屋根リフォームは、大きく分けると、屋根塗装と葺き替えの二つの工事があります。
どちらでもいい、というわけではなく、適切なタイミングで適切なリフォームを行う必要があります。
どちらを選んだらいいか、その目安や判断基準について解説していきます。
築年数が浅い場合は屋根塗装が選ばれます
築年数が浅い場合は、補修が不要ですので、屋根のメンテナンスが行われます。
最も安い屋根のリフォームは、屋根塗装です。葺き替えよりも工期が短くなり、費用も3分の1程度に抑えられます。
屋根塗装は、外壁塗装工事と同じタイミングで行われることがあります。
足場代などの費用を抑えることができ、それぞれ単独で塗装工事を行う場合よりも安く済ませることが可能です。
屋根塗装は、築10~15年で検討すべき屋根のリフォームです。その後も必要に応じて屋根の塗装を何度か行う必要があります。
メンテナンス後の長期的な屋根の使用を考えるなら屋根の葺き替え
屋根の葺き替え工事は、古い屋根を撤去して、新しい屋根に交換する工事のことです。
屋根の塗装では、10~15年サイクルでメンテナンスが必要となりますが、葺き替え工事を行うと、屋根材は新品です。屋根は新築になりますので、その後も長期間使用することができます。
屋根の葺き替え工事は、屋根塗装を何度か行った後、塗装では屋根の保護ができないほど劣化してしまったタイミングで実施されます。
メンテナンス時期は、築30~40年前後となります。それよりも短いタイミングで葺き替え工事が行われることがありますが、屋根が劣化していたり、自然災害で屋根の損傷が激しい場合に限られます。
屋根の葺き替えは、大がかりで工期も長くなり、塗装に比べると3倍近い費用がかかりますので、何度も行われるわけではありません。
塗装により、屋根材の耐久性能を維持しつつ、劣化具合のタイミングを見て屋根の葺き替え工事を行うようにしてください。
廃材処分費や解体費用を抑えられる屋根のカバー工法による葺き替え
屋根のメンテナンスのタイミングでは、屋根材の傷みが激しいときには、葺き替え工事が行われます。
スレート屋根などで一度もメンテナンスが行われていないと、屋根の劣化が早まり、葺き替え時期が早まってしまいます。
屋根塗装は2回までが限度です。3回目の屋根塗装を行うタイミングでは、すでに築20~30年が経過しています。
この場合は屋根の葺き替えがおすすめです。雨漏りが発生していると、屋根の補修よりも葺き替えが行われます。
コストの低い屋根のカバー工法による葺き替え工事もありますが、二つの屋根が乗りますので、屋根の重量が重くなるというデメリットがあります。
また、カバー工法による葺き替えでは、既存屋根の劣化が進んでいると補修が必要です。
雨漏りの発生箇所が多い、雨漏りによる腐食や損傷がひどいといった場合も、やはり葺き替え工事がベストの選択となります。
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