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波トタン 屋根

軽量で低価格のトタン屋根は、かつて多くの日本家屋に採用されてきました。トタン屋根は安価であるため、工事費用や修理費用も比較的安価に済むメリットがあります。しかし、現在では新築の住宅にトタン屋根が使われることは少なく、代わりにガルバリウム鋼板などの耐久性に優れた金属屋根材が主流となっています。

それでも古い住宅にはトタン屋根が残っており、雨漏りが発生した際には修理が必要です。ここでは、トタン屋根の特徴や、雨漏り修理の方法、そして注意点について解説します。

トタン屋根の特徴とメリット、デメリット

トタン屋根 

メリット

  • 軽量で耐震性に優れる:トタン屋根は瓦の10分の1程度の重さしかなく、地震が多い日本においては建物の耐震性を高める効果があります。軽量なため施工もしやすく、住宅密集地でも比較的安全に工事が行えます。
  • 安価なコスト:トタンは安価であるため、初期費用が抑えられます。特に戦後の高度経済成長期に多くの住宅で採用され、施工実績も多いため、メンテナンス費用も比較的安価に抑えられることがメリットです。

デメリット

  • 劣化が早い:トタンは金属屋根であるため、錆びやすく、耐用年数が短いのが大きなデメリットです。10年から15年が寿命とされ、定期的な錆止めや再塗装が必要です。
  • 雨漏りやすい:錆びが進行すると屋根に穴が開き、そこから雨水が浸入して雨漏りが発生します。特にメンテナンスを怠ると、雨漏りが起こりやすくなります。
  • 断熱・遮音性能の低さ:トタンは金属製であるため、夏場の熱や雨音が室内に伝わりやすく、快適性に欠ける面があります。他の屋根材に比べて遮音性や断熱性が低いのもデメリットです。

トタン屋根の雨漏り修理方法

トタン屋根 点検

雨漏りの原因と初期対応

トタン屋根の雨漏りは、主に屋根に錆が進行して穴が開くことで発生します。雨漏りを発見した際には、できるだけ早く修理を行うことが重要です。雨水が浸入すると、屋内の木材が腐食し、建物全体のダメージが広がる可能性があるため、早期の対策が必要です。

応急処置としてのDIY修理

一時的な応急処置として、防水テープコーキング剤を用いて穴をふさぐ方法がありますが、これはあくまで短期的な対策です。特に大雨や台風の直前に応急処置を施す場合がありますが、この方法では長期的な効果は期待できません。早めに専門業者に依頼して、より本格的な修理を行う必要があります。

専門家による本格的な修理

専門業者が行うトタン屋根の修理では、雨漏り箇所に新しいトタンを貼り付ける方法や、屋根全体にカバー工法を用いる方法があります。カバー工法とは、既存のトタン屋根の上に新しい防水シートや屋根材を重ねて取り付ける工法で、屋根を全体的に補強しつつ、雨漏りを防ぐことができます。

トタン屋根の寿命と再塗装による延命

トタン屋根の耐用年数は10年から15年程度ですが、定期的に錆止めや再塗装を行うことで、数年間寿命を延ばすことが可能です。再塗装は錆の進行を遅らせるだけでなく、見た目も綺麗に保つ効果があります。しかし、再塗装をしても限界があるため、雨漏りが頻繁に発生する場合や、全体的に劣化が進んでいる場合は、葺き替えを検討する必要があります。

ガルバリウム鋼板への葺き替えが増加

トタン屋根の雨漏り修理を続けるよりも、耐久性の高いガルバリウム鋼板に葺き替えるケースが増えています。ガルバリウム鋼板は、トタンよりも錆びに強く、寿命が30年程度と長いため、長期的なコストパフォーマンスが高いのが特徴です。

カバー工法による葺き替え

費用を抑えながら屋根を葺き替える方法として最も一般的なのが、カバー工法です。カバー工法では、既存のトタン屋根の上にガルバリウム鋼板を重ねて取り付けるため、既存の屋根を撤去する手間が省け、コストを抑えることができます。また、屋根が二重構造になることで、断熱性や防音性も向上します。

トタン屋根からの全面撤去と葺き替え

一方、劣化が激しい場合や建物の構造が傷んでいる場合には、既存のトタン屋根を完全に撤去し、新しい屋根材に葺き替える方法が選ばれます。この場合、撤去費用や廃材処理費用がかかりますが、長期的な耐久性を考えると効果的な選択肢です。

トタン屋根の雨漏り修理よりも葺き替えを検討すべきケース

トタン屋根 費用

トタン屋根で小規模な雨漏りが発生している場合、応急処置や部分的な修理で対処することも可能です。しかし、雨漏りが広範囲に及んでいる場合や、屋根全体が劣化している場合は、修理よりも葺き替えを検討する方が賢明です。

特にトタン屋根は耐久年数が短いため、ガルバリウム鋼板への葺き替えを行うことで、長期的な安心感を得ることができます。

まとめ

トタン屋根の雨漏りは、定期的なメンテナンスが欠かせない問題ですが、劣化が進むと修理だけでは対応できなくなることもあります。軽微な雨漏りの場合はDIYや応急処置が可能ですが、長期的な対策としてはカバー工法葺き替え工事が必要です。ガルバリウム鋼板はトタンの弱点を改善した優れた屋根材であり、耐久性や美観も向上しているため、将来的なメンテナンスの手間を減らす選択肢として人気が高まっています。

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