屋根工事の中でも最近注目されている施工方法は、「屋根カバー工法」です。
どんな屋根工事方法でも、メリットやデメリットがありますが、どちらが優れているというわけではなく、総合的に考えると、結果として屋根カバー工法に落ち着きます。
その屋根カバー工法について取り上げてみます。
屋根カバー工法とは?
主にスレート屋根で採用される工法ですが、屋根工事には、葺き替え工事や塗装などもあります。
そして、屋根カバー工法は、既存の屋根材を撤去することなく、そのまま上に新しい屋根を設置するものです。
屋根材を撤去する必要がないので、その分費用を節約することができます。
屋根が二つ重なることで、屋根全体の重量が2倍になることもあり、耐震性や強度に注意しなければなりません。
既存の屋根材が瓦屋根の場合は、屋根カバー工法を実施すると、重量オーバーになることもあり、全体の重量と建物の強度を考えて、屋根カバー工法の採用を検討してみましょう。
他に、断熱や防音などに優れ、短い工期で屋根工事が完了することがメリットとしても考えられます。
屋根カバー工法にはどんなメリットがあるの?
屋根カバー工法をオススメする屋根工事業者や屋根リフォーム業者が増えています。
その理由として、メリットが多く、費用や手間もあまりかからないという点です。
今ある屋根に新しい屋根を被せる、わかりやすい工法ですが、解体工事も必要がないので、廃材も出ません。
最もメリットのある点といえば、解体工事費や廃材処理費などの費用が節約できるということです。
さらに工期も短縮され、それだけ職人さんの人件費も少なくできます。
工事期間中の不便さを感じることなく、解体工事も半日程度、工期は数日間で済み普通の生活に戻ることができます。
屋根カバー工法で使用する屋根材は、予算に応じて選ぶことができます。
安価な屋根材でも十分機能が発揮されるのであれば、屋根修理工事も気軽に依頼することができるでしょう。
屋根カバー工法を行うタイミングは?
屋根葺き替え工事と同じく、屋根カバー工法も築年数でいえば、20年程度からどうすべきか考える必要があります。
ところが、一度も屋根の塗装やメンテナンスを実施していない場合は、築15年以上たっていれば、そろそろ検討したほうがいいでしょう。
屋根の修理や雨漏りがしなくても、屋根全体の点検は、5年ごとに行うべきです。
屋根カバー工法を行うべきか否かは、専門家ではない素人の方には判断が難しいところです。
もちろん、屋根工事や屋根の修理に詳しい専門家による判断が一番です。
屋根の状態は、見た目だけでは判断できないところです。
築20年以上を目安に今まで何も不具合がなかった場合でも、念のため屋根の点検を行ったほうがいいでしょう。
当然ですが、優良業者のみが効果的な屋根カバー工法に関しての最適な工事プランを提案してくれます。
屋根カバー工法の費用項目や相場について
屋根カバー工法の費用や相場についても押さえておきましょう。
屋根工事を依頼する場合は、必ず他社業者など複数の業者に相見積もりを取ります。
屋根カバー工法のそれぞれの項目や価格を知っておくと便利です。
下地は、1500~2500円/㎡です。
防水シートは、500円/㎡です。
新しく設置する屋根材は、ガルバリウム鋼板が用いられることが多くなっています。
軽量の金属系の屋根材が用いられますが、5000~7000円/㎡が相場でしょう。
棟板金は、板金の合わさるところを固定しますが、雨漏りしやすい場所です、3000~5000円/㎡が相場です。
足場を組む場合は、500~1500/㎡の追加費用がかかります。
その他諸経費ですが、交通費や駐車場代など、工事以外にもかかるいろいろな費用があります。
こうした費用は一つ一つ内容を確認すべきです。
目安は工事費用の5~10%程度と考えてください。
こうした相場によって計算すると、屋根面積が100㎡であれば、最低限80万円~100万円程度の費用がかかるものと見込んでおきましょう。
まとめ
今一番屋根工事の現場で採用されている、屋根カバー工法についてまとめました。
メリットやデメリットをよく知り、工事のタイミング、費用や相場についてもきちんと押さえておきましょう。
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