当サイトへのご相談で最近増えているのは、スレート屋根をガルバリウム鋼板に葺き替える価格相場のご相談です。
既存の屋根材を撤去してからガルバリウム鋼板を葺き替える工法と、既存の屋根材はそのままにして上から新しい屋根材を被せるカバー工法の2種類の工法があります。
それぞれの工事の価格相場と、葺き替え時期のタイミングについて解説していきます。
1.屋根の葺き替え・カバー工法の価格相場
ざっくりですが、カバー工法の価格相場は、屋根の形状が簡単な切妻屋根で1万円前後です。
この費用には、足場代、付帯工事、既存屋根材の撤去費用は含まれません。
一般的な住宅の面積が総2階で90㎡だとすれば、90万円前後が屋根工事になります。
下屋があり40坪程度の住宅の場合、140㎡前後で、140万円前後かかる計算になります。
これに足場代が必要な場合は、20万円程度かかります。
既存の屋根材を撤去する場合は、さらに20~30万円がかかり、別に処分費用も加算されます。
2.葺き替え時期の目安
葺き替えの工事金額以外に気になるのが、我が家の屋根は今、葺き替える必要があるのか?
または、将来葺き替えが必要なのか?
など工事のタイミングが気になるのではないでしょうか?
ここからは私見ですので参考程度に考えてください。
屋根材には、様々な種類があります。
スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)日本瓦、トタン屋根、洋瓦、セメント瓦、銅板など。
これらの仕上げ材はそれぞれ耐久年数が異なります。
ではそれぞれの屋根材の寿命が来た時がベストな葺き替え時期?
それは間違いです。
なぜなら、屋根の寿命=屋根材の寿命ではないからです。
屋根の最も重要な役割は、雨漏りを防ぐことです。
雨漏りの浸入を防げなくなった時が屋根の寿命です。
屋根は屋根材が割れたり強風で飛ばされたりしてもすぐに雨漏りするわけではありません。
屋根材の下地のアスファルトルーフィング(防水シート)がしっかりしていれば雨漏りは発生しません。
逆に屋根材が劣化していなくてもアスファルトルーフィングが破損していれば雨漏りが発生します。
3.屋根材の寿命=アスファルトルーフィング(防水シート)の寿命
アスファルトルーフィングの寿命のタイミングが適切な葺き替えまたは、カバー工法の時期と考えます。
現在では50年以上耐久性のあるアスファルトルーフィングも開発されているようですが、現在の住宅に使用されているアスファルトルーフィングの多くは耐用年数が20年~30年程度です。
その時期が来たら屋根の葺き替えを検討してください。
そして、築30年の屋根を塗装しても下地のルーフィングは寿命が来ています。
そのため、塗装後数年で雨漏りしてもおかしくはない状況ですので、築30年経過した屋根への屋根塗装はあまりお勧めできません。
また、日本瓦や銅板屋根は、50年以上耐久性がありますので、20~30年での葺き替えはおこなわず、実際は40年程度で雨漏りしてから葺き替えるケースが多いと思います。
日本瓦の場合は、既存の瓦を再利用することもできます。
銅板屋根は撤去せず上からステンレスやガルバリウム鋼板でのカバー工法も可能です。
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