HOME » 屋根修理・雨漏り » 屋根カバー工法 » 屋根カバー工法とは?費用やメリット・デメリット、注意点まで徹底解説!

そろそろ屋根のメンテナンスが必要かな…」
「業者さんに『屋根カバー工法』を勧められたけど、どんな工事なんだろう?」

大切なお家の屋根のこと、気になりますよね。
特に「カバー工法」という言葉を初めて聞くと、「今の屋根の上に新しい屋根を乗せるって…大丈夫なの?」「本当にうちの屋根に必要な工事?」なんて疑問が湧いてくるかもしれません。

ご安心ください!屋根カバー工法(重ね葺きとも言います)は、今の屋根を活かしつつ、賢くリフォームできる人気の方法なんです。

この記事では、

  • 屋根カバー工法ってどんな工事?
  • 塗装や葺き替えとはどう違うの?メリットは?
  • うちの屋根はカバー工法がおすすめ?見極めるポイントは?
  • どんな屋根材があるの?費用はどれくらい?
  • 工事で失敗しないための注意点って?

といった疑問に、初心者の方にも分かりやすくお答えしていきます。
この記事を読めば、屋根カバー工法がどんなものかスッキリ理解でき、ご自宅に最適なリフォーム方法を選ぶヒントが見つかるはずです。
お得に、そして長く安心できる屋根にするために、ぜひ最後までお付き合いくださいね!

目次

1. 屋根カバー工法って、どんな工事?

屋根カバー工法とは、その名の通り、今ある屋根材の上から、新しい防水シート(ルーフィング)と軽い屋根材を”カバー”するように重ねて設置する工事のことです。「重ね葺き(かさねぶき)」とも呼ばれます。

主な対象となる屋根:

  • スレート屋根(コロニアル、カラーベストとも呼ばれます)
  • 軽量な金属屋根

使われる新しい屋根材:

  • ガルバリウム鋼板などの金属屋根材
  • アスファルトシングル

といった、軽くて耐久性の高い素材が使われます。

「屋根が二重になって重くならない?地震は大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、もともと軽いスレート屋根の上に、さらに軽い金属屋根などを重ねるため、現在の一般的な住宅の強度であれば、耐震性に大きな問題が出ることはほとんどありません。 むしろ、軽量な屋根材の開発によって、カバー工法が安心して行えるようになったのです。

ただし、瓦屋根のように元々重い屋根や、凹凸のある屋根には、基本的にカバー工法はできませんので注意が必要です。

2. 他の工事(塗装・葺き替え)とどう違うの?メリットを比較!

屋根のメンテナンスには、カバー工法の他に「塗装」と「葺き替え」があります。それぞれの違いと、カバー工法のメリットを見てみましょう。

工事種類工事内容費用相場 (30坪程度)耐用年数工期カバー工法のメリット
塗装屋根材の表面に塗料を塗る50~80万円5~20年数日~1週間塗装より長持ち! 
カバー工法は屋根材自体が新しくなるので、塗装より耐久性が高い(20~40年)。メンテナンス頻度を減らせる。
カバー工法既存屋根の上に防水シート+新しい屋根材を重ねる100~150万円20~40年約1週間葺き替えより安い! 
古い屋根の撤去・処分費用がかからない(特にアスベスト含有屋根の場合は数十万円節約)。工期も短い。
葺き替え既存の屋根材を全て撤去し、新しい屋根材に交換する150~200万円20~40年1~4週間断熱性・遮音性がアップ! 
屋根が二重構造になるため、自然と断熱・遮音効果が高まる。特別な材料費なしで快適性が向上。

※費用や耐用年数、工期は目安であり、屋根の状態や面積、使用する材料によって変動します。

カバー工法の嬉しいポイントまとめ

  • 長持ち: 塗装よりも耐久性が高く、メンテナンスの手間とコストを長期的に削減!
  • お得: 葺き替えよりも費用が安く、工期も短い!
  • 快適: 屋根が二重になることで、断熱性や遮音性が自然とアップ!
  • アスベスト対策にも: 古い屋根材にアスベストが含まれていても、撤去・処分費用がかからず、飛散の心配も少ない!
  • 工事中のストレス軽減: 葺き替えに比べて騒音やホコリが少なく、ご近所への配慮もしやすい!

3. 「うちの屋根、カバー工法がいいの?」見極めるポイント

「メリットは分かったけど、うちの屋根には本当にカバー工法が合っているのかな?」
そんな疑問にお答えします。塗装や葺き替えと比較して、カバー工法が特におすすめなケースと、逆に避けるべきケースを見ていきましょう。

カバー工法がおすすめなケース

塗装だけでは心配な屋根材を使っている

パミール

屋根工事 パミール

 2000年代に製造された一部のスレート屋根材「パミール」は、劣化すると表面がミルフィーユのように剥がれてしまう(層状剥離)特徴があります。塗装してもすぐに塗膜ごと剥がれてしまうため、塗装費用が無駄になってしまいます。パミール屋根にはカバー工法が最適です。

▼ パミール屋根についての、より詳しい内容はこちらの記事をご覧ください

ノンアスベスト初期のスレート屋根

アスベスト規制(2004年)前後のノンアスベスト移行期に作られたスレート屋根の中には、強度不足でひび割れや欠けが起こりやすい製品があります(例:コロニアルNEO、アーバニー、レサスなど)。これらの屋根材も、塗装よりカバー工法を検討するのがおすすめです。

▼ ノンアスベスト製品についての、より詳しい内容はこちらの記事をご覧ください

スレート屋根のひび割れや劣化が多い

築10年程度なら、多少のひび割れは補修+塗装で対応できます。しかし、屋根全体の2割以上にひび割れが見られるなど、劣化が進んでいる場合は要注意。

補修や塗装だけでは屋根材本来の強度が戻らず、すぐにまた劣化が進む可能性があります。このような場合は、カバー工法で屋根全体を新しく保護するのが安心です。特に15年以上メンテナンスをしていない場合は、劣化が進んでいる可能性が高いです。

カバー工法ができない・避けるべきケース

屋根の下地(野地板)まで傷んでいる

雨漏りがすでに発生している、屋根を踏むとブカブカするなど、屋根材だけでなくその下の下地(野地板)まで腐食したり傷んだりしている場合は、カバー工法はできません。

 傷んだ下地の上に新しい屋根を被せても、内部で劣化が進み、家全体を傷める原因になります。この場合は、古い屋根材と下地を全て撤去・修繕する「葺き替え」が必要です。業者にしっかり点検してもらいましょう。

瓦屋根など、カバー工法に適さない屋根

前述の通り、日本瓦やセメント瓦などの重い屋根や、波型で平らでない屋根にはカバー工法は施工できません。これらの屋根のメンテナンスは、葺き替えや部分的な修理が基本となります。

耐震性に不安がある(非常に稀なケース)

基本的には心配ありませんが、築年数がかなり古い、特殊な構造など、建物の耐震性に元々不安がある場合は、念のため業者や専門家に相談し、耐震診断を受けてから検討するとより安心です。

4. どんな屋根材があるの?費用はどれくらい?

ガルバリウム葺き替え

カバー工法で使われる代表的な屋根材と、それぞれの特徴、費用相場を見てみましょう。

屋根材種類特徴・デザインメリットデメリット費用単価 (/㎡)耐用年数
ガルバリウム鋼板シンプル、モダン、軽量。
金属ならではのシャープな印象。
軽量で耐震性に優れる。
錆びにくく高耐久。
価格と性能のバランスが良い。
薄いため雨音が響く可能性あり(断熱材一体型なら軽減)。
色褪せする場合がある。
5,000~10,000円20~30年
アスファルトシングル洋風、おしゃれ、軽量。
石粒の色合いでデザイン豊富。
複雑な形状にも対応。
軽量で耐震性に優れる。
柔軟性があり施工しやすい。
色褪せしにくい。
商品によるグレード差が大きい。
基本的に再塗装は不可。
断熱性は低い。
5,000~8,500円15~30年
軽量瓦和風・洋風、重厚感、高級感。
瓦のデザイン性を保ちつつ軽量化。
非常に耐久性が高い(種類による)。
メンテナンス頻度が少ない。
費用が高め。
ガルバリウム鋼板などよりは重い。
施工できる形状が限られる。
6,000~12,000円20~40年

費用相場の目安(30坪程度の一般的な住宅の場合)

  • 屋根カバー工法 全体の費用: 約100万円~150万円
    • (内訳例:屋根材費用、防水シート、役物板金、足場代、諸経費など)

※上記はあくまで目安です。屋根の面積、形状の複雑さ、選ぶ屋根材のグレード、下地の状態(補修が必要か)などによって費用は大きく変わります。
正確な費用は、必ず複数の業者から見積もりを取って比較検討しましょう。

5. 迷ったらココをチェック!「カバー工法」と「葺き替え」どっちを選ぶ?

「うちの場合は、結局カバー工法と葺き替え、どっちがいいんだろう?」と迷ってしまいますよね。以下のポイントを参考に、ご自宅の状況に合わせて最適な方法を考えてみましょう。

こんなあなたは「カバー工法」がおすすめかも!

  • ✅ 既存の屋根がスレートや軽量金属屋根である
  • ✅ 雨漏りはしていない、またはごく軽微で、下地の劣化が進んでいない
  • ✅ 築年数が30年未満(※あくまで目安。状態によります)
  • ✅ 工事費用をできるだけ抑えたい
  • ✅ 工事期間を短くしたい
  • ✅ アスベスト含有屋根材の処分費用を避けたい
  • ✅ 今の屋根の断熱性や遮音性を手軽に向上させたい

こんな場合は「葺き替え」を検討しましょう!

  • 既存の屋根が瓦屋根(日本瓦、セメント瓦など)である
  • ✅ すでに雨漏りしており、下地の腐食が疑われる
  • ✅ 屋根を踏むとブカブカする箇所がある
  • ✅ 築年数が40年以上経過している、または劣化が著しい
  • ✅ 予算や工期に比較的余裕があり、根本的に屋根を一新したい
  • ✅ 家の耐震性を少しでも高めたい(より軽量な屋根材を選べる)
  • ✅ この先30年以上、安心して住み続けたい(下地から新しくできる)

判断に迷ったら?

一番確実なのは、信頼できる専門業者に屋根の状態を詳しく診断してもらうことです。

「カバー工法しか提案しない」「葺き替えしか提案しない」のではなく、それぞれのメリット・デメリットを説明し、あなたの家に最適なプランを複数提案してくれる業者を選びましょう。

6. 失敗しない!屋根カバー工法の3つの注意点

メリットの多いカバー工法ですが、知っておかないと後悔するかもしれない注意点もあります。しっかり確認しておきましょう。

注意点①:下地の劣化を見逃さない!必ずプロの診断を!

これが一番重要です! 前述の通り、屋根材の下にある野地板が腐っていたり、雨漏りの形跡があったりする場合、カバー工法は絶対にNGです。問題を隠して蓋をするようなもので、後々もっと大きなトラブルにつながります。

信頼できる業者は、見積もり前に必ず屋根裏なども含めて詳しく点検し、下地の状態を診断してくれます。「カバー工法しか提案しない」「点検が簡単すぎる」ような業者には注意が必要です。写真などを見せてもらいながら、現状と最適な工事方法について納得いくまで説明を受けましょう。

注意点②:「差し込み葺き」はカバー工法とは別物!

最近、「カバー工法」と称して、古いスレート屋根の隙間に金属板を差し込んで接着するだけの「差し込み葺き」という工法を勧める業者がいるようです。

しかし、この工法は本来のカバー工法とは全く異なります。

  • 本来のカバー工法: 古い屋根の上に新しい防水シート(ルーフィング)を敷き、その上に新しい屋根材を設置する(防水機能が2重で新しくなる)。
  • 差し込み葺き: 古い屋根の上に直接、防水機能のない金属板を接着するだけ(防水シートは古いまま)。

差し込み葺きは、一時的な見た目の改善にはなるかもしれませんが、屋根の根本的な防水性能は向上しません。本来のカバー工法と混同しないように、工事内容をしっかり確認しましょう。

注意点③:雨どいの調整が必要な場合がある

カバー工法で屋根が少し厚くなると、屋根の先端(軒先)の位置が微妙に変わることがあります。すると、雨水が既存の雨どいにうまく流れ込まず、溢れてしまう可能性があります。

そのため、場合によっては雨どいの位置調整や交換が必要になります。すべての家で必要とは限りませんが、見積もりの段階で「雨どいの調整は必要ですか?費用は含まれていますか?」と確認しておくと、後々の追加費用発生を防げます。

7. カバー工法、気になるギモンを解決!よくある質問Q&A

カバー工法について、もう少し詳しく知りたい!という方のために、よくいただくご質問にお答えします。

カバー工法で、本当に雨漏りは直りますか?

下地の状態によります。 軽微な雨漏りで、下地の劣化がほとんどない場合は、カバー工法で新しい防水シートと屋根材を被せることで雨漏りが止まる可能性は高いです。

しかし、すでに下地が腐食している場合は、カバー工法では根本解決にならず、葺き替えが必要です。 まずは専門業者にしっかり点検してもらい、原因と状態を確認することが最も重要です。

カバー工法後のメンテナンスって、何をするの?費用はかかる?

カバー工法で使われる屋根材は長持ちしますが、全くメンテナンスフリーというわけではありません。 台風や強風の後、または 5~10年に一度 は、棟板金の浮きや釘の緩み、コーキングの劣化、錆の発生などを専門業者に点検してもらうのがおすすめです。

早期に異常を発見できれば、部分的な補修(数万円程度~)で済み、屋根全体の寿命を延ばせます。詳しいメンテナンス内容は後述の「長持ちの秘訣!カバー工法後のメンテナンスは何をすればいい?」で解説します。

カバー工法をした屋根に、またカバー工法はできますか?(二重カバー)

基本的には推奨されません。 屋根が三重になり、重量がさらに増してしまうため、建物への負担が大きくなります。

一度カバー工法を行った屋根の次のメンテナンスは、既存のカバー材と元の屋根材をすべて撤去する「葺き替え」が一般的です。

アスベスト入りの屋根だけど、本当に撤去費用はかからない?

はい、カバー工法は既存の屋根を撤去しないため、アスベスト含有屋根材の特別な処分費用(高額になることが多い)がかかりません。 また、解体しないのでアスベストが飛散するリスクも非常に低く抑えられます。これはカバー工法の大きなメリットの一つです。

火災保険を使ってカバー工法はできますか?

ケースバイケースですが、難しい場合が多いです。 火災保険(の風災補償など)は、基本的に「台風や強風などの自然災害によって破損した箇所を、元の状態に戻すための費用」を補償するものです。カバー工法は「元の状態に戻す」以上のリフォームとみなされることが多く、保険適用外となる可能性が高いです。

ただし、災害による破損がきっかけで工事が必要になった場合など、一部費用が認められる可能性もゼロではありません。保険会社や代理店、詳しい業者に確認してみましょう。「保険金が使えるから」という安易な契約は禁物です。

DIYでカバー工法ってできますか?

絶対にやめてください。

 屋根工事は高所での作業となり、転落事故などの命に関わる危険が伴います。また、防水シートの正しい施工や屋根材の適切な固定には専門的な知識と技術が必要です。施工不良は雨漏りの原因となり、かえって高額な修理費用がかかることになります。安全と品質のため、必ずプロの業者に依頼してください。

8. 屋根カバー工法の工事の流れ(かんたん解説)

屋根 カバー

実際にどんな手順で工事が進むのか、大まかな流れを知っておくと安心ですね。

  1. 【準備】足場の設置: 安全に作業するための足場を家の周りに組み立てます。
  2. 【撤去】棟板金などの撤去: 屋根のてっぺんにある棟板金(むねばんきん)や、雪止め金具などを取り外します。
  3. 【防水】防水シート(ルーフィング)貼り: 古い屋根材の上に、新しい防水シートを隙間なく敷き詰めます。これが雨漏りを防ぐ重要な層になります。
  4. 【設置】新しい屋根材の取り付け: 防水シートの上に、選んだ新しい屋根材(ガルバリウム鋼板など)を設置していきます。
  5. 【仕上げ】棟板金の取り付け: 新しい屋根材の上から、新しい棟板金などを取り付けて固定します。
  6. 【確認・清掃】最終チェックと片付け: 全体の仕上がりを確認し、清掃して工事完了です。
  7. 【完了】足場の解体: 最後に足場を解体します。

工期の目安: 約1週間~10日程度(天候によります)

葺き替え工事と比べて、古い屋根材の撤去・搬出がない分、工期は短くなります。

9. より良い工事にするためのコツ

せっかくの屋根リフォーム、満足のいく結果にしたいですよね。業者選びや工事の際のちょっとしたコツをご紹介します。

カバー工法の実績豊富な業者を選ぶ

カバー工法は専門的な知識と技術が必要です。「カバー工法の施工事例を見せてください」「工事中の写真などはありますか?」と聞いてみましょう。実績が多く、自社でしっかり施工管理している業者なら安心です。

外壁塗装も一緒にするなら高耐久塗料を

屋根と外壁のメンテナンスを同時に行うと、足場代(10~20万円程度)が1回分で済むのでお得です。せっかく屋根が20年以上長持ちするカバー工法を選ぶなら、外壁もフッ素塗料や無機塗料といった耐久性の高い塗料を選ぶのがおすすめ。将来的なメンテナンス回数を減らし、トータルコストを抑えられます。

工事後も定期点検をお願いする

どんなに良い工事をしても、台風で物が飛んできたり、経年劣化したりする可能性はゼロではありません。工事後も3~5年に1度程度、無料点検をしてくれる業者を選んでおくと、何かあった時に早期発見・対処ができ、長く安心して暮らせます。「アフターフォローや保証はどうなっていますか?」と契約前に確認しておきましょう。
注意! ご自身で屋根に登るのは大変危険です!点検は必ず専門業者に依頼してください。)

10. 後悔しないために!信頼できる業者を見抜くチェックポイント

屋根 業者

屋根カバー工法の成功は、業者選びにかかっていると言っても過言ではありません。大切な我が家を任せる業者、しっかり見極めたいですよね。契約前に必ずチェックしたいポイントをご紹介します。

① 相見積もりで比較検討は必須!

面倒でも最低3社からは見積もりを取りましょう。価格だけでなく、工事内容の詳細、使用する屋根材や防水シートの種類・メーカー、保証内容などをしっかり比較します。

極端に安い見積もりには理由がある(手抜き工事、質の低い材料など)可能性があるので注意が必要です。

② 見積書は「一式」ではなく詳細を確認!

「屋根工事一式 ○○円」のような大雑把な見積書はNG。

「足場代」「既存役物撤去」「防水シート(商品名)」「屋根材(商品名)」「役物板金」「諸経費」など、項目ごとに単価と数量(面積など)が明記されているか確認しましょう。不明な点は遠慮なく質問してください。

③ 保証内容を書面で確認!W保証が安心!

「メーカー保証」(屋根材自体の保証)と「施工保証」(工事の不備に対する保証)の両方があるか確認しましょう。特に施工保証は業者によって内容や期間が大きく異なります。

保証期間だけでなく、「どんな場合に保証されるのか」「免責事項は何か」を書面(保証書)でしっかり確認することが重要です。口約束はトラブルのもとです。

④ 「今すぐ契約すれば…」その言葉、信じて大丈夫?

「今日契約してくれれば大幅値引きします!」「モニター価格で安くします!」といった契約を急かすセールストークや、不安を過剰に煽るような説明には要注意。特に突然訪問してくる業者には慎重に対応しましょう。

「火災保険を使えば無料で工事できますよ」という勧誘もトラブルが多発しています。保険申請のサポートは良いのですが、申請が通る前提で話を進めたり、嘘の理由で申請させようとしたりする業者には絶対に依頼してはいけません。

⑤ 地元で長く実績のある業者を選ぶメリット

必須ではありませんが、地元で長く営業している業者は、地域の評判を大切にしていることが多く、施工後のアフターフォローや万が一のトラブル時にも迅速に対応してくれる可能性が高いです。施工実績や口コミなども参考にしてみましょう。

11. 長持ちの秘訣!カバー工法後のメンテナンスは何をすればいい?

「カバー工法で屋根が新しくなったから、もう安心!」…そう思いたいところですが、より長く安心して暮らすためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。なぜなら、どんなに良い材料で工事をしても、

  • 台風や強風で棟板金が緩んだり、物が飛んできて傷ついたりする可能性がある
  • 経年劣化で金属部分の固定釘が緩んだり、コーキングが痩せたりすることがある
  • 小さな異常を放置すると、雨漏りなど大きなトラブルにつながる可能性がある

からです。大きな問題になる前に異常を発見し、対処することが、結果的に修理費用を抑え、屋根を長持ちさせる秘訣なのです。

推奨されるメンテナンス

  • 頻度
    • 工事完了後の 1年点検 (施工保証に含まれる場合が多い)
    • その後は 5年~10年に1回 程度
    • 大きな台風や地震の 
  • 誰に頼む?
    • 工事を依頼した業者に点検してもらうのがベストです。施工内容や使用した材料を把握しているため、的確な診断が期待できます。アフターフォローとして無料点検を行っている業者も多いので、契約前に確認しておきましょう。
    • (重要)ご自身で屋根に登るのは絶対にやめてください! 転落事故の危険があります。点検は必ず専門業者に依頼しましょう。
  • 何をチェックするの? (業者が行う主な点検項目)
    • 棟板金や雪止め金具の浮き、釘の緩み、錆
    • 屋根材本体の割れ、欠け、ズレ、目立つ傷や凹み
    • 谷樋(ある場合)の詰まりや穴あき
    • 軒先やケラバ(屋根の端)の板金の変形や錆
    • 壁との取り合い部分などのコーキングの劣化

自分でできること(地上から目視で)

  • 色褪せや汚れがひどくないか
  • 明らかに何か飛んできて傷ついた跡がないか
  • 棟板金が浮いているように見えないか

これらはあくまで簡易チェックです。少しでも気になる点があれば、専門業者に相談しましょう。

定期的な点検と適切なメンテナンスで、カバー工法でリフォームした屋根の性能を最大限に引き出し、長く安心してお過ごしくださいね。

まとめ

屋根カバー工法について、ご理解いただけましたでしょうか?

屋根カバー工法は、既存のスレート屋根などの上に新しい防水シートと軽い屋根材を重ねる、賢いリフォーム方法です。

メリット

  • 塗装より長持ち
  • 葺き替えより費用が安く、工期が短い
  • 断熱性・遮音性がアップ
  • アスベスト含有屋根にも対応しやすい

注意点

  • 下地が傷んでいる場合はできない(葺き替えが必要)
  • 「差し込み葺き」とは違う
  • 雨どいの調整が必要な場合がある

屋根はお家を守る大切な部分です。ご自宅の屋根の状態をしっかり把握し、メリット・デメリットを理解した上で、最適なリフォーム方法を選びましょう。信頼できる業者を見つけて、適切な工事を行えば、この先何十年も安心して快適に暮らせるお家になりますよ。

この記事が、あなたの屋根リフォームの検討に少しでもお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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