建築材料として用いられてきた漆喰は、神話の時代から接着剤として知られており、1万2千年前のメソポタミア文明の遺跡から発掘されたものが世界最古とされています。
日本では古くから城郭や寺社、商家、民家、土蔵など、木や土で造られた壁の上塗り材として用いられてきました。
風雨に弱い土壁に上塗りすることで、防水性を与えることができます。
その他、瓦や石材の接着や目地の充填などに使われます。
漆喰は定期的なメンテナンスが必要
日本家屋に用いられている陶器瓦やいぶし瓦は、数十年、数百年と長い耐久性があります。
しかし、瓦を固定している漆喰は風雨や直射日光に晒されて劣化していき、10年程度で接着力がなくなり剥がれ落ちてしまうことがあります。
漆喰が劣化すると、瓦が落下してしまうこともあります。
また、漆喰が剥がれたところは、屋根に穴が開いているのと同じ状況ですので、雨漏りの原因になるケースもあります。
定期的に点検し、劣化が進行しているようでしたら漆喰の詰め直しが必要です。
漆喰の修理・やり直し費用、価格相場
現在の状況:漆喰が剥がれていて中の土が見えている
必要な工事:漆喰のやり直し
漆喰のやり直し ¥4,000/m(片側)
棟の長さが10mの場合
棟の両側を作業するので長さが20m20m×4,000円で80,000円(税別)
現在の状況:中の土がボロボロと出てきている
必要な工事:棟瓦の修理、積直しと漆喰のやり直し
棟瓦の修理、積直し ¥10,000/m
漆喰のやり直し ¥4,000/m(片側)
棟の長さが10mの場合
10m×10,000円=100,00円
20m×4,000円=80,000円合計 180,000円(税別)
※4寸勾配で冠瓦+棟瓦が合計3段まで。5段になると¥30,000/mが相場です。足場代は別途です。
一般的な屋根では、漆喰の長さは約60mです。
職人不足で工事費用が上昇
漆喰修理は屋根に上って作業する危険な作業です。
屋根に上れる職人は減少傾向にあります。
需要と供給のバランスで人件費は年々上昇しています。
¥4,000が相場ですが、将来的には、¥7,000円でも施工してくれる業者を見つけるのが困難になるかもしれません。
漆喰のやり直し工事の流れ
- 1 既存の漆喰を取り除きます
- 元の状態の葺き土が見えるまで、既存の漆喰を取り除きます。
- 2 葺き土を整え、湿らす
- 漆喰が均等に塗れるように下地となる葺き土を整えます。
下地ができたら、漆喰をしっかりと定着させる為に、葺き土をスプレーで濡らし下地を完成させます。
- 3 漆喰を塗ります
- 漆喰が本来の箇所よりも飛び出さないように(屋根立面より出ないように)適量を塗っていきます。
多めに塗って屋根より飛び出してしまうと、雨水が当たり、漆喰が崩れる原因となります。
まとめ
いかがでしょか?
漆喰工事の価格相場はご理解いただけたでしょうか?
2、3日の作業ですが、思っている以上に高額費用になります。
メンテナンスの頻度は、15年に1度程度です。早めに専門業者に点検してもらいましょう。
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「雨漏りが気になっていましたが、しっかりと原因を特定し、丁寧に施工していただきました」(40代・女性)
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