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ガルバリウム

新しい屋根材として登場し、採用される数も増えている「ガルバリウム鋼板」。
人気の秘密はどのようなところにあるのでしょうか?
ガルバリウム鋼板の屋根材としてのメリットやデメリットについて解説します。

ガルバリウム鋼板が屋根材として選ばれるようになった理由

日本の住宅の屋根は、1980年代頃までは、亜鉛メッキ鋼板などの金属屋根が主流でした。
当時の金属屋根は表面の塗装面にサビの発生する可能性が高く、紫外線にも影響を受けやすいため、耐久年数も10年以内となっており、必ずメンテナンスに再塗装が必要でした。
しかし、ガルバリウム鋼板は、従来の亜鉛メッキ鋼板よりも、サビに対する耐久性を高め、10年以上も使えるようにした金属屋根です。

ガルバリウム鋼板は、鋼板の表面と裏面にアルミニウムと亜鉛とシリコンの合金をメッキしています。
表面にプライマー処理を施し、ガラス繊維を混入した塗料で着色しています。
従来の鋼板に比べると、耐久性が高い上にメーカー保証期間も10年~15年となっており、さらに表面の塗膜にフッ素コーティングを施した製品なら、20年保証の製品も登場するなど、金属屋根で軽量、安価なうえに耐久性の高さがポイントとなり、葺き替え時にも採用される数が増えています。

ガルバリウム鋼板のメリット

ガルバリウム鋼板は、サビに強いという特徴があります。
ポイントは、表面だけではなく、切断部分や表面のキズなどからのサビの発生にも強い点です。
一度サビが発生すると、従来の亜鉛メッキ鋼板などの金属屋根の場合は、サビが広がり、穴がすぐに開いてしまいます。
ガルバリウム鋼板は、サビが発生しても、犠牲防食機能が働き、それ以上のサビの悪化を防ぎます。

デザインにも優れ、スレートや瓦に似たデザインの製品も登場しています。
軽量で耐用年数が長いことでも知られています。
30年近くも使用でき、安価であることから、スレートや亜鉛メッキ鋼板からの葺き替えや重ね葺きなどにもよく使用されています。

ガルバリウム鋼板のデメリット

屋根材の種類と特徴

ガルバリウム鋼板にもグレードがあります。
グレードの高い製品は、天然の石粒金属を使っている場合もあり、保証期間も30年です。
保証期間が長いとメンテナンス費用がかかりません。
定期的なメンテナンスを考え、初期費用は多額になりますが、長期保証を利用するのであれば、万一の自然災害や屋根トラブルに遭遇しても、追加費用も不要で長期間安心して生活できます。

また、ガルバリウム鋼板は、金属屋根であることから、他の屋根材に比べると、防音性や断熱性には劣ります。
防音性や断熱性を高めるには、通常のガルバリウム鋼板に比較して多少費用がかかりますが、改善策も用意されていますので、ご予算のある方には問題ない部分となります。

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