屋根にも重さがありますが、素材により大きく違っています。
耐震性を重視するなら、軽い屋根材を使うことになります。
そこで、屋根の重さについての基本的な知識や各屋根材の重さについて解説します。
各屋根材の重さ
日本は地震の多い国です。
それでも日本家屋には美しい日本瓦が採用されていますし、建物の強度も十分にありますので、そう簡単には地震で倒壊することはありません。
しかし、大地震が何度も起きると、さすがに建物も倒壊しやすくなり、瓦屋根もズレたり、割れたりして崩れ落ちやすくなります。
一般に重量の重い屋根ほど、揺れやすく地震の影響を受けるようになっています。
そのため、耐震性を考えるなら、できる限り軽い屋根を使用することになります。
100㎡の広さの瓦屋根は、屋根全体の重さが約6000kgにもなります。
スレート屋根であれば、同様に約2000kgです。
金属屋根は、最も軽く屋根の重さは、約600kgです。
耐震性だけを重視するなら、重量が一番軽い金属屋根が最も優れている、ということになります。
耐震性と屋根の重さ
屋根の重量と耐震性との関係を解説しておきましょう。
一般的には、重い屋根材よりも軽い屋根材のほうが耐震性や強度も高くなっています。
しかし、日本家屋に多く採用されている重い瓦が必ずしも倒壊の原因となるわけではありません。
屋根が重くて、なおかつ古い建物が、大地震により倒壊する可能性があります。
地震が起こったときに、建物と同時に屋根も揺れます。
屋根は地面から最も離れた位置にあり、そこが重心となって揺れに影響します。
重心が高いと揺れも大きくなり、遠心力により、その重さも数倍以上になります。
屋根を含めて建物が不安定になり、倒壊することもあるわけです。
古い耐震基準により建てられた建物であれば、倒壊や屋根の破損の可能性が高くなるため、屋根を軽いものに変えるか、躯体の耐震性能を高める工事を行う必要があります。
できるだけ軽い屋根材を選ぶ
耐震性能を高めるために、瓦などの重い屋根材を軽い素材に葺き替える工事を行うことがあります。
できるだけ軽い屋根材といえば、瓦屋根ではなく、金属屋根です。
金属屋根は、平均的な広さの屋根であれば、約600kgの重量で、瓦屋根に比べると10分の1程度の重さです。
金属屋根は、軽いだけではなく、価格も安く、燃えにくく、防水性にも優れています。
加工や設置も簡単で、屋根工事の中でも最も効果の高い耐震性を確保することができます。
瓦のように一枚一枚を屋根に積んでいるわけではありませんので、大地震が起きても落下する心配はありません。
断熱や雨音、デザインにも工夫が施された金属屋根材が増えています。
例えば、ガルバリウム鋼板は、錆びにも強く、コスパに優れていますので、屋根の葺き替え工事に数多く採用されています。
最新の屋根材は重量などの欠点を補ったタイプが多い
和風建築であれば、使用する屋根材を選ぶ際に瓦屋根を外すことはできません。
日本瓦は耐久性や断熱性が高いなどのメリットが多く、長寿命で美しい外観を保つことができます。
何よりも、日本にしかない美しい瓦屋根は、日本瓦にしか表現することができません。
こうした要望に応えるために、メーカーでも日本の住環境に合わせた新しいハイブリッドタイプの瓦屋根材を登場させています。
災害に強く、従来の瓦以上の性能を持つハイブリッドタイプの瓦にも人気が集まっています。
例えば、ケイミューの「ROOGA」は、樹脂膜により覆われた気泡と樹脂繊維を混合して成型した瓦です。
屋根の重さが半分以下になります。
ケイミューの「ROOGA」は、設置の際にオリジナル工法を採用しており、さらに屋根全体を軽くすることができます。
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