普段あまり目の届かない屋根ですが、実にさまざまな屋根の形状と勾配があります。
今回は、屋根の形状と勾配についてご紹介します。
よくある屋根の形状とは?
屋根の形状は一つだけではありません。
6つ以上の形状があり、組み合わせて屋根を形成し、建物が建てられています。
その屋根の形状とは、方形造り(ほうぎょうづくり)、招き造り(まねきづくり)、切妻屋根(きりづまやね)、越し屋根(こしやね)、寄せ棟造り(よせむねづくり)、入母屋屋根(いりもややね)、片流れ(かたながれ)、陸屋根(ろくやね)などが代表的です。
屋根の形状が違うと、屋根の傾斜の度合いも違います。
同じ屋根の形状でも、お住まいの地域の平均風速、降雨量、積雪量などの気候条件により、可能な限り屋根勾配を調整してから屋根を設置しています。
切妻屋根・越し屋根
切妻屋根(きりづまやね)
越し屋根(こしやね)
寄せ棟造り・入母屋屋根
寄せ棟造り(よせむねづくり)
入母屋屋根(いりもややね)
片流れ・陸屋根
片流れ(かたながれ)
陸屋根(ろくやね)
屋根の形状から屋根勾配が決まります!
屋根勾配で最もよく採用されるのが、4寸勾配です。
雨漏り発生率が低く、足場も不要です。
どの屋根材にも適しているため、スタンダードな屋根勾配です。
また、屋根の形状だけではなく、屋根材も考慮すると、必要最低勾配が決まります。
勾配が足りないと、雨漏りが発生しやすくなり、屋根材が吹き上げたりし、トラブルが発生します。
トタンなどの金属屋根は1寸勾配以上、スレート屋根は3寸勾配以上、瓦屋根は4寸勾配以上です。
急勾配であれば、耐久性も高く、雨漏りも発生しにくくなります。
屋根裏空間の確保も急勾配なら可能です。
緩勾配であれば、風の影響を受けることなく、設置時に足場も不要でコストを抑えることができます。
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