スレートや金属屋根では、塗装が行われ、塗装面が屋根の表面を保護してくれます。
ところが、一般的に陶器製の瓦屋根には塗装が不要だと言われています。
実際には塗装が不要な瓦と塗装が必要な瓦があります。
これらには、どのような違いがあり、なぜ塗装が必要なのかを解説します。
塗装が必要な瓦を見分けよう!
お住まいに使用されている瓦の種類により、塗装が必要かどうかがわかります。
粘土系の陶器製の瓦は、塗装が不要です。陶器のように耐久性が高く劣化しにくいからです。
ただし、色変えを目的とした塗装を施すことがあります。同じような瓦にはセメント系の瓦があります。
塗装が必要な瓦
例えば、セメント瓦やモニエル瓦です。セメント系の瓦は、陶器瓦のように焼き上げているわけではありません。
セメント、砂、水を混ぜて化学反応で硬化させているので、防水性がありません。
モニエル瓦は、ヨーロッパ発祥のセメント瓦です。現在はトラブルが多く使用されていませんが、セメント瓦と同様に塗装メンテナンスが必要です。
塗装しなければ、表面の素地がむき出しになり、雨水を吸収して、乾湿を繰り返したり、冬場に凍結したりすることで、割れやすくなっています。
そのままだと、塗膜が劣化し美観が損なわれ、ヒビ割れや破損箇所から雨水が侵入して雨漏りが発生します。
塗装が不要な日本瓦
陶器製の日本瓦は、塗装が必要ありません。
国内の土を使用して、1000度以上の高温で焼き上げます。
土に含まれるケイ素を高温で熱すると硬くなり、高い耐久性能を持つようになります。
日本瓦には、釉薬瓦、いぶし瓦、無釉瓦などがあります。これらの種類の違いによる耐久性の差はありません。
日本瓦には専用の塗料があります。日焼け跡をなくし、色あせを防止できますが、塗膜が経年劣化するので、余分な塗装費用がかかります。
セメント系の瓦塗装の特徴
セメント系の瓦の塗装は、葺き替えほどの高額費用がかからず、耐久年数も短めです。塗装メンテナンスは、10年を一つのサイクルにして実施されます。
塗装費用は、25~40万円です。
セメント系の瓦でも、モニエル瓦には、表面にスラリー層という粘土の層があります。
塗装前には、スラリー層を高圧洗浄で洗い落としたうえで塗装を行う必要があります。スラリー層が残っていると、付着力が弱まり塗料が剥がれやすくなるからです。
そのため、塗装前には、必ず通常のセメント瓦なのかモニエル瓦なのかを見分ける必要があります。
セメント瓦の塗装の実施
セメント瓦の塗装は、スレート屋根の塗装と同じように行われます。
前項でも解説したように、モニエル瓦の表面のスラリー層も含めて、コケやカビなどの汚れを塗装前に洗い落とす必要があります。
塗装前のケレンや高圧洗浄作業を丁寧に行うと、塗装後の塗膜剥離を防ぐことができます。
下地処理後は、セメント表面に塗る下塗り材が吸収されやすくなっていますので、何度も下塗り材を塗り重ねる必要があります。
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