現在では、新築時や改修時にもセメント瓦を使用することが少なくなっています。
セメント瓦より、軽量なスレート瓦(カラーベスト・コロニアル)や耐久性が高いガルバリウム鋼板などが、現在は主流と言えます。
今回はセメント瓦について解説します。
瓦屋根の現状と種類
最近の新築住宅では、スレートやガルバリウム鋼板が多く採用されているようです。
しかし、耐久性や将来のメンテナンスまで考え予算に余裕がある人などは、瓦屋根を選択される方もいます。
デザインも昔ながら日本瓦ではなく、今風の住宅にも調和する瓦の形状の屋根材もあります。
瓦にはいくつかの種類があります。
大別すると「セメント瓦」と「粘土瓦」に分かれます。
セメント瓦は、セメントと砂を混合し加圧成型し乾燥させた瓦です。
寒暖の影響を受けにくく、耐久性と防水性が高いのが特徴です。
また、粘土瓦と比較して価格も安価のため一昔前に普及した時期がありました。
しかし瓦と同様に重量が重く耐震性が心配なのと、表面の塗装が劣化しやすいため定期的なメンテナンスが必要ということなどから、あまり新築住宅で採用されることも少なくなってきているようです。
「いぶし瓦」と「釉薬瓦」の違い
粘土瓦は製法の違いにより「いぶし瓦」と「釉薬瓦」に分かれます。
素材は粘土で同じですが、色の付ける工程が異なります。
いぶし瓦は、焼き上げの最後にスモーク(いぶす)ことにより炭素を付着させて銀色の色を付けます。
全体的に銀色なのが特徴です。瓦が割れても中まで銀色です。
釉薬瓦は、瓦の表面に釉薬(ゆうやく)というウワグスリを掛けて科学反応によって色を出します。
瓦が割れると中は赤茶色の土色が出てきます。
最大の特徴は、釉薬によってさまざまな色を出すことが出来ます。
最近の新築住宅でも使用されることが多いのはこの釉薬瓦です。
瓦屋根のメンテナンス
瓦屋根は、非常に耐久性の高い材料です。
瓦自体の耐久性は60年以上とも言われています。
では、60年間メンテナンスしなくてもいい?
とはいかないようです。
屋根を構成している部材は、瓦以外に、野地板、ルーフィング(防水シート)、棟部の漆喰(しっくい)などがあります。
野地板やルーフィングの耐久年数は概ね30年程度です。
30年を超えると雨漏りが起こる確率が高くなってきます。
築40年程度で葺き替えをおこなう必要があります。
40年以上経過してもまったく問題のない住宅もありますが、いつ雨漏りしてもおかしくありません。
また棟部の漆喰も10年に一度は点検し、剥がれや崩れがある場合は、専門家にメンテンナンスの必要があるかどうか診断してもらうといいでしょう。
この時に、1社だけで見積りをとると、無駄な工事を勧められる可能性がありますので、必ず2社以上から見積りを取得してください。
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