HOME » 屋根材の種類と特徴 » スレート屋根(カラーベスト・コロニアル) » 【初心者向け】カラーベストとコロニアルって何が違うの?スレート屋根の基本を徹底解説!
スレート(コロニアル)

イホームの屋根について調べ始めると、「カラーベスト」や「コロニアル」、「スレート屋根」といった言葉をよく目にしますよね。「どれも似たような屋根に見えるけど、何が違うんだろう?」「うちの屋根はどれにあたるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

実は、これらの言葉は密接に関係していて、多くの場合、同じ種類の屋根材を指しています。

この記事では、屋根材選びの第一歩として、カラーベスト、コロニアル、スレート屋根の違いと関係性、そしてその特徴やメンテナンスについて、初心者の方にも分かりやすく解説していきます!

結論:カラーベストもコロニアルも「スレート屋根」の一種です!

スレート カラーベスト

まず、一番大事なポイントからお伝えします。

  • スレート屋根: セメントなどを主原料とした薄い板状の屋根材の総称です。
  • カラーベスト: 屋根材メーカー「ケイミュー株式会社」(昔のクボタ)が製造・販売しているスレート屋根のシリーズ名(ブランド名)です。
  • コロニアル: その「カラーベスト」シリーズの中で、最も代表的で普及している商品名です。

つまり、「スレート屋根」という大きなカテゴリーの中に、「カラーベスト」というブランドがあり、その中に「コロニアル」という人気商品がある、という関係性になります。

【関係性を見てみよう!】

身近なもので例えると…?

自動車で例えてみましょう。

  • スレート屋根 = 自動車(乗り物のカテゴリ)
  • カラーベスト = トヨタ(自動車メーカー/ブランド名)
  • コロニアル = カローラやプリウス(そのメーカーの代表的な車種/商品名)

「トヨタ」という会社(ブランド)が作る「カローラ」という車種があるように、「ケイミュー」という会社(ブランド=カラーベスト)が作る「コロニアル」という屋根材(商品)がある、というイメージです。

「カローラ」が昔、日本の大衆車の代名詞的な存在だったように、「コロニアル」もスレート屋根の代表的な存在として広く知られています。

屋根の専門業者さんに「コロニアルでお願いします」と伝えても、「ケイミュー社のあのスレート屋根ですね」と理解してもらえることが多いのは、このためです。

なぜ「スレート屋根=カラーベスト/コロニアル」と呼ばれるの?

では、なぜ特定の会社の商品名が、まるでスレート屋根全体の代名詞のように使われるようになったのでしょうか?

それは、ケイミュー社(旧クボタ)の「カラーベスト」、特に「コロニアル」という商品が、日本の住宅市場で圧倒的なシェアを誇ってきたからです。

1980年代に登場して以来、そのデザイン性やコストパフォーマンスの良さから多くの住宅で採用され、長年にわたって改良が重ねられてきました。(ニューコロニアル、コロニアルNEO、コロニアルクァッドなど、時代によって少しずつ名前が変わっています)

あまりにも広く普及したため、いつしか「スレート屋根といえば、カラーベスト(コロニアル)」というイメージが定着し、業者さん同士の会話でも、一般の方への説明でも、これらの名称がスレート屋根そのものを指す言葉として使われるようになったのです。

スレート屋根には種類がある?

コロニアル スレート
化粧スレート
天然スレート
天然スレート
波型スレート
波型スレート

「スレート屋根」と一口に言っても、実はいくつか種類があります。

種類主な原料特徴主な用途
化粧スレートセメント、繊維質一般的。平らな板状。デザイン豊富。軽量。戸建て住宅(これがカラーベスト/コロニアル)
天然スレート粘板岩(天然石)高級感がある。重い。非常に高価。一部の高級住宅、洋館
波型スレートセメント、繊維質波打った形状。大きい。丈夫。工場、倉庫、体育館

私たちが普段「カラーベスト」や「コロニアル」と呼んでいるのは、この中の「化粧スレート」にあたります。平らな板状なので「平板スレート」とも呼ばれます。住宅の屋根で使われるスレートは、ほとんどがこのタイプです。

スレート屋根(カラーベスト/コロニアル)の特徴を見てみよう!

コロニアル屋根 メリット

なぜこれほどまでにスレート屋根が普及したのでしょうか?それは、多くのメリットがあるからです。もちろん、知っておきたいデメリットもあります。

メリットデメリット
デザインが豊富: 色や形状が多く、洋風・和風問わず合わせやすい。割れやすい: 薄い板なので、強い衝撃(台風の飛来物など)で割れることがある。
比較的安価: 初期費用を抑えやすい(瓦より安く、金属屋根と同等か少し安いくらい)。定期的な塗装が必要: 表面の塗装が劣化するため、10年~15年を目安に塗り替えが必要。
軽量: 瓦などに比べて軽いので、建物への負担が少なく、耐震性に有利。色あせやコケが発生しやすい: 経年劣化で見た目が悪くなることがある。
施工しやすい: 多くの業者が扱いに慣れており、複雑な形の屋根にも対応しやすい。(古い製品は)アスベスト含有の可能性: 2004年以前の製品には注意が必要。

このように、メリット・デメリットを理解しておくことが大切です。

なぜスレート屋根はメンテナンス(特に塗装)が必要なの?

スレート屋根のデメリットとして「定期的な塗装が必要」と挙げました。これは非常に重要なポイントです。

スレート屋根の表面は、工場で塗装された塗膜で保護されています。この塗膜には、以下のような大切な役割があります。

  1. 防水性の維持: スレート材自体への水の浸み込みを防ぎます。
  2. 美観の維持: 家全体の印象を左右する屋根の色ツヤを保ちます。
  3. 屋根材の保護: 紫外線や雨風からスレート材本体を守り、劣化を遅らせます。

しかし、この塗膜は紫外線や雨風に常にさらされているため、時間とともに劣化してしまいます。

【劣化のサインを見逃さないで!】

  • 色あせ・変色: 新築時と比べて色が薄くなったり、違う色に見えたりする。
  • 汚れ・カビ・コケ: 黒ずみや緑色の汚れが目立つ。
  • 塗膜の剥がれ・ふくれ: 塗装がペリペリとめくれたり、水ぶくれのようになったりする。
  • ひび割れ(クラック): スレート材自体に細かいヒビが入る。

これらのサインが見られたら、メンテナンスを検討する時期かもしれません。放置すると、スレート材が水分を吸って脆くなったり、割れやすくなったり、最悪の場合は雨漏りにつながる可能性もあります。

主なメンテナンス方法:

  • 塗装(塗り替え)
    最も一般的なメンテナンス。劣化した塗膜を洗浄し、新しい塗料を塗ることで、防水性や美観を回復させます。(目安:10~15年ごと)
  • カバー工法(重ね葺き)
    既存のスレート屋根の上に、新しい軽い屋根材(主に金属屋根)を被せる工法。廃材が少なく、工期も短め。(目安:20~30年、または塗装できない状態の場合)
  • 葺き替え
    既存のスレート屋根をすべて撤去し、新しい屋根材に交換する工法。下地の状態も確認・補修できるが、費用と工期がかかる。(目安:30年以上、または下地の劣化が激しい場合)

どの方法が最適かは、屋根の状態や予算によって異なりますので、専門業者に相談しましょう。

まとめ

今回は、「カラーベスト」「コロニアル」「スレート屋根」の違いと関係性、そしてその特徴やメンテナンスについて解説しました。

  • カラーベストはケイミュー社のスレート屋根のシリーズ名(ブランド名)。
  • コロニアルはカラーベストシリーズの代表的な商品名。
  • これらは一般的に「(化粧)スレート屋根」を指す言葉として使われている。
  • スレート屋根は、デザイン豊富で軽量、比較的安価だが、定期的な塗装メンテナンスが必要。

屋根は、大切なお家を雨風から守る重要な部分です。これらの基本的な知識を知っておくことで、業者さんの説明が理解しやすくなったり、ご自宅の屋根の状態を気にかけるきっかけになったりするはずです。

もしご自宅の屋根について気になることがあれば、信頼できる専門業者に点検や相談をしてみることをおすすめします。

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