1. ガルバリウム鋼板の耐久性の秘密
ガルバリウム鋼板は、金属屋根材として非常に人気があり、その大きな理由のひとつが高い耐久性です。では、なぜこの素材が他の屋根材や外壁材と比べて長持ちするのでしょうか?その答えは、ガルバリウム鋼板が持つ特殊なコーティングにあります。
ガルバリウム鋼板は、鉄板の表面にアルミニウムと亜鉛を混ぜた合金をコーティングしたものです。この合金が、錆びにくく耐久性を高める役割を果たします。アルミニウムは酸化して薄い膜を作り、これが外からの酸素や水分の侵入を防ぎます。一方で、亜鉛が万が一鉄が露出した場合に錆びを防ぐ働きをします。このダブルの保護が、ガルバリウム鋼板の耐久性を飛躍的に向上させているのです。
2. ガルバリウム鋼板の寿命はどれくらい?
ガルバリウム鋼板の寿命は、適切に使用すれば25年から40年といわれています。この数字は、従来のスレート屋根やコンクリート製の外壁材と比べてかなり長持ちです。例えば、スレート屋根は20年程度でメンテナンスが必要になることが多いのに対して、ガルバリウム鋼板はそれ以上の期間、しっかりと家を守ってくれます。
2-1. 屋根材としての耐久性
特に屋根材として使用される場合、ガルバリウム鋼板は紫外線や雨風にさらされても錆びにくく、変形しにくいという特性があります。これにより、定期的なメンテナンスの回数も減らすことができ、長期的なコスト削減につながります。
2-2. 外壁材としての耐久性
外壁材としても優れた性能を発揮します。雨水や湿気に強く、劣化しにくいため、長期間にわたって外観を保つことが可能です。特に湿気が多い地域や、台風が頻繁に発生する場所では、ガルバリウム鋼板の耐久性は大きなメリットです。
3. ガルバリウム鋼板の耐久性を高める方法
ガルバリウム鋼板は耐久性が高い素材ですが、さらに長持ちさせるためにはいくつかの工夫が必要です。適切な施工やメンテナンスを行うことで、その寿命を最大限に引き出すことができます。
3-1. 正しい施工が大事
まず、正しい施工が最も重要です。ガルバリウム鋼板は、切断した部分やネジ穴から錆びやすくなることがあります。そのため、施工時に防錆処理をしっかりと行うことが重要です。特に、ネジを打ち込む際には、その部分にコーキング材を使って水の侵入を防ぐなどの対策を講じる必要があります。
3-2. 定期的な点検とメンテナンス
次に、定期的なメンテナンスも欠かせません。ガルバリウム鋼板は基本的にメンテナンスフリーと言われていますが、数年に一度は点検を行い、表面に傷や錆びがないか確認することが大切です。特に、切断部分や接合部は錆びやすいため、注意して点検を行いましょう。
3-3. 遮熱塗料でのコーティング
ガルバリウム鋼板は金属なので、夏場に熱を吸収しやすいというデメリットがあります。その対策として、遮熱塗料を使用することが効果的です。遮熱塗料を塗ることで、屋根の温度を下げ、室内の快適さを保つだけでなく、素材自体の劣化を遅らせる効果も期待できます。
4. ガルバリウム鋼板の耐久性を活かすための費用感
ガルバリウム鋼板は耐久性が高いとはいえ、やはり初期の工事費用や材料費は気になるところです。ここでは、ガルバリウム鋼板を使用する際の費用の目安を紹介します。
4-1. 工事費用の目安
ガルバリウム鋼板を使った屋根や外壁工事の費用は、一般的には以下の通りです。
- 屋根工事: 1平方メートルあたり約6,000円から12,000円。
- 外壁工事: 1平方メートルあたり約8,000円から15,000円。
この費用には、施工費用も含まれますが、業者によっては別途費用がかかる場合もあります。見積もりを依頼する際には、材料費と工事費用がどのように設定されているかを確認することが大切です。
4-2. 長期的なコストパフォーマンス
初期の工事費用は高めですが、ガルバリウム鋼板の耐久性を考慮すると、長期的にはコストパフォーマンスが高いと言えます。メンテナンスの回数が少なく、耐用年数が長いことで、トータルでの維持費が低く抑えられるからです。
5. ガルバリウム鋼板の使用で気をつけるべきポイント
ガルバリウム鋼板の耐久性を最大限に活かすためには、いくつかの注意点があります。施工時や使用後に気をつけるべきポイントを見ていきましょう。
5-1. 安すぎる業者には要注意
ガルバリウム鋼板を扱う業者は多数ありますが、安さだけで選ぶのは危険です。施工の質が低いと、せっかくの高耐久性が発揮されず、早期に錆びや不具合が発生することがあります。信頼できる業者を選び、しっかりと施工してもらうことが大切です。
5-2. 屋根勾配に注意
ガルバリウム鋼板を屋根に使う場合、屋根の勾配も重要です。あまりにも傾斜が急すぎると雨水がうまく流れず、長時間雨にさらされる部分ができてしまうことがあります。これが原因で錆びや劣化が進む可能性があるため、勾配を適切に設計することが必要です。
5-3. 定期的な清掃
ガルバリウム鋼板は汚れにくい素材ですが、長期間放置すると表面に汚れが付着することがあります。特に、雨樋(あまどい)や接合部に溜まった汚れは、水の流れを妨げ、錆びの原因になることがあります。定期的な清掃を行い、綺麗な状態を保つことが重要です。
6. ガルバリウム鋼板の失敗談と対策
ガルバリウム鋼板を使った工事では、いくつかの失敗談も報告されています。その失敗を避けるために、事前に知っておくべきポイントをいくつか紹介します。
6-1. 切断面の錆び
ガルバリウム鋼板を切断した部分は、保護コーティングが弱くなるため、錆びやすいです。切断面
をそのまま放置してしまうと、数年後には錆びが広がってしまうことがあります。この対策としては、切断後に防錆処理を行うことが大切です。
6-2. 経年劣化による色褪せ
ガルバリウム鋼板の表面は、長期間日光にさらされることで色褪せが生じることがあります。これを防ぐためには、遮光性能の高い塗料を使ったり、数年ごとに塗り直すことが推奨されます。
7. まとめ:ガルバリウム鋼板の耐久性を最大限に活かすには?
ガルバリウム鋼板の耐久性は、アルミと亜鉛の保護コーティングによって強化されており、長期間にわたって屋根や外壁を守ってくれる頼れる素材です。しかし、正しい施工と定期的なメンテナンスが欠かせません。切断面の処理や防錆対策、適切な勾配設計などを行うことで、その耐久性をさらに引き出すことができます。
初期の工事費用はやや高めですが、長期的なコストパフォーマンスは非常に優れているため、耐久性を重視した家づくりを考える人にとっては、ガルバリウム鋼板は魅力的な選択肢です。
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