屋根の下にある屋根材の一種が「野地板(のじいた)」です。屋根の下にあっても、経年劣化しますし、雨漏りで腐食した場合は、そう簡単に交換修理ができなかったり、補修作業も難しいため、高額修理となることが多いようです。
そんな野地板の知識や価格について解説します。
野地板の役割
野地板は屋根の木下地のことです。
屋根の下にあり、施工後は全く見えない部位です。
屋根本体を保持するために必ず必要な建材です。
さまざまな製品が販売されており、グレードにより価格に大きな違いが出ます。
野地板の品質は、とても重要ですが、見積もり内容では、単に「野地板工事」と記載しているだけのこともあります。
屋根の野地板工事が発生する場合は、どのような野地板を使っているのか、どのような工事をするのかを一度確認してみましょう。
特に野地板の材質や厚みはとても重要な確認事項です。
野地板の厚みは9~15mm程度です。
野地板の種類や価格の目安
杉板の場合は、杉の木をスライスして板状にした野地板です。
昔の野地板といえば、杉板だったそうです。
杉板は乾燥しやすいという特徴があり、普通に野地板の建材として使用されてきました。
現在、一般的となっているのが、野地合板です。
材質に合板が使用されています。
スレートや瓦などの屋根材を支えるには、野地合板が使われることが普通になっています。
合板は、薄い木板の繊維方向を交互に直交させ、複数の板をプレスして貼り合わせます。
一枚の野地合板が広くなりますので、雨漏りの危険性も少なくなります。
施工効率がいいのも野地合板の一つの特徴です。
また、同じ野地合板のなかにも火災に30分以上耐えられる野地合板があります。
こうした野地合板を「耐火野地合板」と呼んでいます。
準防火地域や防火地域、屋根不燃区域に該当する地域にお住まいの方は、この規格に適合した野地合板を施工しなければなりません。
耐火野地合板には、木毛セメント板と木片セメント板があります。
野地板の価格は、同じ種類であっても素材や加工法により違います。
最低価格を示すと、杉板は、1平米あたり750円~です。
野地合板は、1平米あたり900円~です。
耐火野地合板は、1平米あたり2600円~です。
野地板の工事方法やその注意点
野地板の施工方法には、重ね張りと張り替えがあります。
野地板の劣化や損傷が激しければ、新しい野地板に張り替えます。
新しく張り替える場合は、古い野地板の撤去費用もかかります。
劣化が少なければ、古い野地板に新しい野地板を重ね張りすることが一般的になっています。
野地板の重ね張りの工事は1平米あたり2200円~、張り替えは3400円~、屋根通気層工法なら4800円~と高額になります。
野地板の耐用年数は、通常は30年程度です。
トタン屋根や雨漏りがする屋根の場合は、野地板の耐用年数が短くなってしまいます。
屋根材の耐久年数が長くても、野地板の耐久性能が劣っていれば、実際の耐久年数が短くなってしまうことがあります。
屋根材だけではなく、その下地にある野地板の耐久年数も含めたメンテナンスや修理、張り替えを行う必要があります。
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