雨樋は、雨や雪の多い日本の家屋にはなくてはならない存在です。
地味な存在ですが、その果たす役割は重要で、雨や風、雪などの天候の変化にも耐えられるようになっています。
経年劣化などでいつの間にか壊れた雨樋なら、住まいがダメージが受けやすくなっています。
そのため、すぐに修繕しなければならないでしょう。
大切な雨樋の役割
四季折々の季節のある日本では、雨樋ほど重要な役割を果たしている建物の設備はないでしょう。
梅雨の時期、夏の終わりの時期に訪れる台風、秋の紅葉と長雨、雪景色が見事な冬の時期といった具合に、一年中雨が降ります。
いかに雨樋が使われる時期が多いのかが、考えただけでもよくわかります。
雨樋の役割は、雨水の浸入により建物が腐食することを防ぐものです。
雨樋がないと、雨水が屋根の軒先から外壁に直接伝わってしまい、外壁の内部の腐食が早まります。
屋根から直接落ちた雨水は、地面に溝を作り、建物の基礎を不安定にさせてしまうのです。
老朽化が早まる原因の一つに、雨樋がしっかりとその役割を果たしていない場合があったりします。
気づかないうちに雨樋が劣化していたり、破損していたりしていたというわけです。
雨樋工事が必要になるケースとは?
雨樋工事が必要になるケースとは、台風による強風や積雪による重みで、雨樋そのものが変形してしまったり、外れてしまったり、破損してしまったりしている場合です。
雨樋が壊れていると、雨水を排水できなくなってしまいます。
また、秋の季節になると、きれいな紅葉も見られますが、落ち葉や土埃で雨樋のいろいろな箇所で詰まってしまい、うまく雨水が流れなくなってしまいます。
他に、雨樋は問題ありませんが、金具が変形していたり、破損したりしてしまい、雨水をうまく排水できなくなっている場合があります。
雨樋は一直線ではなく、いろいろな場所に設置されており、目に見えない箇所もたくさんあります。
高いところ、見えにくいところは、専門家による調査・点検を行ってもらい、必要であれば、雨樋工事を実施するしかないでしょう。
雨樋工事の工事内容
雨樋工事は、原因別に分かれます。
多くは集水器のゴミ詰まりです。
よく詰まる箇所は、集水器、竪樋、軒樋です。
ゴミ詰まりでは、まずは落ち葉などのゴミを取り除き、その後、ゴミ詰まりしないような対策を施す必要があります。
落ち葉除けネットなどを設置する場合もあるようです。
他に雨水がうまく流れるような雨樋傾斜の調整も行います。
雨樋の寿命は、20年~25年程度ですので、経年劣化による交換は避けられません。
継手の部分の交換や雨や雪で歪んだり、破損したりした雨樋は、やはり交換するしか修理方法はありません。
気になる業者による雨樋修理費用は、一般的な交換修理では、15万円~50万円が相場になっています。
雨樋工事を少しでも安くする工夫とは?
雨樋工事を行うケースでは、その原因が傾斜の歪みや経年劣化、風や雪による被害であれば、外部業者による雨樋修理がいいでしょう。
ご自身で修理すると、雨水漏れの再発や雨樋が落下する恐れがあるからです。
安くはない雨樋交換修理費用ですが、火災保険を活用することで、無料で修理できるケースがあります。
風や雪による雨樋の不具合は、加入している火災保険の風災補償や雪災補償に該当すれば、その修理費用を含めた損害金額を保険金にて支払うことができます。
火災保険の風災補償は、雨樋以外にも軒、屋根の破損、フェンス、カーポート、テラスの破損など、適用用途が広く使わないと損をしてしまいます。
火災保険に詳しい申請代行業者や雨樋工事業者に一度相談してみるといいでしょう。
まとめ
雨樋はいつどんなときでも、正常に機能していなければなりません。
少しでも壊れていて、そのままにしていると、雨水が建物に大きなダメージを与えてしまいます。
雨樋が壊れるケースや工事が必要なケース、少しでも雨樋修理交換費用を安くする工夫などを知っておいてください。
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