屋根の板金工事とはいいますが、どんな工事を行うのか、その内容に詳しい人は少ないと思います。
そこで、屋根の板金工事を依頼する前に事前に正しい知識を仕入れ、失敗のない屋根の板金工事を実施する必要があります。
板金工事が必要な屋根材とは?
屋根の板金工事の基本的な知識として知っておきたいことがあります。
それは屋根に使われる屋根材のことです。
「板金工事」ですから、金属素材を使った屋根であることが前提です。
現在の金属屋根の主流は、ガルバリウム鋼板です。
アメリカの会社が開発し、アルミ、亜鉛、シリコンなどで形成された鋼板です。
スレートよりも、耐久性や防食性、耐熱性、加工性などに優れており、他の鋼板よりも採用されるケースが増えています。
他に防食性に優れた亜鉛をメッキしたトタン、スレート屋根の棟に被せる棟板金、谷樋、水切り金具なども屋根部分の板金工事としてよく実施されます。
板金工事の価格の目安
屋根の板金工事では、切断加工や曲げ加工をする際に高度な技術を必要とし、設置に関しても、危険を伴います。
修理やメンテナンスに関しても、葺き替え、塗装、交換修理など、その箇所に応じた修理・メンテナンス方法が採用されています。
最も高額なお値段になる葺き替え工事では、瓦からガルバリウム鋼板への葺き替え工事であれば、50万円~240万円近くかかり、瓦の撤去費用や処分費用、人件費がかさみます。スレートからガルバリウム鋼板への葺き替え工事は、30万円~180万円です。
金属屋根間の葺き替えでは若干費用を抑えることができます。
トタン屋根の塗装工事であれば、30万円~100万円、その他、棟板金や谷樋、水切り金具などの交換修理は、それぞれ10万円~100万円程度の費用がかかります。
どの板金工事もその部位限定の工事を行うことは少なく、コーキング接着も含めて、他の修理工事と同時に実施しています。
そのため、工事価格に幅が出てしまいます。
台風などの自然災害でも屋根の板金工事が必要なことがあります!
台風や豪雪などの自然災害は、日本に住んでいればどこにでも発生しうる出来事です。
特に大型台風が通過した後は、屋根の板金工事、棟板金についての修理工事が多いようです。
棟板金が落下したり、飛散して飛んでしまったり、変形したりと強風や突風による被害を受けています。
固定していた貫板の腐食や劣化により棟板金が飛ばされてしまいます。これが雨漏りの直接の原因にもなります。
ところが、実際に屋根の上を見るわけではありませんので、棟板金が外れていたり、無くなっていたりすることに気づかないことが多く、定期的な点検を行い、タイミングを見て屋根の板金工事を実施する必要があります。
屋根の部分は常に風雨や熱、紫外線にさらされています。
気づかないうちに破損したり、腐食したり、瓦や屋根材が飛ばされてしまったりすることがあり、注意が必要です。
屋根の板金工事にも火災保険が適用できます!
屋根の板金工事は、火災保険の風災補償の対象です。
台風や竜巻、春一番、木枯らしなどの突風でも壊れることが多く、修理の際に保険金を利用できる機会が多くなっています。
火災保険では、「風災」といって、風による災害も補償します。
火災保険に加入していれば、たいていは自動付帯です。
あくまでも経年劣化ではなく、自然災害による破損修理に限りますが、修理費用を全てまかないゼロ円で修理することができます。
火災保険では、「風災補償」で適用できる範囲が広いため、加入している保険会社や火災保険申請サポート代行業者などに相談してみることをおすすめします。
まとめ
屋根の板金工事が必要なケースやその工事価格の目安、自然災害による屋根の板金工事の必要性、火災保険の風災補償により無料で屋根の板金工事ができるケースがある、ということをお伝えしました。
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