき、さらに水勾配が悪くなり状態は悪化します。
また、雪の降る地域では屋根からの落雪の影響で雨樋が下側に曲がってしまうこともあります。
大雪の後は、曲がっている箇所がないかよく確認してみてください。
落雪や強風の影響で雨樋が変形した場合は、火災保険で修理ができることがあります。
火災保険の内容を確認してください。
雨樋修理が必要な症状と自分でできる定期点検
どのような状態だと雨樋の修理が必要か、あるいは業者に見てもらう必要があるのでしょうか?
- 雨樋の継ぎ目から、ポタポタと水が漏れてくる
- 雨のとき、雨樋から雨水があふれてくる
- 雨樋が変形している
- 支持金具が下側に曲がっている
このような症状があると修理が必要な可能性が高いです。
専門の業者に連絡して状態を確認してもらい、必要であれば早めに修理をおこないましょう。
自分でできる定期点検
集水器の近くに梯子をかけて、落ち葉や土埃などの詰まりがないか確認してみましょう。
ゴミがあれば除去しましょう。
ゴミを除去した後は、バケツに水を入れ、集水器に水を流してみましょう。
スムーズに水が流れればOKです。
水の流れが悪い場合は、針金に布を取り付け集水器に差し込んで上下に動かしてみてください。
他にも支持金具が下側に下がってしまっている場合は、下から支持金具を持ち上げて正常な位置に戻してください。
ただし、雨樋の修理が2階以上の高さの場合は、迷わず専門業者に依頼しましょう。
転落の危険性があります。
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