屋根や屋上の防水に適用されている、FRP防水。
軽量で強靭さを併せ持っています。
また、耐水性、耐食性、耐候性などの面において、他の素材よりも強いことから、屋根や屋上の防水工事には欠かせない素材となっています。
FRP防水の特徴
FRP防水のFRPとは、繊維強化プラスチックのことです。
英語では、「Fiberglass Reinforced Plastics」と表現されます。
同じプラスチックでも、ガラス繊維などの強化材で補強された素材です。
強度が強く、耐水性に優れ、成型もしやすく、水槽、バスタブ、自動車、船舶、屋根材などに幅広く使用されています。
耐水性に優れている点から、その特性を防水分野に応用したのが、FRP防水です。
液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えており、さらにガラス繊維などにより補強し、一体化した塗膜防水のことです。
継ぎ目もないので、優れた防水性能を発揮することができます。
FRP防水では、塗膜の硬化速度が速く、一日で施工が完了します。
FRP防水を実施したほうがよいケース
ところが、FRP防水が必ずしも効果を発揮するわけではなく、屋上には向いてないとする業者もあります。
これもケースバイケースですが、FRP防水を実施したほうがよいケースについて紹介しておきましょう。
FRP防水は、屋上よりもベランダやバルコニーで実施されるケースが多くなっています。
その理由は、防水のなかでも最も軽い部類に入ることや、耐久性が十分にあり、FRP防水の上を歩いても問題ないという点です。
ベランダ防水では、8割以上がFRP防水を採用しているというデータも公表されています。
FRP防水以外の防水施工として、ウレタン防水がありますが、FRP防水と比較すると耐久性がなく歩行には向いていません。
そのため、FRP防水がよく採用されており、ベランダやバルコニーで洗濯物を干したり、家庭菜園やガーデニングを楽しむケースが増えています。
FRP防水のデメリット
FRP防水は屋上に向いていないと先に言い切ってしまいましたが、今度はそのデメリットについて解説しましょう。
FRP防水は、プラスチックが主原料です。
施工時の臭いが気になり、近隣住民とのトラブルに発展することもあります。
硬化するまでの間の臭い対策をしっかりと行う必要があります。
さらにガラス樹脂も飛散します。
施工実績が豊富で、成功例の多い業者なら、こうした問題はほぼ発生しません。
FRPは、紫外線に弱い素材です。
プラスチックは長期間紫外線に当たると、劣化しやすくひび割れが発生します。
この問題を回避するために、定期的に塗り直す必要があります。
また、下地が鉄の場合には、FRP防水の施工ができませんし、木造のベランダでは、プラスチックと木材の伸縮性の違いにより、ひびが生じやすくなります。
ウレタン防水とFRP防水
防水施工では、FRP防水の他にウレタン防水が採用されることが多く、よく比較されています。
それぞれにメリットやデメリットがあり、施工箇所や環境の違いにより、うまく使い分ける必要があります。
ウレタン防水は、歩行用には不向きですが、地震に強くベランダよりも屋上の防水に向いています。
価格面で見ても、ウレタン防水のほうが少しだけ低価格です。
ウレタン防水は、工期が短いうえに、施工しやく作業が簡単なうえに、仕上がりにもムラがなく美観にも優れています。
下地を選ばないので、鉄や木材の場合は、ウレタン防水を採用することになります。
雨漏りが発生している場合は、密着工法のFRP防水よりも、絶縁工法を採用できるウレタン防水が最適です。
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